来週の宴会旅行に向けて、市場へ買い出しに行く。 食材を眺めていれば、妻は食欲を抑えられなくなる。
あれもこれも食べたい。けど、胃袋は有限だ。
ということで、胃袋を増やすことにする。無計画にホームパーティ開催。投網を投げるようにお誘いメールを出すと、4人引っかかった。我々併せて6人、程よい人数となる。
先週食べた白子よりも明らかに美味しい。
先週スーパーで買ったのはアラスカ産、今日は国産だが、どこでそんなに差が出るのだろう。
ベーリング海とオホーツクはそんなに違うのか、品種の違いか、鮮度か、保存と輸送技術の差か。
お土産に頂いた台湾土産。
甘くも辛くも塩っぱくもなく、食感も悪い。
ほのかに漢方薬っぽい香りがする。これは食べ物なんだろうか?
不味いというか、何がしたいのか意味が分からない。
カワハギ美味いな。
元々、僕はトップクラスに好きな魚だが、今日のは特に良い。肝醤油ではなく、肝乗っけ。
妻がどこぞの料理屋で知った食べ方らしいが、確かにこれは良い。
カワハギって市価の低い魚という印象があるが、最近は市場に行くとそうでもない。人々がカワハギの美味しさ知って、高級魚になってきたのだろうか。
お酒もたくさん空いて、お陰様で我が家の冷蔵庫内のバランスもだいぶ適正化された。 が、少し飲ませすぎてしまった気もする。皆大丈夫だっただろうか。
生活レベル向上の第一歩として、まずは食器棚を買った。 それが昨日届いたのだが、早速昨日の宴会から大活躍。想像以上に便利だ。
夕方、久しぶりにクライミングジムへ行く。相変わらずヘタクソだ。
とりあえず出鱈目でも頑張って登ってみて、これじゃあ登れないよな、もっと身体の使い方覚えないと、と痛感した頃には腕の力がなくなっている。これまでに何度か経験したパターンである。
年に数回試す程度じゃあ、毎回コツ掴めないままだ。少しわかりかけても、次回には忘れてしまう。
闇雲に登っても登れないことは分かっているが、考えすぎても身体が動かない。ちゃんとイメージ掴めるまで、いろいろ試行すれば良いと思うのだが。
元々素人だった僕はやはり素人のままだったが、上手くは無くても素人ではなかった妻は、ちょっと素人に戻ってる気がする。 何事も継続していかないとな。
昨日の宴会で出汁損ねたものは、翌日食べることになる。
ところで。
「今日のごはん」もこれで8年目に突入だ。
最近はだいぶ更新が滞りがちだが、昨年1年間を振り返ってみようか。
昨年の大震災は、もしかしたら日本一国だけでなく世界中の時代のターニングポイントになるかもしれないが、幸か不幸か、僕の生活にはそれほど影響を与えなかった。
独身生活に別れを告げた、というほうが僕自身の生活への影響は大きかったかな。
一昨年は毎週毎週、やたらと海へ山へと出かけまくった。その反省から、昨年は何でもかんでも手を出そう、ではなく、本当にやりたいことに力をかけよう、という方針を立てた。
昨年は、新婚旅行と結婚式が二大テーマということになった。
新婚旅行は、「食と冒険」というコンセプトで進め、結婚式は、写真展と組み合わせることで招待客を限定せず、オープンな形にすることを目指した。まぁ、どちらもおおむねイメージに近いことができた。
実際、それぞれ準備にはずいぶんと時間をかけた。
新婚なので、その過程はこれまでと違って二人での作業となる。当然、息のあったコラボレーション作業とはほど遠い、ストレスの感じる過程だ。きっと妻も僕に対しての不満は多かったとも思うが。
結婚式の準備で別れるカップルも居ると聞くが、そういうことは起こり得るだろうと理解できる。
だがまぁ、その過程において、この子はこういうことは得意だがこれは全然期待できないんだなとか、そういう特徴はこれまでよりも理解は深まったと思う。
結婚式は、何やら妙な形となったが、おおむねやろうとしていたことはできたんじゃないかなと思っている。僕自身は声かけるべき人に声かけてなかったとか、準備が不十分だったとか、「今日のごはん」が中途半端とか、反省点も多いものの、合格点はついたかな。
人との関係が広がり、宴会準備も手が増えた。先につなげていこうと思う。
その他、妻の引越し作業や部屋の整理、それぞれの家族と会食する機会なども増え、遊びに行く時間が減った。と言いながらも、時間があるのに出かけなかった週末も増えたと思う。この辺は反省点だな。
・1月 丹沢蛭ヶ岳 年越し登山
・1月 八ヶ岳 行者小屋テント泊 主に撮影山行
・4月 奥多摩 川苔山 真名井沢
・6月 富士山 雪訓
・7月 丹沢 モロクボ沢 沢登り
・8月 ヨーロッパアルプス
・12月 八ヶ岳 年越し登山
「選択と集中」の中で、例年に比べれば少ないものの、登山はだいぶ手をかけたほうだ。
新婚旅行では、日本では登れない山というのを目標におき、氷河を持つ山、標高4000m越えの山を目指した。実現できたのはガイドに連れられたバリエーションコースの入門ルートくらいなんだと思う。
僕としてはもっと簡単なところでもガイドレスでも行きたかったが、安全に行ける自信も持てなかった。
一昨年から始めた沢登り、今年は真夏のピークシーズンに行くことができた。すんげー楽しかったな。
島旅は少ない。
とはいえ、小笠原に一週間行っているので、世の中平均よりは多いとは思うが。
ヨーロッパも離島も初上陸。
・マリーナ引っ越しと修理のみ
・カヤックはGW母島
昨年は船に全然乗れなかったな。地震、新婚旅行、船の故障等々、ボートには不運な年だった。 ちょいちょいマリーナには行ったのだが。 今年は修理もしたし、力をかけたい分野だ。
カヤックも母島で漕いだ程度だが、クジラ見れたり、平島上陸できたり、満足できる成果もあった。 そういえば、舟底の傷まだ治してなかったな。
・2月 達磨山宴会旅行
・3月 富山宴会旅行
・3月 震災慰労会
・4月 日本酒研究会
・5月 安田家親戚の集まり
・6月 オトボネ復活祭
・7月 高校の友達とバーベキュー
・9月 新婚旅行お土産宴会
・11月 写真展結婚式(5日間)
以上が昨年我々が主催し、料理を準備した宴会。レストラン利用を含めると、さらに富山と東京でそれぞれ一回ずつ、結婚式関連でお招きしたものが加わる。
数年前から続けている日本酒研究会だが、昨年はそういう題目での開催はあんまりできなかったな。似たようなことはやっているが。
今年は、これまでに招いたことない人も呼んで、人材の流動性を高めようかと思う。
今日は残業規制があり、いつもより早めの退社。ともに出張している支援部隊の何人かで飲み屋へ行った。
考えてみれば、今回の支援メンバーの中には、初めて一緒に仕事した人たちがけっこう多いなぁ。
まぁ、良い機会だったかもしれない。
役割分担としては、発生したトラブルの原因を考えたり、その対策を考えたりしている。
測定した結果がなぜ理想どおりにできていないのか。何が起こっているのか。
ある仮説を立てて、そこから計算していく。こういう傾向があるから、こんな現象が起こっているはずだ。ホラ数字もけっこう近い。
理論的かつ科学的に進めているつもりではあるのだが、なんか実感としては小説家にでもなった印象だ。
そりゃあ僕の仮定が正しければ、計算どおりの結果になるはずだ、ーとは思う。
で、その計算結果は発生したトラブルとそこそこ一致している。
だから僕の仮説が正しいんだ、となると、7割くらいしか自信がない。 これ以上にうまく説明できるモデルがないという保証はどこにもない。
本当にその仮定したことが起こっているのか、実験的に検証できれば良い。矛盾する測定結果が出たら、あぁ違ったか じゃあ何だろなと、大した節操も見せずに次のモデルを探し始めるんじゃないかとおもう。
が、いくつか検証方法を考えてみても、結局はノイズに埋れてしまって、否定も肯定もできないような結果になってしまいそうだ。
とりあえずは、そこそこうまく説明できた現状で満足して、次に進むべきなんだろうな。
まぁ、ちゃんとした科学や理論だって、絶対的な真理というよりはその時点での暫定的な真理であることには変わらないか。僕の立てた仮説だって、現時点では最もうまく現象を説明できてはいる。 ニュートン力学などのように、ー何百年にも渡っていろんな分野で矛盾が発見されなかったものと比べると、あっという間に覆されそうな仮説だが。せいぜい今回の機種で覆されなければ良いのだが。
ばねの長さ一つ設計するにも、それなりに計算をして決める訳だが、線の太さ、螺旋の直径、高さ、巻き数と、いくつかのパラメータがある。そのうちのすべてが理論的に決められるかと言うとそうでもなく、いくつかはある程度勘に頼るところもある。
今手伝っている機種のばねの長さは、だいぶ前に僕が何となくのバランスを見ながら決めた訳だが、ここ最近の問題対策の中で、もうちょっと大きさを変えてみようかということになった。 ということで、ちょっと値変えてみたら、たちまち狙った効果とは別の問題が発生。
さすが安田君の設計は野生の勘だったんだなと、妙な褒められ方をしたが、僕としてもバランスを崩す方向だとは思っていたものの、そこまでシビアに問題出るとは思わなかった。
カメラを構成する部品のちょっとしたデコボコを0.1mm右にするとか左につけるとか、そんなことに大の大人が何人も何ヶ月もわあわあ言いながら決めていくのが僕の仕事だ。よくもまぁ、そんなにやることあるよな、実際にはほとんど無駄な仕事なんじゃないかと思うこともある。 が、あんなつまらんバネ一つとっても、それなりの最適解はあるのだ。製品全体に絶妙なバランス見つけるのは、やっぱりそれなりには大変なことなんだろう。
帰宅後、明日の準備。
今回の達磨山計画は、積雪が予想されるため直前で宿泊場所を変更。
正月に仕込んだビールを飲んでみる。たぶん六回目の仕込みだ。 今回も、けっこう美味しくできたと思う。ちょっと苦目で、濃い感じの味だ。明日持っていこう。