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2010/12/31

年越し登山は丹沢に決定。一昨日の予報ほどには二つ玉低気圧は発達しなかったようだが、怖い状況であることには変わりない。等圧線が縦にびっしりと並ぶ気圧配置で、確かに八ヶ岳あたり行っても、立ってるだけでも大変で三脚も吹き飛ばされるかもしれない。

冬型なら、関東周辺は晴れる。前日の低気圧通過で、それなりに雪を蓄えているんじゃないかという期待もある。

どの山にするか。
塔の岳や鍋割山は年末登山としてはさすがに気軽すぎる。最高峰蛭ヶ岳も北側から登ればわりとあっさり登れるが、景色も良いしまぁ良いだろう。
MKちゃんは、どうせなら鍋割山の鍋焼きうどんが食べたいと言う。それならば、鍋割からずっと縦走して行けば、それほど気軽ではない登山になる。
バスを使うか車で行くか迷ったが、後沢の林道を一時間歩くのは面倒だし、下山後そのまま里帰りするMKちゃんの都合を考えると、車で行った方が便利そうだ。

後沢林道も、二股まではゲートがないので行けてしまう。が、正式には一般車は禁止されている気がする。遵法精神に則って県民の森の駐車場に停める。公園だか単なる登山口だかなんだかよく分からない中途半端な整備をされている県民の森のわずかな駐車場は埋まっていたが、他の車と同様に周辺のスペースに駐車。トイレを済ませて8:50出発。

小屋泊まりだと必要な荷物はぐっと減る。ぐっと減ったスペースに、中判カメラだのお酒だの、無駄な荷物が入る余裕が生まれる。その結果、荷物が重くなることが多い。
トレーニングの負荷だと思えば、割と魅力のあるウェイトとも言える。

二股で、ボランティア用の荷揚げ水を2Lずつ追加。この水を小屋まで担ぐと、ご主人にほめてもらえる。
自分たちで食う分程度の水は自分たちで運んだほうが、気分的にうどんも美味しく食べられる気がする。このコースから登るときしか運べないし、見栄をはってもう何本か持ちたいところだが、上記のような理由でそれほど多くは運べない。

70歳の草野さんが何十kgもの荷を背負って歩くコースを登っていく。 2kg増やしただけで、体感としても結構違うものだが、まぁ1.5時間だ。うどんのことを考えながら登る。 頂上手前はニセピークみたいのが3つか4つかあり、5個目くらいで本当の頂上。

風もそれほど強くない。富士山見ながらうどん食って幸せになる。
昨夜の低気圧はほとんど雪を降らせなかったみたいで、積雪は多いところで0.5cm程度。

塔の岳まではほぼコースどおり、1時間。
この区間を歩いてシカを見なかったのは初めてだったと思う。秋口にずいぶん間引いたような雰囲気があったが、やっぱり減ったのかな。
シカには同情するが、他の生態系のことを考えると仕方がない。 他の生態系とのバランスを考えると、ニンゲンをもっと間引くべきなのかもしれないが、カドを立てずに間引けないからなぁ。
シカを間引いても角がたたないのかは分からないが、ツノが残る。倫理的決着はつかなそうなので、現実的にはオヤジギャグをとばしておく。


大展望だ

塔ノ岳を13時半に出て、丹沢山までもほぼコースタイムどおり。 しかし各所各所でちょっとずつ予定より遅くなり、そのままその遅れが取り戻せない。到着は日の入りギリギリになりそう。

同行者は案外バテぎみ。彼女も調子に乗っていろんな食材詰めてきたから、標準的な小屋泊まりよりも荷物は重目だ。
しかしそれ以上に、体力低下だな。 これまでは才能と若さが彼女の体力を支えていたようだが、今後は日々の習練が重要だ。思い知るべし。
ビール飲ませたらだいぶ元気になったから、ガス欠だったのかもしれないが。

鍋割山から蛭ヶ岳まで歩いて行くと、ユーシン沢の谷底を中心に、弧を描くような縦走路になる。きれいに稜線上をたどり、景色の変化があって面白い。常にスタートとゴールを把握できるのも良い。(鍋割山が正確にどのピークかは分かりにくいが)

やはり積降雪は少なかったようで、日なたは完全に雪は溶けている。
僕のHPのアクセスログを見ると、数年前の蛭ヶ岳登山のページはけっこう見られているようだが、多分あのときの状況は年間で最も厳しい1日くらいのレベルだったと思う。1月上旬くらいまでなら、軽アイゼン持って行く程度で大丈夫な日がほとんどなんじゃないかな。

ゴールは近いが日没も近い。
まぁヘッドライトが必要になる前に小屋につくのは確実だし、稜線上の途中でも夕日は見られる。でもどうせなら頂上でフィナーレとしたい。 問題は、頂上までの最後の登りに入ると、山頂の陰になってしばらく富士山も夕日も見えなくなる場所があることだ。遠くから見ると大したこと無さそうだが、実際には登り切るには10分以上かかるだろうか。

計画時点では1時間以上あった余裕はいろんなところでちょっとずつ減り、もはやカウントダウン。
ここはゆっくりと夕日を見てから頂上に行くほうがお利口さんだが、ここで負けたくないな。頂上まで歩き切ったあとで2010年最後の落日を見た方が気持ち良い。地球の自転と競争だ!


世界が赤く染まる数分間

僕の計算では3分早く我々が勝つぞとか適当なこと言いながらMKちゃんをせかして、最後の急登をハアハア言いながら登る。そういや先週も夕日と競争してたなぁ。やっぱりこういうところは見かけよりも楽じゃない。連敗は避けたいね。

計算どおり、なのかは分からないが、確かに3分程度の差で地球に勝った。 いろんなところへ遊びに行った2010年の最後は、真っ赤に染まる印象的な夕日。


この山は夜景がすごい

今日の晩ごはんは、まったく登山的ではなく、レトルトや乾物をほぼ使っていない。「丹沢で小屋泊まりだから」と軽量化を余り考えずに、生野菜主体。

今夜の宿泊者は30〜40くらいかな。

小屋番の方は、なんだか区立の自転車置き場の管理でもやっていそうな、人の良い2人の老人。今日は大晦日で特別と言うことで、自炊部屋の消灯時間を20時から22時へ延長してもらったり、おでんの差し入れを戴いたり。

神奈川県の山だから、相模湾というお酒を持ってきた


年越しそば食って就寝

2011/1/1


黎明


もうすぐかな


そして初日の出はめでたい感じに昇ってきた。今年もきっといい年だ。


富士山も美しい。
日の出の時間は、南アルプスも八ヶ岳も全部晴れている。 あっち行っても良かったのかもしれないな。

運べる程度のおせち料理。 甘酒は小屋からのさし入れ。 栗きんとんは行動食としても活躍した。

いつものようにしんがりで小屋を出発。
蛭ヶ岳に登ったのは3度目だが、蛭ヶ岳→丹沢山と歩くのは初めてだ。 このコースは気持ち良いな。道は緩い下りが中心なので楽に歩けるし、景色もどんどん変わっていく。関東一円を眼下に見渡せる。 神奈川東京埼玉千葉の三千万の市民たちは、天下泰平にお正月を過ごしているようだ。

朝日を受ける相模湾は徐々に光る場所を変えていく。
伊豆諸島のあたりまで光で浮かび上がらせ、新島まではっきりと見えた。

昨日溶けた雪が、日陰ではところどころで氷化している。 うまいことできているもので、日陰になるのは北側斜面、蛭ヶ岳からはすべて登りになるので、気をつけて登れば問題はない。
軽アイゼンくらいつけた方が安心ではある。 10本爪アイゼンは持ってきているのだが、凍っているのは本当にごくわずかだ。ここで10本爪アイゼンをつけるのは、登山道を痛め付けるだけの行為となる。10本爪アイゼンは4本爪アイゼンの機能を兼ねるものだと考えていたが、軽アイゼンのほうが役に立つ状況というのもあるものなのだな。
とはいえ2つ持って行こうとは思わないし、安心なのは10本爪アイゼンを持っていく方であることは間違いないのだが。

丹沢山についたころから雲が増える。
富士山や八ヶ岳のあたりは雲に巻かれたようだ。丹沢で晴天を楽しんだのは、やっぱり正解だったのだろう。


街を見下ろしながらの下山道は丹沢特有なんじゃないかと思う。
下界に降りていく、という感じがする。

堀山の家からは大倉尾根を離れ、二股へ降りる尾根道をとった。
この道を歩くのは初めてだが、大倉尾根と違って全然人がいない。大倉尾根に比べるとやや不明瞭な道だが、山の中を歩いている感じはする。終始急勾配が続くので、今後は沢登りの下山道として利用できるかもしれない。

下山後、お風呂へ行こうということになる。このあたりにスーパー銭湯があったはずだが、場所を調べたこなかった。カーナビでは検索できず、代わりに行った万葉の湯はメチャメチャ高かった。

2011/01/3

というわけで明けましておめでとうございます。
2005年1月から始めたこの「今日のごはん」も7年目に入ります。今後もご愛顧のほどを。

安田悠の2010年はどんな年だったか。
例年に劣らず、なんだか遊びまくった1年だった。大雪山大縦走を始め、沢登りやアドベンチャーれーすなど、けっこういろんな冒険に挑戦できた年だったと思う。 一人旅離れの傾向はさらに強まり、ときおり星の写真を撮りに行く程度が単独行。いろんな人を巻き込んだり、巻き込まれたりしている。

ただ、誘われるままいろんな話に乗っかっているうちにどんどんと出かける回数が増え、ちょっとテーマが絞れてなかったのが反省点かな。 今年はもっと本当にやりたいことに集中し、その分遊びに行く回数は減らしても良いのではないかと思っている。

●登山


1月赤岳 (雪山)
1月金時
2月塔の岳
4月唐松岳(雪山)
4月高ボッチ、霧ケ峰
7月大雪
9月那須岳
10月滝子山(沢)
10月笠取(沢)
10月鍋割(沢)
11月焼岳(雪山)
12月 蛭ヶ岳

12回登山、一山/月ペース達成。駐車場から1時間足らずの霧ケ峰も、一週間山ごもりした大雪山も、同様に数えてしまっているが。
沢登りを始めたのが非常に面白かったな。自分の中でマンネリ化しつつあった無雪季の登山が一気に面白くなった。来年はシーズン初めからやってみたい。

本人の要望により、我が恋人MKちゃんの状況も併記する。(自分でブログなりつければ良いと思うが) 彼女は金時と塔の岳には同行せず、その他の10個は同行している。それ以外に、6月立山スキー 8月立山マラニックに行っている。

●宴会


2月だるま山
2月富山
4月Mっちゃん写真展パーティー
4月日本酒研究会
5月大雪打ち合わせ
5月日本酒研究会
6月工場萌えツアー
6月バーベキュー
7月Mっちゃん写真展打ち上げ
10月日本酒研究会
12月大宴会

日本酒研究会も3年目。回数は減ったが、他の企画に変わったとも云える。富山の食材は、確かに素晴らしかった。

MKちゃんは、無いのが工場萌えツアーには不参加で、11月に山岳部の忘年会で料理をしてきたらしい。

●島、半島


2月あかじま
3月八丈島
7月しきねカヤック
9月西伊豆カヤック
11月八丈島

あまり新しい島の開拓はせず、定番の宴会旅行がメイン。式根島のカヤックは恒例化しつつあるが、来年も楽しみだ。

MKちゃんは3月八丈に同行せず。

●船

 12回


4月花見1,2
5月大島
5月おがまるで向かえ
5月座礁※
6月工場萌えクルーズ※
8月富浦
8月共同オーナー練習1※,2※
8月花火
9月隅田川
10月ランチクルーズ※

これも12回、平均月一回達成。ようやく共同オーナーが免許をとり、船の稼働率も上がった。 大島クルーズを成功させたのが大きな達成だが、釣りがあんまりできなかったな。来年はもっと腕を上げよう。

※:恋人非同行のもの

●ほか


3月安曇野
3月富山引越し手伝い
9月朝霧高原
11月アドベンチャーレース
12月さぬきうどん

うどん美味かったなぁ。

祖母の家で親戚の集まり。自作ビール持って行ったらそれなりに好評。 コストは発泡酒よりやや低いが、飲み比べると圧倒的に自作ビールが素晴らしい。ビバ醸造。

2011/01/4(火)

正月休み最終日は、船の掃除をして携帯電話を変更した。

晩飯は新宿西口の山陰料理やさん。普通に頼んだつもりだが、それぞれの料理がかなりボリュームある。満腹になった。 そして、お刺し身も料理もかなり美味しかった。 最初は結構値段高めだと思っていたが、この味、この量ならかなりコストパフォーマンスは高い。また使ってみようかと思う。

地酒を何銘柄か頼んだが、そちらは喜べるような美味しさは少なかった。

2011/01/5(水)

仕事始めはなんだか眠かったが、隣のチームの緊急事態への対応支援のため一緒に残業。実務進めて行けば目も覚める。

先日購入した日本酒を試してみたが、こりゃ旨いお酒だな。
すごく濃く強いのだが、アルコールが強いという意味ではない。なんて言うのかな、塩分濃度は同じだけど、単に醤油をお湯に溶いただけの汁ではなく、ダシをたっぷりとったアラ汁の持つ豊かな強さ、みたいな感じか。

まだ、いろんな力を秘めている感じもする。酒屋のオバちゃんが言っていたが、確かにこれからの味の変化も期待できそうだ。

無濾過の生原酒、こういうのが僕の好みなのかもしれない。 超高級酒ってもっとピュアで水みたくなっていくようだが、まだそういうのを本当に楽しむというほどではないな。

「花泉」は、どうやら幻の酒と言われているらしい。
その中でもこのバージョンは、ネットで探してもなかなか見つからない。
やっぱりあの酒屋はすごく良い店なのでは。

2011/01/6(木)

自作ビールもとてもうまい。 今わが家にあるお酒は、とてもレベルが高いんじゃないかと思う。

2011/01/7(金)

明日の登山は八ヶ岳の予定。天候は良さそうだ。
かなり短いコースを行くつもりなので、早寝早起きの必要はあんまりない。


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