明日は晴れるという。その瞬間、山登りの義務が発生する。今回は、まぁどうせ寝坊するだろうということで奥多摩は三頭山（みとうさん）への計画をたてた。バスの便がよく、１１時までに出れば間に合う。また避難小屋があるため、以前から気になっていた山だ。

さて、予想どおりギリギリに出発して武蔵五日市発のバスに乗る。終点で下車し、都民の森行きに乗りかえる。登山口までのバスに乗客が僕だけという状態はよくあることだが、この時はもう少しすごかった。乗客一人のための無料送迎バスである。

そして登山道は終点の都民の森から始まる。 固くこおった古い雪を前日の新雪がおおっている。道はよく整備されていて歩きやすい。30分ほどで滝、そこから更に1時間ほどで尾根上まで出る。非常に楽な登山である。

頂上を往復し、避難小屋に戻ったところで夕日を眺める。飛行機雲が朱に染められ大変美しい。
避難小屋は快適だ。広い。清潔である。他に人はいないため、テント泊の時にくらべ荷物を整理しなしても平気なのがうれしい。

月に照らされた雪原の上で、ラーメンをすすりつつ気ままに写真をとる。
午前3時ごろ、疲れたので眠る。

5時半ごろ起床。朝日を拝みに山頂へ上る。

9時ごろ荷物をまとめて出発。

11時ごろ数馬の湯着。タオル付き800円なり。5,6年前にできたという 温泉といいバスといい、何やら豊富な財源の存在を感じさせる。
露天風呂で汗を流して帰路につく。家付き、風呂付き、車道歩きなしの極楽登山であった。

2001年 3月13-14日

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