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次は実戦編。こういう日はリバーフィッシングは難しいということで、ワナカ湖の隣、ハウェア湖にて竿を振る。
誰もいない、風光明眉な湖だ。(これまで見てきたニュージーランドの風景は基本的にどこも美しいのだが)偏光グラスを通した湖の青はさらに深い。
湖の深さは、「I dont know.Very very deep.」とのことだが、Grimmat氏によると条件の良い日はトラウトが見え、それを釣れば良いらしい。このあたりも僕が今までやってきた釣りとは随分違うよなぁ。
釣り始める。投げるたびに後ろまであげるなとか、much betterとかコメントをいただく。
釣り人と一口に言ってもいろいろあって、海釣りをやる人は海釣りばかりやるし、淡水でやる人はほとんど淡水でやる。その中でもルアーをやる人、沖に出る人、かわはぎばかりねらう人、アユに情熱を燃やす人など、かなり細分化、専門化されている。(こういうことを考えればキリスト教やイスラム教の宗派争いも理解できるかもしれない。あるいはガンダムマニアの嗜好の派閥争いにも通じる)
フライフィッシングはその中では求道的なイメージが(なんか頭が硬そうなイメージも 詳しくは知らないが)ある。ニュージーランドにもこのような派閥争いはあるようで、この国のフライフィッシャーたちもルアー釣り(こちらではspin fishing)なんてただ巻いてるだけでつまらんよ、と言っていた。
僕の期待を裏切り、風は弱まるそぶりを見せない。湖のくせに波まで立つ始末で、これでは魚は水面に浮いてこないのではないか。
Practice,practice,practice,いわれるままに竿を振る。湖畔に沿って、さぐり釣りをしていく。虫の声を聞き、フライを変える。我が身を釣ること十数度、それでも風がないときはなんとなく糸をコントロールする感覚がわかってきたような気もする。
たしかに魚はいた。水面近くに姿をみせ、興味深そうにフライを眺める。ブラウントラウトだということだ。
だがそれだけ。一瞥すると身を返し、深場へ姿を消していった。見切られたのだろう。
悪条件の日にビギナーが竿を振った。当然のように坊主という結果に終わった。キャスティングの方法やフライで釣れる可能性を感じたことは収穫だったが、やっぱり悔しいよなぁ。釣りあげるにはよほどの幸運とセンスが必要かも知れないが、せめて1ヒットあったならば。まぁ次に期待。
(3/5,2003 記)
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