3/3 ワナカ風待ち

朝、再びガイドに連絡をとる。とにかく今日は風が強く、今夜また連絡しろとのこと。

今日はワナカの町でバナナパイを食べに行く。何でもワーホリ3大名物とか言うそうで、ワーホリ(ワーキングホリデー:期限付きでバイトや留学ができるビザ の略。ワーカホリックとは性質が大きく異なる)で半年間こちらにいるおねいさんに、大きいのでシェアしませんかと誘われた。
こういうきかっけを生かしていったほうが旅はうまくいく。こちらは風がやむのを待つ他にやることのない身だ。他人といっしょに食べる機会はありがたい。

おいしかった。こちらのお菓子って頭が割れるような甘さを持っているものもあってちょっと警戒したが、これは口あたりも軽い。さすがに三大名物だ。あとの2つはテカポで食べたサケ丼と、もう一つはダニーデンにあるらしい。

バナナパイ
このお店

その後はホームページの更新に費やす。何でも二度目だと要領よくやれる。昨日と同じ店で、今日は今までの写真をアップすることができた。

そして夕飯の買い物、米を研いだあとは食前の山登り。
マウントアイアンという、町のはずれの裏山のようなところに登った。標高差は250m程度で、町からは1時間で山頂に着く。登りきると眼下には湖が広がり、西日を浴びて光っていた。その向こうには分水嶺の山脈が広がっているのだが、そちらのほうは雲に覆われている。明日は釣りができるだろうか。

Mt.iron

ニュージーランドに着いて1週間が過ぎ、旅の生活にもちょっとずつ慣れてきた感じはする。しかしあと2週間しか残っていない。まだ釣りをしていないし山小屋にも泊まっていない。
他の旅行者とも話すのだが、日本で3週間旅行に行くというと、ずいぶん長旅のように受けとめられる。
3週間とは長期旅行ではない。ヨーロッパ人はよく数ヶ月単位で旅をし、それが当然だと考えている。日本にはこの発想はないようで、このあたりに文化の深さの差を感じさせられる。
だいたい山登りや釣りをする場合、予定は天候によって大きく作用される。あの山に登りたいが天気が悪い。そんな時はいくら金をかけても手間をかけても無理なのだ。時間をかけるほかない。
世間よもっと休暇を認めてくれ。

(3/3,2003 記)

写真集 No,3

Wanaka
3/1-3/5