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ロブロイ氷河の起点まではバスで約1時間。この間の車窓からの風景は、相変わらず美しい。特に観光地に行く必要もなく、どの方向に30分車を走らせても、そこには油絵のような、あるいは車の宣伝に使われるような光景が広がっている。(実際使われることもあるらしい)
車窓の風景から目を引くものの一つに、ヒツジがある。ニュージーランドの人口より多いというあれである。ニュージーランドのヒツジは大まかにいって2種類に大別できる。
一つは食べているヒツジ。もう一つは寝ているヒツジ。
時折犬に追われているものや、道路をふさいでいるものもいるが、ほとんどの場合、足もとに広がる食料をむさぼっているか、その食料の上でねそべっているかだ。オオカミがいるわけでもないし、それで幸せに生きていけるのだろう。こんなものを見ながら生きているニュージーランド人だから、あんなにやさしくて気楽なのかもしれない。
ロブロイ氷河までは主に樹林帯の中を歩く。シダや苔類に囲まれた深い森である。空はすっきりとせず、ときおり雨がぱらついてくるがこの雰囲気にはマッチしている。深く息を吸い込むと、たしかに味というか香りがする。
夕飯。パスタを茹でて缶詰で味付け。この缶詰がスパゲッティ用のミートソースではなく、スパゲッティとミートソースだったため、マカロニのスパゲッティかけというシュールなものになってしまった。
(3/7,2003 記)
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