トップ | ||
Back | もくじ | Next |
ニュージーランド行きの航空券はかなり割高だ。まぁ惚れてしまったのはこちらなので多少の出費は仕方がない。最初に押さえられたチケットが18万円のシドニー経由、カンタス航空。しかし一人旅の気楽さで、シンガポール経由のシンガポール航空99500円のキャンセル待ちのチケットが入手できた。
ただこのチケット、わずか3000円ばかりの金をケチってしまったばかりに出発がやたらと早くなり、午前9:25、待ち合わせ時間が5時間になってしまう始末である。
ニュージーランドまでは直行で約14時間のようだが、経由やら時差やらで何時間飛行機に乗ればよいのかよくわからない。到着は現地時間で明日の12時だ。今ニュージーランドとの時差は4時間ということなので出発から到着までちょうど一日ということか。
さて、出発の2時間前にチェックインをしろということなので、早朝に出発をしなくてはならない。京成もJRも最初の特急では間に合わない。どうしたものかと調べると、バスがあることがわかった。
これがなかなか快適だ。首都高から東京タワー、レインボーブリッジを経由し成田へ向かう。新宿から3000円。JRよりは安い。休日の早朝ということで1:15でついた。
香港からの帰路、4000年の商人たちの作る彼の国とわが国の景観を比べ、東京もアジアの一地方都市に過ぎないのだとがっかりした覚えがある。だがこの品川から晴海あたりの港湾部、客船や湾岸道路の向こうに高層ビル群が浮かぶのを見れば多少はその印象も変わったかもしれない。
空港から市街へのアクセスからの景色は、その国に訪れた人が不安と期待を含めて最初に目を向けるものだ。日本に来る人には京成からの広大な住宅地と田園ではなく、レインボーブリッジからの夜景を見てほしいかと思う。
シンガポールでクライストチャーチ行きに乗り継ぐ。乗り継ぎは初めての経験だったが、特別な手続きはせずにただ乗り換えただけだ。
5時間の待ち合わせ時間は思ったほど苦痛ではなかった。さまざまな人種が僕と同じようにたいした用もなくうろうろしている様子をぼーっと眺める。こういう儀式をしておくと、これからの目的地がずいぶん遠くにあることを実感できる。人間に実感できるのは実際の距離ではなく時間だ。
この間に日本との時差が+1時間できている。ニュージーランドへはここからさらに-5時間の時差で、夏時間が終わるとそれがまたかわるのでややこしい。結局飛行機にはシンガポールまで7時間、ニュージーランドまで10時間乗ることになる。
シンガポールはさすがに熱帯で暑い。冬から常夏を経由して、高緯度帯の夏に行くわけだからこちらもややこしい。
(2/23,2003 記)
トップ | ||
Back | もくじ | Next |