出発に当たって

まぁ春休みにはバックパック背負って気軽に海外旅行でも、と考えていた。
東南アジア方面、中央アジア、アメリカ国立公園、などとともににニュージーランドという国もその候補の一つだった。アウトドアスポーツの盛んな国らしい、という程度の知識は頭の隅にあったが、実際に調べてみるとまぁ大変。

雄大な氷河ときめ細やかな風景。目が止まる。
よく整備された山小屋、全国に広がるルート。北八ヶ岳雪山計画がふっとぶ。
安宿の状況、ビール、ワイン。三浦半島短期自転車旅行がふっとぶ。
最低1kgのマダイ、平均40cmのニジマス。頭の中の血液が逆流する。
これはもう何を捨てでも行かなくては。
ここには雄大な風景が入る予定です。とりあえず氷河の山々と南十字星でも想像しておいてください。

当然自転車で行くことも考えた。九州への旅行を終えたときに次の挑戦的な自転車旅行は日本ではないなということを感じ、また自転車旅行でしか味わえない経験をニュージーランドで味わうのというのはかなり魅力的に思う。そうしないのは成田まで漕ぐのとパッキングするのが面倒だとか、最初にバックパッカーの旅をしようと思ったからとかいうところで、今回はバスと歩きが主な移動方法になるだろう。自転車漕ぐだけが旅ではない。

今回も再びリアルタイム旅行記をやってみようかと思う。それほど読む人も多くないのだし、何も毎日時間に終われてないで優雅な一人旅を楽しめばよさそうなものだが、これはこれで良いところもある。文章を書くことで周りのことに目を向けていろいろ考えるようになるし、文庫本を持つ必要がなくなる。そしてちゃんと記録に残すことができる。
情報の鮮度が売りのリアルタイム旅行記とインターネットの相性は良いと思う。いやそれ以前に他のメディアではこんなことはできないか。
国内で更新するのとは勝手が違って携帯電話も使えないしプロバイダの設定も変えなくてはならない。多少の準備はしたつもりだが、この先どのくらい更新できるだろうか。

学生最後の春休みということで、降って湧いたように自由な時間ができ、そこにピタリとはまるように計画が整った。まぁあまり肩肘はらずに、気軽に楽しんでいくことができるのではないかと思う。
きっと何事もうまくいく。

成田空港展望ロビーにて

(2/23,2003 記)

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