West Macdonell ranges-1


夜は曇り。珍しく。

昼間はネットの更新したり、メール打ったり。
2,3軒のネットカフェとYHAの端末試したが、結局日本語入力できるPCは見つからなかった。メールもいったんPDAで打ったのをコピペしてなので、面倒だし文字化けも心配だ。

海外でキャンプをするときに大きな問題となってくるのが、コンロをどうするか。出発前にも調べたけれど、ガスカートリッジが入手できるか分からなくて、ガスコンロは持ってこなかった。

オーストラリアではキャンプはとてもポピュラーで、みんなやっている。彼らは何使っているかというと、ばかでかいガスタンク。2,3kgあるやつを車に積んでいる。多くのキャンプ場には無骨なコンロが備えてあってある。燃料は持参しなきゃいけないところもあるし、備えつけられていることも有る。

海外旅行いくというと一番主流なのは、ガソリンコンロ。いざとなれば自動車用の燃料が使えるので、どこにいってもなんとかなる。
使う前に、ポンピングしてプレヒートして、っていう面倒臭さが逆に愛好家を生んでいるらしい。
今回僕はこれを新規購入して持ってきた。が、出発前の慌ただしさの中で、家を買った勢いであまり考えずに買ってしまった感がある。
初めて扱う道具なのでだいぶ手間どるだろう。ちょっとお茶を入れたいだけなのに、火を安定させるまでに10分もかかるのは嫌だ。プレヒートってけっこう大ごとになるらしいから、他のキャンパーが集まっているところではちょっと。使うのは数回だろうけど、帰るときに空港で何度もチェックされるだろう。面倒だ。
というわけで、今回は未使用のまま持って帰ることにした。

で、手軽で便利なガスコンロ。エアーズロックリゾートでは予想どおり売っていなかったけど、アリススプリングスでは売っていました。たいした荷物じゃないんだし、持ってくれば良かった。

今回の僕の選択は、結局例のカートリッジ式コンロ。アリススプリングスのアウトドアショップで売っていた。カセットコンロも同じ店で売っていた。普通のスーパーには無さそう。
3,4日しか使わないが、これで食事が豊かになるし、外食との差額を考えればすぐに元が取れるだろう。

コンロに関して、今回の最良の選択は、いつもの小型ガスコンロ持っていって、アリススプリングスまではキャンプ場の設備に頼る、ってことだったんだろうな。
クーラーボックスも、ユースホステルでゲット。誰かのお下がりだ。
これで生活が文化的になる。



アボリジニはカンガルー食べてたらしい。スーパーではあまり売っていなかったので、普通のオーストラリア人はあまり食べないのだろう。
挽肉がカンガルーのバーガー。ちょっとケモノっぽい味だが、すごくおいしくもすごくまずくもなかった。

夕方、移動開始。アリススプリングスをあとにして、西へ向かう。エアーズロックまで、西マクドネル山脈、キングスキャニオンと二つの国立公園を通って戻る周回コースとした。
アリススプリングスから100kmくらいのところにあるキャンプ場を今日の目的地とする。

途中、警察の検問を受ける。何かと思ったら、飲酒運転のチェックだった。
このあたりはアボリジニ地域で飲酒が制限されているらしく、チェックも厳しく行なっているらしい。
持参の酒もあやうく没収されるかと思ったが、観光客なのでしかたない、こっそり飲んでくれとのこと。
無事無罪放免になったが、「See you」とか言われたってもう会いたくもないよ。

途中、道を間違える。40kmくらいいったところで。
夕日も近いし目的地を変更しようか、戻ろうか迷ったが、戻る。20分で戻れるし。

正しい道に復帰したが、なかなか目的地に着かない。通りすぎたかなぁと思っていると、キャンプ場ではなく休憩所が見つかる。こういうところでもベンチと水、バーベキュー設備があり、はっきりいって十分キャンプができる。その上、展望も良い。
問題が有るとすれば、「This is NO CAMPING AREA」という表示だけだ。「次のキャンプ場は、上り方面70km下り方面50km」とも書いてある。
じゃあここで一晩過ごすか。ここで星見ていたい。レンジャーが見回りに来て怒られたりしたら、次のキャンプ場遠いのでしかたなく、とか言って近くにあるはずのところ教えてもらおう。
と思っていると、似たような境遇の人たちがあらわれた。ドイツ人4人組。ワーキングホリデーというから、けっこう若いんだろう。中古車を買って、ダーウィンから旅行しているらしい。
キャンプしながら南下しているというが、彼らは僕よりも不安そうだ。しかたない。助けてやるか。
実はさっきの表示で、なんとなく現在位置はわかった。目指していたキャンプ場は、ここから10km先にある。山の麓にあるそのキャンプ場よりも、小高い丘の上のこの休憩地のほうが展望よさそうなんだけど。
さっきのサインが示しているキャンプ場は、町の中の施設がそろったキャンプ場を示しているようで、この近くに有る国立公園内のキャンプ場とはニュアンスが違うようだ。
そんな感じに無事キャンプ場まで移動。
Ellery Creek Big Holeというところ。


麓にあるキャンプ場



とりあえず今日は酒もコンロもあるぞ。
スーパーで買ったソーセージ、まだ加熱されていないみたい。日本ではあまりこういう状態で売っていないよな。これを網で焼く。安くておいしい。
ほかに、アスパラ、じゃがいも、とりあえずあるものを焼いては食う。

隣のドイツ人たちは、じゃがいも食ってた。ドイツ人らしい。

(2007/11/21)