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南半球からは、北極星は見えない。北側の回転中心には北極星があって便利なのだが、南側の回転中心には明るい星が無い。このため極軸合わせがやりにくい。南十字星とエリダヌス座αの位置関係からやればいいみたいだが、やっぱり明るい星が無いと精度が出せない。
おおざっぱに合わせるなら、極軸を真南に向け、仰角をその場所の緯度にすれば良い。広角レンズで撮るならそれくらいで平気かなとも思っていた。
ところがここにも問題がある。真南は方位磁石見れば分かるは
ずだが、方位磁石は正確に真北、真南を指す訳ではない。磁石の北極、南極と回転中心の北極、南極は多少場所が違う。日本では、磁北と真北は約7度ずれている。オーストラリアでは5,6度、日本とは逆方向にずれてるみたいだ。
僕の時計に付いている電子式の方位磁石は、このずれを補正しているのか、あるいはどっかが磁化したのか、どうも正確な方位が出ていないようだ。
このエレリークリークにはwater holeがあって、泳げる。
Water hole っていうのは、文字どおり水がたっぷり入った穴。日本語にすると池とか湖とかになるんだろうけど、こういう地形って日本に無いからな。ちょっとニュアンス違うかもしれない。
このあたりでは川はどこも干上がっていて、自然界に水の形として存在しているのは希だ。大雨の後にだけ各地が洪水になるらしい。この乾燥した土地に泳げるほどの水が有るのは驚きだが、断崖の割れ目かなんかに溜まっているらしく、深いところは水深10m以上あるらしい。
で、泳いでみた。アメンボとかカモなんかと一緒に。
かなり冷たい。水道水だってほとんど人肌なのに、毎日気温も40度くらいまで上がっているのに、この冷たさはなんでだろう。
潜ってみると、確かに深い。透明度は良くないから分からないが、岸からすぐのところでも3mくらいあっただろうか。
いや、気持ち良かったね。
近くにはwalking trackもある。荒野のまっただなかって感じ。
このあたりはララピンタ・トレイルっていう10日くらいかかる銃走路があるが、各パーキングエリアからその一部をつまみぐいできる散歩道が多くある。
昼ごろ移動。
西に100kmくらい、Omirston Gorge というところ。ここも泳げるWater holeがある。近くにノーザンテリトリー州の最高峰、Mt.sonerという両神山みたいな山がある。標高も同じくらいで、けっこう目を引く。
ガソリン入れに行ったり、昼寝したり、撮影の下見に行ったり。
野菜を切って焼く。思いついた順に、塩つけてつまみ、酒を飲む。
おいしくないはずが無い。
(2007/11/22)
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