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5月1日 戸田→弓ヶ浜

朝、釣りをしたが、風がすさまじい。立っているのもやっとだ。
早々にあきらめて朝食後出発。

西伊豆は険しい。そのことは地図で見て覚悟していた。
しかし心配したほどきつくはなかった。確かにけわしいのだが、景色は最高、天気は上々である。風もそれほどではなくなった。地形によって風の強さがだいぶ違うようだ。

勾配は急なれど眼下に海を一望し、富士もかすかに姿を見せる。登りきてしまえば下りは早い。自転車旅行の快楽ここに在りと言ったかんじだ。

土肥、宇久須、安良里と休憩したり堤防を覗いたりして通りすぎる。 (このあたりの地形は読みにくい。トイ、ウグス、アラリと読む)


これは堂ヶ島あたり

松崎にてどこかでなくしてしまった地図を買い、昼食をとる。
昼ごはんは干物定食。港の前の漁協が観光者向けに作ったらしいところだ。 3品出てきたがどれも素晴らしい。アジのみりんづけが特に美味しかった。

防波堤でしばらく昼寝の後、下田方面を目指す。 このあたりは彫刻ラインと名付けられ、道脇に彫刻が点在している。別にそんなことをして付加価値を高めようとしなくても大変きれいなところなのに、道端でヌードのねぇちゃんがうつろな表情をしているのは滑稽だ。

妻良方面を目指して、最後の大きな峠越え。道端にはサルがたむろしている。 自転車だと本当に遭遇したと言うかんじだ。

峠を越え、ハットリ君の「山を越え谷を跳び・・・」の部分のような道を上下し、リアス式海岸のリアス一つ一つを越えていく。まわりは水墨画を鮮やかにした観である。

一つ一つが生き物のようだ

妻良に着いた頃には日が暮れようとしていた。ここで寝ようとも思ったが、この集落には食料を調達できるような所がほとんどない。疲れていたが次を目指すことにした。


カラスが空を覆う

これはよくない判断だと思う。体はもう休むつもりだったようだ。このため次の小さなピークまでが大変きつかった。美しい景観は闇に包まれ始めている。 何度か経験があるが、田舎の道を夜走るのはよろしくない。車は飛ばすし道はわからなくなるし距離が掴めなくなる。

ひとまず休憩をとり、石廟崎にも行きたかったが最も確実な弓ヶ浜方面へ行くことを決めた。

山間部に開けた小さな田園を走る。昼間もいい雰囲気なのだろうが、農家が点在しカエルはグェッ、グェッと大合唱する夜道もまたよしだ。

入浴施設が見えてきた。銀の湯会館とある。こういう町営の新しい温泉はあたりが多いが、町営なのでもうちょっと安ければよかった。建物はきれいで露天風呂はよかったので900円が安いと思う人は行くとよい。

弓ヶ浜の集落で寿司を食べる。美味しかったが贅沢をしすぎて4000円。追加注文したウニ・しまあじの値段をとり違えてしまった。どちらも大変美味であったが。

22:30ごろ、疲れたので就寝。やはり天気がいいと充実した旅を作れる。


2001年5月2日 記



本日の写真


GSの墓場

夏みかんを食う

田子の浦

堂ヶ島あたり@

堂ヶ島あたりA

堂ヶ島あたりB

西伊豆は

とても静かだ

近い!


本日の走行距離 88.4km(計測器復活!)
使用金額 食費 5725円 温泉 900円 地図 750-700円

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