ホーム
前へ トップ 次へ

自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

9月3日

おーしゃんうえすと

あぁ、やっぱり駄目だった。
徳島のあたりまでは快適な船旅を続け、のんきにホームページの文章なぞ打っていた。 徳島では意外と長く停船する。積荷の出し入れを眺めたり、おかしを食べたりしていた。


徳島出港

出港から2時間ほどたっただろうか。瀬戸内海を抜け、外洋に出たころだ。
体の芯が抜ける。全身に力が入らなくなる。
台風の影響だろうか、大型フェリーとはいえ結構ゆれる。土佐沖では大丈夫だったんだが・・・。
あぁこれはやばい。動いたら負ける。寝るかデッキに出て景色を眺める以外のすべての行為は危険な方向へ落ちていく。

あとはもう全面降伏。この長期戦を戦い抜くには眠るしかない。東京湾に入るまで、酔い止め飲んで寝てました。


日の出・日の入りが4回ある
これは日の出


それまでの船旅はなかなか快適だった。 この船の航路は門司港出港後、四国の外側を回って足摺岬のほうをとおり、四国の右側から入ってまず徳島による。 その後紀州沖に出て太平洋を伝って東京を目指す。
大まかに言えば、僕のきた道を海から眺めて帰ることができる。

外に出て景色を見ていても楽しいし、ゆっくりと読書にふけるのもいい。 眠くなれば寝てるし、やる気があればホームページの作成をする。


そして風呂。ご来光を拝みにいくと、海上の風は強く、体が冷える。そこで朝風呂なんぞにゆっくり入ったりする。 浴槽自体がゆれるお風呂なんて滅多にない。波の動きに合わせて、お風呂のお湯もゆらりと揺れる。
暖かい海水浴をしているかのようだ。ちゃんと窓がついていて、昼間であれば海が見える。 船の中では食うか寝るかぐらいしか楽しみがないかと思っていたが、これは嬉しい誤算だ。

そんなわけで旅のまとめなんかは明日の分にまわそう。最終回になるのかな。


日が沈む

(2002年9月4日 記)

前へ トップ 次へ
ホーム


本日の走行距離 --
使用金額 1264円
(うちわけ 食費 1264円)


本日の写真


海上の風は強い

結構冷える

この後はお風呂が待っている

デッキで日光浴するも良し

これは日没

船酔いの真っ最中

東京湾入港
前へ トップ 次へ
ホーム