不用品を中古屋に処分。
割と時間をかけた割りにはほぼ値段なんかつかない。すぐに処分できるとはいえ、粗大ゴミに出したほうが楽だったかもしれない。使って使えなくないものを捨てるのは忍びないので、再利用できる可能性に掛けたいだけだ。
しかしモノの価値って安い。今どき、何買ったって大して高くないし、クリック数回すればすぐに届く。ちょっと汚くて良いなら、それこそ誰かがタダで呉れる。 お金なくてもまぁまぁ生きていけるのかもしれない。
例えば車でもパソコンでもカメラでも釣り具でも、何かモノを買うにあたって、考え方を大雑把に3つに分類してみる。
・最も高いクラスのものを買うべきだ。なぜならメーカーはそのクラスの開発に最もリソースをかけているのだし、そのクラスを買うことで所有欲を満たすことができるし、話題のタネにもなるから。
・中級クラスを買うべきだ。なぜなら、ボリュームゾーンこそ、人々のニーズが最もよくバランスが取れているし、選択肢も多いから。
・最も安いクラスのものを買うべきだ。なぜなら、それにより必要な目的を最も低コストで実現することができ、コストパフォーマンスは最高になるから。
どの考え方も、それぞれ理由が通っていると思う。
特に、成熟製品に満ち溢れる現在では、どのクラスでもそれぞれ完成度が高く、大きく失敗することは少ない。どのクラスにするかは、好みの問題な気もする。
思い返すと僕は、大体の場合において一番安物を買うのを好んできたように思うし、たぶん今後もそうだろう。
これまで買ったものを思い返しても、最高級クラスを買ったものってプリンタくらいだが、これは用途が業務用に近かったからであり、民生用最高クラスというよりは業務用最低クラスと捉えれば、やっぱり一番安物だったようにも思える。
一眼レフカメラだって、カメラとしては高級な部類だが、一眼レフの中では安物〜ボリュームゾーンクラスが好きだし。
金をかけるより、工夫、ガマン、そのほかで値段差を乗り越えつつ目的を達成する、というのが好きなのだと思う。
仕事で携わるのは、高級側のほうが多いが、これはやっぱり開発リソースをかけるのはそっち側製品だからだな。
元上司と一緒に仕事をするようになってしばらく過ぎた。
当時は部下として接していたが、今はこちらがクライアントという立場に変わる。
改めて接すると、すげー頻度で色々提案してくるよな。彼の元々の性格もあるだろうが、そのモチベーションの高さと姿勢には改めて刺激される。
5歳になる甥っ子は、水生生物への興味を強く持つようだ。釣り業界的には将来有望。
誕生日プレゼントとして釣具を所望しているとのことだが、5歳児にベストな釣具ってなんだろう。リールタックルのほうが派手ではあるが、キャストできるか。
練習して投げられる子もいるだろうが、釣りを楽しむ前に、糸が絡んで飽きてしまわないか。
延べ竿のシンプルな釣具で釣った方が、簡単だし引きも楽しめるかもしれない。
そもそも、何を釣るのが良いだろう。
5歳児に限らず、釣りを始めようと思った人が釣具屋行って店員捕まえて、「釣り始めたいんですけど何買ったら良いですか?」と質問する。
この質問には、実は答えられない。釣りのジャンルが決まらないと、道具は決まらないからだ。
店員「何釣りたいですか?」
初心者「何が釣れるんですか?」
となって、事態は平行線の硬直状態に陥る。
たぶん、モノから入るという順番が間違ってると思う。
最初の質問は、「何を買う」よりも「どこで釣りができる」から始めた方が良さそうだ。釣具屋のバイトの兄ちゃんは、バカみたいに釣り好きである確率は高い。
初心者「この近所で(あるいは旅行先の熱海で)初心者向きオススメの釣り場を教えてください」
「そこで釣れる魚と、それを釣るための道具を教えてください」
という順番で聞いていけば、悦に入って教えてくれる可能性はけっこう高い。
となると、彼の住居は湾奥エリア、釣り物で言えばシーバスのメッカだが、幼児には敷居は高いだろう。
運河あたりのハゼ、海づり公園でのサビキでイワシ、サッパ等といったところだ。
そのほかの初心者用の釣り物といえば、エリアトラウトか。
とにかく魚釣らないことには始まらないので、確実にニジマスがいる釣り堀は確実性が高い。のべ竿のエサ釣りも、リールタックルでルアー釣りもできるし。
というわけで、彼の誕生日パーティーは、フィッシュオン王禅寺でのバーベキュー。 割と初心者を意識してか、バーベキューにレンタル釣具代も入って、普通の入場料と比べて割安感がある。
レンタルは、餌釣りかルアー用リール竿かを選ぶ必要があり、それは全員同じほうにしろとのこと。が、釣り券自体は共通なので、タックル持参していけば、両方やっても良いらしい。
サービスの設定として、ちょっと使いにくいなと思ったのは、釣りの時間とバーベキューの時間を完全に分ける必要があるところ。全員の釣りが終わってからバーベキューを始めるか、バーベキュー終わってから釣りにするかを選べとのこと。
一部の人が肉焼いている間に、他の人が釣りをしている、というのができない。
というわけで、エサ釣りメインでレンタルして、ルアータックル2,3本持参。 どうせ子供は一人一本竿を操作することはできないから、人数の6割程度の竿を借りる。
エサ釣り池には、10人くらい居ただろうか。何だか全然釣れている気配がない。
我々も試す。
釣れない。
全く釣れない。
魚はけっこう泳いでいる。群れがトグロを巻いて泳いでいる。
そこにイクラでもコーンでもど真ん中に落としても、ニジマスたちはほぼ無視。
見切られている。激シブ。手も足もでない。
なんだこれ。
そりゃ釣りやってればこんな状況は割としょっちゅう起こるが、TPOを考えて貰いたい。
ここは釣り堀の、主に初心者を対象とするエサ釣り池だ。
誰でも簡単に釣れるのが最大の存在意義のはずだが。
自然相手なら仕方がないが、放流魚なので割と管理できるのでは。放流したてのニジマスならすぐ釣れるはず。
特エサとされるブドウ虫は、妻の反対により買わなかったが、よく考えればブドウ虫だろうがミミズだろうがコーンだろうが、どうせエサをつけるのは僕だから、何買っても良かったよな。
前回来たときは、やはり標準で支給されるコーンは食いが悪かった。今回はその対策としてイクラ買ってきたが、効果がない。
初心者がエサを気持ちがるリスクよりも、釣れない状況への対策をもっと真剣に考えておくべきだった。
子供に釣らせるどころか、大人が釣れないが、道具としては延べ竿はかなり長く、持ち重りがする。子供に貸しても持っていられない。 そのあたりも考慮する必要があるようだ。
ルアー池に移動すると、こっちのほうが食いが良い。サイズは小さいが、割と容易に2,3尾釣れる。
子供たちにやらせてみると、小学生の2人は一応投げられた。安定はしないものの、これくらい投げて巻ければ、そのうち釣れるかもしれない、くらいにはなっていた。
肝心の甥っ子は、結局あまり投げたがらず。
エサ釣り池のほうでは、父が粘って2尾ほど釣ったようだ。雨も強くなってきて、バーベキューに移行。
こちらは屋根もあり、普通に快適。
釣ったニジマスはすべて塩焼きにして、割と好評。
どの釣り具が良いかは、次回に持ち越しだな。次はハゼでも釣りに行くか。