ゲージュツ的な1日。
まずは恵比寿、写真美術館にて写真新世紀。
会社で応募作品がずらーっと並べられた状態を見たのだが、その中から審査員は何を選ぶのか、正式に展示するとどうなるかということに興味があった。
受賞作のうち、凄いと思うもの1,2点。面白いな、と思うもの3、4割。よく分からんなというもの半分くらい。
審査前の羅列された時に見て印象深かったものは賞もらっていた。それ以外のものも、面白いものの割合は選抜される前に比べ高くなる。賞もらえるほどのものは、ちゃんと普遍的な価値があるのだろう。
テーマパークっぽいものはあまり好きではないが、アラビアンロックを利用するのは3軒目、3回目になる。落ち着く個室のある飲み屋とも言えるので、悪くはない。
夕食後は友達のライブへ。
ホールが広いぶん、客の少なさが目立つ。ロックグループが演奏していたが、客の盛りあがりようから判断しても、演っている人たちが格好つけたいだけなのでは、と見えた。土曜日なのに興行的に大丈夫なのだろうかなどと思ってしまう。
トリとして登場した友達のバンドは、音大出身のメンバーで構成されているだけあって、さすがに聴いていて安心感がある。系統立てられた教育を受け、長い修練の基礎があるので、新しい分野にも挑戦しやすいのだろう。もっと長い時間、別の場所でやったほうが良いのではないだろうか。
ライブ聴くっていったって耳で聴くだけではないのだから、どうしても閑散とした雰囲気に印象付けられてしまう。
写真もライブも、今日見たのは一流になっていない、一流になろうとしている人たちの作品な訳だ。
良くわからん、この人たち自身は楽しいんだろうけど、他人の自己満足なんて見せられてもなぁ、というのと、あぁこりゃ面白いなぁというのが混在する。
一流の表現者だってそうでない人だって、表現している自分に自己陶酔している点では同じなのだろうが(違うのかもしれないが)、あかの他人がそれを見て面白いと感じるかどうかというところで、はっきりと差が出てしまう。その差は何なのだろう。
表現者であれば、何か今までにない、新しいものに挑戦しなければならない。でも「新しいもの」は作りだせても、「新しくて分かりやすくて面白いもの」はそう簡単に作り出せない。分かりにくければ高尚というわけではないだろうし、難解なもの見せられても困ってしまう。 飲み屋のイベントで見た、新しくも凄くもないけど分かりやすいイベントのほうが簡単に楽しめたりするが、自分自身の表現でそれ以上のものを作るのは、何とも難しいことだ。
今日買ったマンガ。古屋兎丸「Palepoli」
元美術の先生の、確かデビュー作だったと思う。圧倒的な細密画と、古典的なマンガの文法と、ガロ的なものの融合させた4コママンガ。新しいしすごいし面白いものと、何だか意味が分からないものが混在している。
最近の古屋兎丸の書くものは、もうちょっと分かりやすくてもうちょっと凄くない。その過程で人間の文化に新しさを加え、普遍的な作品に変質していったと見方も可能ではある。
昨日のメンバーで話が盛りあがり、鎌倉で散歩(ハイキング?)しようということになった。 紅葉はちょっと早めということだが、皆でのんびりと鎌倉散歩というのは、晴天の秋の一日の過ごし方として最上の部類に属する。
午前中買い物して電車で鎌倉へ。横浜で乗換え、ちょうどホームに来ていた電車に飛び乗る。
「急場が回れ」:切羽詰まっているときに一か八かの賭けに出てはいけない。確実な手段をとるべきだ。
あぁ、そんなことはこれまでにもだいぶ経験して、わかっていると思っていたのに。
湘南新宿ラインは早いぞ。早すぎる。止まらない。横浜から鎌倉目指しているのに、逆方向の山手線まで出てしまった。ダイナミックな遅刻だ。電車に乗った瞬間、もしかしたら逆方向かもという疑問はどこかにあった。しかし発車ベルに追われ、逃したくないという思いから確認せずに乗り込んだ。魔がさしたとしか思えない。
鎌倉駅からバスに乗り、覚園寺で皆に追いつく。皆は1時間おきに案内している、本尊の見学に行っているようなのでそれを待つ。寺の境内でぼーっとしているのもなかなか心地よい。 合流後、鎌倉の外輪山を通るハイキングコースへ。すぐそこに住宅地があるのに深山の雰囲気。カラス、猫、飼い犬、子供が次々と登場する。とりとめのない話をしながら散歩するのにちょうど良い。エスケープルートがたくさんあるのも色んなプランが立てられて良い。
鎌倉は何だか文化度の高いところだ。家を見てもみな立派で、趣味が良い。退職後の趣味でやっていそうな素敵なカフェ、陶芸のアトリエのようなところが4,5軒おきにある。寺が多いので、散歩に疲れても休憩する場所に困らない。土産屋なんかでも押し付けがましくなく、それぞれ個性的で店を覗くだけで歓迎してもらえる。(勘違いでなければ)
三浦半島への自転車旅行中、何度も鎌倉は通ってきたが、素通りするばかりで鎌倉自体を散策するのは初めてだと思う。散歩道がいっぱいあり、雰囲気もいい。そんなところを地元の人に案内してもらうのはとてもいい。
暗くなりかけた、永福寺跡のススキ野。とても市街地の住宅地、駅から徒歩十数分のところにいるとは思えない。
逢魔ヶ刻。物の怪はでないだろうが、どこか遠い夢の中のような雰囲気がある。かつては中尊寺を模した豪華な寺があったらしい。
適当な野菜(人参、大根、白菜、もやし)、適当な調味料(塩コショウ、味噌、八角、オイスターソース、乾燥ニンニク、乾燥貝柱)、豚肉。
煮るだけ。
「挽肉と玉葱微塵ぎりにカレー粉でも混ぜて、あるいはチーズでも入れて、小麦粉こねて延ばしたもので包んで揚げる」という料理を思いついたが、23時半だしなぁ。何の工夫もない炒め物にした。
今日は21時半に帰宅したので、昨日作ろうかと思った揚げ物。
作り方はギョウザに近い。小麦粉こねて、延ばして、挽肉に玉葱きざんだのと混ぜて包む。それを揚げるから揚げギョウザか。
やっぱり手間がかかる。1時間くらいかかった。色々パターンを変えたが、
・小麦粉は薄いほうがおいしい。
・カレー粉、チーズともにあったほうが良い。挽肉の臭みを消せる
小麦粉延ばして包むところに技術がいる。うまく作れれば一風変わったおいしいものになるが、小麦粉の皮が厚いともっさりしたものになる。何かに使えそうな気もする。
現在取り組んでいる試作品が、ようやく設計どおりの動作をするようになった。 スムーズに動くその様子を、ほぼ一日中眺めてしまった。
久しぶりに特に予定もない、海にも山にもいかない休日。
寝坊して、洗濯して掃除機かけて、買い物行って図書館いって、それから山登りの記録でも書こう。あるいは、船舶免許試験の勉強しなくては。
と思っていたら、小笠原仲間の「あまり親しくない」友人、密漁さんから連絡。
中華街にて近況報告。店の名は忘れた。おいしいことはおいしかったが、その後とても喉が乾いた。塩分強し。
食後、もう一人の人間が合流。なんだか今週の休日は、皆勤賞でみっちゃんに会っているぞ。 歩き食いたのち、六本木へライブを聴きに行くということになった。
六本木で彼女の友達、その友達と合流し、大盛況のライブハウスへ。友達が演奏しないライブは初めてだ。中華街で買ったピータンぶらさげて、事態は予想しなかった展開を見せている。
ライブは3組。1組目はバイオリン(ビオラ?)を中心とした楽器のみのバンド。僕の友人がやっているのと同じ編成だが、そういうのは多いのだろうか。年季を感じさせる格好良い演奏。
2番目は日本人によるアフリカ音楽とダンス。まず思ったのが、日本のお祭りみたいだ。太鼓でリズムとるのも、ときどきはやしたてるのも演歌だか浪曲に聞こえる。服装もじんべえみたいだ。踊りだって盆踊りに見えないこともない。どこかにリズムがあって、臨機応変に各自が主役を交代して、最後にドンと合わせるさま、阿波踊りで見た光景に近い。
仮説が二つ思いついて、
1.アフリカ音楽も盆踊りも、おそらく収穫祭、自然の恵みを感謝するという名目で皆でワイワイ酒のみながら祝う習慣だろう。大陸、人種は違えど人間は同じ生き物、作る音楽にも共通性はあるはずだ。
2.演奏者は日本人、日本で生まれ育ち、日本人の体型をした人たちだ。ダンスも音楽も、体全体を使って表現するものだが、やっぱり人間の行動はその人がどのように育ってきたかに左右される。体格から、あるいは生活の習慣から、日本人には絶対にまねできない動きやリズムがある。逆に日本人ならば絶対に捨てられないしぐさなどもある。ウシは死ぬまでウシであり、ネズミは一生ネズミであるように、日本の文化下で育った者が絶対に捨てられない何かがそのような印象を与えたのかもしれない
3番目はマリ共和国出身の演者による太鼓。これを聴けば上記の二説はどちらが正しいか分かるだろうか。
ときどき飛び入りでダンサーが入る。素人ではない動き、かといって洗練されているわけでもない、何者なんだか良く分からない兄ちゃん。確実に言えるのは酔っぱらっていることくらいだ。
こういう音楽ってCDにしても意味は少ない気がする。和音や曲の編成を楽しむというよりは太鼓から直接出る音を体感する感じ。本来はライブハウスでやるような形態ではなく、屋外でかがり火たきながらやるんだろうな。
上記の疑問は、よくわからない。やっぱり本場の人は違うなと思ったし、共通性もあるのではないかと思う。リズムも違うのかもしれないが、同じ太鼓をたたいても明らかにアフリカ人のほうがドンとよく響く。音量がぜんぜん違う。ただこれは習熟度の違いという可能性もある。マリ人の二人のほうは母国を代表する演者なようだし。
本来は一晩中、あるいは二晩ぶっとおおしでやったりするらしい。それも宮崎で見た夜神楽と同じようである。白土三平のマンガでも、村人がキノコ食べながら一晩中踊って集団でトリップするというくだりがあったが、そういうものなんだろう。
さんま旨い。
昨日は久しぶりにパソコンにデフラグをかけた。明らかに反応が早くなった。
今日は職場のパソコンにもデフラグをかけた。最近やっていない人はぜひ。
小笠原仲間との呑み会は、きわめて平和裏に終わった。毎度のことではあるが。今回は割りかし常連ぽいひとが中心。
僕は今年が2度目の小笠原。両方ともGWだ。
5月というと、ちょうど暖かくなってきて自転車旅行には良い季節。山行けば登りやすい雪質の白い山が待っているわけだし、また来年のGWに小笠原行くこともない。そんな良い季節に、毎年毎年同じ時期に同じところに行くほど僕の想像力は貧困ではないはずだし、僕の行動力だって別のところを要求してくるはずだ。二度目三度目に行くところって、あまり動かないからなぁ。
それでもやっぱり、今年の5月は小笠原の海でぷかりぷかりやっているんだろうな。
普段の時期に比べて高くなるわけでもないし、宿さえ取れれば喧騒とは無縁だ。自然を相手にした遊びには事欠かないしのんびりするには最適なところだ。客層もまた、概知の人も未知の人も一癖ある面白い人が集うのだろうし、母島YHほど居心地のいい場所は、世界中探したってそうたくさんないだろう。カヤック買えといわれると即決しかねるがな。うーん。
明日一級船舶の試験。
問54 長距離航行中の注意事項について述べた次の文のうち、誤っているものはどれか。
(1)夜間や、視界不良時には専任の見張り員を配置する。
(2)時間を決めて、定期的に操縦者を交代させる。
(3)常に正横より前方の見張りに専念し、法規を遵守して操縦する。
(4)定められた針路を保持し、常に船位を確認する。
<>というような問題が全部で14問。10問以上で合格。分野は海図の利用法、気象、エンジンに関する知識など。ほぼすべて過去問からそっくりそのまま出題されるので、油断しなければ大丈夫なはずだ。
だが、いくら学歴高くたって、ちゃんと勉強しないとだめだろう。
というわけで一夜漬け中。