鶏肉の炒めもの |
鶏、タマネギ、舞茸 塩、こしょう、香菜、ワイン |
中華風料理とイタリア風料理の違いが良くわからない。同じ炒めものでも、ゴマ油、オイスターソース、しょうこうしゅなら中華風、オリーブオイルにハーブ、ワインでも入れればイタリア風だと僕は言いはっている。ニンニクは共通。
雨が降ればやることもなくなる。式根島や蓼科へ行く代りに、珍しく街まで映画を観に行くことにした。最後に映画を観たのは、1,2年前の「なす」か「ぼくんち」だから、まぁ僕にとっては普通のペースだ。
原題は「Touching the void」。
観た、というよりも経験した、と言ったほうが正確だ。とてもリアル。感動したとか考えさせられたというよりも、体験してどっと疲れた。
高山での極限状態から生還したという、実際に起こった事故を忠実に再現した話だ。
イギリス系の人の作る頑固なドキュメンタリーってすごいと思う。多分、変な脚色は一切やっていない。(制作サイドはそのことに大変苦心しているようだ。)その姿勢が、現実世界は信じがたいほどにドラマチックなことが起こりうる、ということを気付かせてくれる。当時の事故に劣らず、この作品を作るというのも命がけの大冒険だったはずだが、死人は出なかったのだろうか。
人間は簡単に死んでしまうが、なかなか死なない。鍋割山荘のご主人、草野さんがそのように話してくれた自らの遭難体験の話を思い出した。彼は、雪山で数百m滑落した際、メスナーだって生還したのだから俺もこんなところで死ぬわけにはいかない、と思ったそうだ。
あるいは、先日読んだマロリーの遺体発見記もそうだ。マロリーというのはイギリスの登山家で、エベレスト初登頂を目指し、行方不明になった。彼の場合は最後に死んでしまったが、彼もきっと最後のギリギリまで戦いつづけたのだろう。
人間は、あるいは生物は、生存のために何か途方もない行為をしなければならないこともあるらしい。
マロリーの遺体も途方もない姿だった。彼が初登頂できたかどうかは未だ議論の中にあるらしいが、僕は登ったと思う。
いろいろとこういう話を知っておくと、事故にあって即死しなかったときのエネルギーにつながるのではないかと思う。
雨の日は読書。マンガを買った。
なるべく物は所有したくない。マンガだって本だって読み捨てるようなものは立ち読み、もしくは図書館で済ませる。
どうしたって欲しい本しか買わない。そういう本が一冊あると、しきい値が低くなって購入を迷っていた本も一緒に買ってしまう。
●村上かつら短編集A:発売まで7年待った単行本の第2集。知らないうちに発売していた。
●岩明均「ヒストリエ」@A:前から気になっていたが、最近塩野七生を読むようになってさらに興味が増した。なんだか、完結するまでに時間がかかりそうだ。
●こうの史代「夕凪の街」:とても静かな原爆の話。きれいで重い。
ハズレまったくなし。どれも雑誌掲載時からある程度読んだことがあるからだが。
どんよりと曇った日は釣りが良い。
先週の初釣りはあたりすらない丸坊主だったので、このままでは縁起も悪い。
今日は金沢八景、一ノ瀬丸のイシモチ釣りへ向かった。イシモチってまだ釣ったことないし、おいしいだろう。午後からの出船なので、楽だ。
客は僕ともう一人、常連客らしいおじさん。もしかしたら従業員なのかもしれない。
ポイントは猿島のそば。一投目からかかる。イシモチはキスやアジなんかよりは良い引きをするが、やりとりという程ではない。サイズは20−30cm、やや小ぶりである。
釣り場移動中に魚をさばく。はらわたがとても小さい。ほとんど餌を食べてないようだ。冬の間は食べ物がほとんどないのだろう。やっぱり魚は大変だ。冬の間はおいしいというが、餌を食べなくても生きていけるだけの栄養を、身のほうに持つからということなのだろう。
後半はあまり釣れなくなる。だがこれはやる気の問題も大きいと思う。僕は一人ぐらし、3日分以上の魚が釣れても、処理が面倒だ。
仕掛けに癖がついてきて、替えたほうが食いが良くなるだろうなと思っても、替えない。手返しをよくして数を伸ばすよりも、料理の下ごしらえをしてしまう。餌をつけかえるよりも、ボートを借りたときのために山だてをしておく。
13時から3時間程度、20で終了。
帰宅後、ホームページを観ると、「午後イシモチ船:20−50」とある。20とは僕のことで50とはあのおじさんのことだ。
平均をかなり下げてしまった。何だか申し分けない。
猿島180度
横須賀突堤の赤灯320度
横須賀沖の緑の灯標90度
波
ベタ凪→後半は少し風、波
予報では1.5→1.0m
というわけでイシモチパーティー。
どれがおいしいかって、全部おいしい。釣りたての魚って、僕の雑な料理でも、とても上品で繊細な味となる。
塩焼きはふわっと甘く、刺し身はこりこりとして香る。
まぁでも刺し身は剥くのが面倒だな。それほど大きくないし。明日は何にしようか。
イシモチづくし2日目。
今日は洋風。アルミホイルにイシモチ、バター、ぶなしめじを入れて焼く。フライパンよりも、魚焼き機で焼いたほうが良いようだ。
こぶりのものをスープにした。オリ−ブオイルやら、パスタ用ペーストとか、適当に放り込む。
後輩に食べさせたところ、「ホイル焼きはとてもおいしい。スープはいろんな味がしてちょっと微妙」との評を頂く。
いや、わかっている。確かにやりすぎたかもしれない。新鮮な食材があるのだから、変に料理せず、シンプルに塩焼きやホイル焼きがおいしい。けど、明日も明後日もイシモチだ。毎日塩焼きというわけにもいかんからなぁ。
イシモチ暦第三日。今日は純和風。
イシモチのムニエル |
イシモチ、小麦粉、塩、胡椒、バター、香菜 玉ねぎ、もやし、にんにく |
イシモチ最終日は、家庭科料理の代表格、ムニエル。同じ食材が大量にあると、レパートリーを増やす必要に追われることになる。あれ以上釣れても、ネタがなかった。
なすの味噌炒め |
なす、鶏の挽肉、タマネギ、ニンニク 豆板醤、味噌、紹興酒 |
この挽肉いつのだったっけなぁ。
今日は一日中実験室が空いていたのではかどった。が、実際にはかどったのは残業後の数時間。それまでは測定機の調子が悪かったり、データが不完全だったりと、結局はとり直さなければならなくなる測定に時間を費やしてしまった。
中途半端なデータは、結局役に立たない。一度完璧にとってしまえば、使いまわしもできるしすっきりとした思考の材料になるのだが、やっぱり完璧なデータをとるための準備って、面倒というか起動に乗るまでに時間かかるよなぁ。