シエナへ



午前中は引き続きベネチア観光。


ベネチア共和国の旗、聖マルコのライオン。


塔に登ってベネチア市街を見下ろす。
往時のベネチア商船隊を想像しよう。
ここからの景色は見飽きない。


ゆっくり観光していたら、案外時間が無い。
昼飯はイタリアのファストフード、出来合いのピザ。

ベネチアは世界中のどの街とも似ていない。現代なのか中世なのか、自分がいまどの時代のどの場所にいるのか分からなくなる。


フィリッポ夫妻は、これから里帰り。
午後からはまた二人旅。旅の第3ステージに入る。


再会を約束してお別れ。


今日はシエナまで向かう予定。
ベネチアからフィレンツェまでは電車。今回はフィレンツェは素通りしてバスへ乗り換えるのみ。
バス乗り場は駅から徒歩3分くらいの距離にある。案内標識があるわけでもなく、しばらく彷徨ったが、無事に見つかる。

シエナのホテルは、ちょうどバス停の目の前。


ホテルの隣の古い砦の中に、国立のエノテカ(ワイン屋)がある。
楽しみにしていたが、なんだか今日は砦の中でお祭りをやっており、エノテカはお休みのようだ。
お祭りの中でエノテカもワインバーの出店をやっているので、今日の食前酒を飲もう。
よれよれのシャツ来たお兄さんが売り子をやっているが、ひとたびワインを持てばずいぶんとプロっぽい手つきになる。ワインのエリートなんだろうな。
さすがにお勧めのやつは美味しかった。


シエナはすごく素敵な街だ。
パリオ(歴史ある競馬の祭)の直前で、活気付いているのかもしれない。
ひっそりとした田舎というわけではないのに、なんとなく落ち着きを感じる。
昔、NHK特集でパリオをやっていたのを見たのがすごく印象に残っているが、期待したとおりの美しい街だ。

妻は、シエナを「乗り換えのついでに寄る街」とくらいしか認識していなかったらしい。こんなにきれいなところなんだと驚いていた。
いや、世界遺産の伝統あるところなんだぜ。



明日はワイナリー巡りに行く予定。シエナの料理屋さんで働いている千代さんというソムリエさんに案内をお願いしている。
せっかくなので、千代さんの料理屋さんへ行ってみた。


夜のカンポ広場も賑やかだ。明後日のパレオに備え、コースや観客席が組まれている。
1泊しかしないが、もっと長く逗留したかったな。


●今日の行程:
ベネチア−フィレンツェ−シエナ

(2011/8/14)