ベネチア迷路

フィリッポ夫妻と一緒に、ベネチアへ行く。
特急で2時間くらい。イタリアの鉄道料金はずいぶん割安だと思う。


観光地ではなく、駅。この重厚な駅は、ムッソリーニの趣味で作ったらしい。

頭では分かっていても、やっぱり驚く。
水の都ベネチアは、駅を降りると突然水路。目の前が船着場で、ボートがバンバン走ってる。

ホテルは駅のそば。カールトンカプリホテルというところ。
物価の高いベネチアだが、まぁ極端に高い宿泊費ではなく、手頃な感じ。
とりあえずホテルに荷物を置き、観光へいこう。


ベネチアの路地はすごい。町中が路地だらけだ。
ほとんど迷路だ。


この迷路が面白くて、どこをどう行っても行き止まりにならない。
方向感覚は容易に失うが、サンマルコ広場への案内は出ているので、まぁなんとかなる。


ルパンで出てくるようなあれができる


とはいえ、水路に出てしまうこともある

ヨーロッパの町は、山の上、崖の上など、どこも住みにくそうなところに作ってある。
蛮族から守りやすいところ、ということなんだろうけど、ベネチアもすごいなぁ。
映画のセットのように現実離れしたところに普通に人が住んでるんだからびっくりしてしまう。


市場へ行ったが、残念ながら終わってた

車は入れない。船か歩くかだ。
歩いていて気持ちいいのは、車を気にしなくて良いから、というのもあるんじゃないかと思う。



「ここはベネチア訛りの人が多いから、美味しくて安いだろう」ということで入店。
僕は臓物系のメニュー。
「ポレンタ」という付けあわせがついていて、とうもろこしの粉を用いた原始的なパスタのようなもの。僕は始めて食べたが、けっこうメジャーな食べ物らしい。先日ドロミテで買ってきた黄色い粉は、これの原料だったのかもしれない。


リアルト橋だ。かつてのヨーロッパの経済の中心だ


そしてサンマルコ広場。
昔、塩野七生の「海の都の物語」読んだから、けっこうミーハー的反応をしてしまう。


聖堂と宮殿を見学。
たくさんの赤ん坊の生首と、たくさんのおっさんが描かれた絵画が並ぶ。
偉人とか聖人とか天使とか、キリスト教の宗教画は人だらけだ。


コンスタンチノープルから奪った馬像(レプリカらしい。本物は中にあった)
西洋文化圏は、他の都市からの略奪品を自慢げに飾る。


水上バス乗って、大運河を通って島をおおむね1周。
移動手段というより、ほぼ周遊が目的。
だんだん日が暮れる、素晴らしい時間帯。





●今日の行程:
ミラノ-ベネチア

(2011/8/13)