山旅へ出発

残念ながら昨夜は星は見えなかったようだ。毎年通算すると、星がみられる確立は5割前後とのこと。
星がみられないときは、皆でおしゃべりして料理してゲームして散歩して、という感じに過ごしている。ヨーロッパの人達のこういう時間の過ごし方はとても素敵だ。



朝食後、ガスがとれて青空が見えてきた。国境の山陵へハイキングに向かう。
日本アルプスに似ているところもあるが、こちらのほうがスケール感が大きい。



どうもこれはエーデルワイスらしい

花は盛期なんじゃないかと思う。咲き乱れている。
日本の高山植物と雰囲気は似ているが、見たことないやつも多い。




前回登った山に再登頂。
相変わらず読み方が分からない。
字で書くとLe Pain De Sucre,3208m。ルパンドサクレとでも読むのかな。
車道のある峠から1、2時間程度だが、登り甲斐のある高山だ。



戻ると、皆はワイン飲んだり読書してたりとリラックスしている。
このときに食べたサラミがとても美味しかった。
とりあえず昼飯準備を手伝う



パオラが料理してくれた、正統派イタリア家庭料理。
我々日本人がごはん、味噌汁、おかずというのを基本スタイルにするように、イタリアでは、Primi,Secondiと言って、一皿目パスタ、二皿目そのほかの料理というように、2品目出すというのが食事の基本スタイルらしい。





僕が「はこつみ」と呼んでいる重力つき4目並べは、イタリアでは「フォルツァクアトロ」と呼ばれ、ボードゲームとなっている。
「はこつみ」研究者として、国際親善マッチに興じる。
基本ルールは一緒だが、7×6マスというところが多少勝手が違う。




記念撮影をして皆とお別れ


向かう先はシャモニ方面だが、どこまで行くかは決めていない。
出発が遅くなったのでシャモにまでは着かないだろう。トリノには泊まりたくないので、その先か手前か。
早めに宿決めた方がいいだろうということになって、サルツォという街へ。
中心部を適当に探し、手頃な宿を見つける。
通りに面した外観はパッとしなかったが、中庭に入るとけっこうきれいで快適だった。トラットリアを兼ねた、聡明な若旦那の切り盛りする家族経営の宿、という感じ。




手頃な部屋が見つかる。

Salzzoは前回の旅行でも寄った気がする。なんだか縁のある場所だ。
案外旧市街が残っていて、晩飯前の散歩にちょうどよい。




商店街に戻ってウロウロしていると、ベンチでおしゃべりするおばあちゃんたちに呼び止められた。どうやら噂話の対象にされているようだが、「日本人です」と伝えるとあーだこーだ言ってくる。ほとんど理解はできないが、「新婚旅行です」と伝えるとまたあーだこーだ言ってくる。
観光地としてメジャーなところでも無いので、日本人は珍しいのかもしれない。
指さし会話帳使ってお薦めのレストランを聞くと、通行人まで交えて大議論になり、結局犬の散歩をしていたおじいさんが、中心部のピッツァテリアまで連れて行ってくれた。




メニューを眺めても、理解できるのは3割くらいだろうか。
語学力に自信がないらしく、普段はやりたいことがあっても僕の顔をちらちら見るばかりの我が妻だが、食欲がからむとやる気が違う。辞書を一生懸命調べ、給仕のお姉さんにお薦めを聞く。よい傾向である。

山盛りのサラミ、ゴルゴンゾーラを使ったピザ、ワインがとても美味しかった。


●今日の行程:
Col del Agnello→Saluzzo


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(2011/08/01)