シャモニの山小屋へ

朝食後、ひたすら運転。
道路事情は大変よい。一般道でも皆100km/hくらいは出してくるし、高速料金も安い。
「トリノ首都高」とでも言うべき環状線は大型車が増えて緊張するが、それをすぎれば山間の快適な道になる。


アオスタ州のあたり。このあたりも行きたいと思っていたが、やはり独特の雰囲気がある。
ワインも美味しそう。

白い山が近づいてきて、やる気が高まる

いよいよ国境

モンブラントンネル内は厳密に管理されている。時速50km以上70km以下で走れとのこと

長躯運転400km、国境の山脈を越えてようやくフランス側、シャモニへ到着。
そして気づく。カメラがない。
昨夜は持っていることがはっきりしていて、途中ガソリンスタンドによっただけだから、サルツォのホテルに忘れたというのが論理的解答である。ホテルに連絡するとそれが確認された。
まぁ何というか、相変わらず安田悠は安田悠だ。

となると、すぐに取りに行く、スイス周遊後に取りに行く、あきらめる、の3つの選択肢が出てくる。
スイス周遊後に取りに行くのはすごく遠回りになるのでやりたくない。
かなり使いつぶしつつある中古のカメラなので、金額的には諦められなくも無い。が、やはり写真データを諦めることは非常に精神的によろしくない。
ここから取りに戻った方が良い。

とはいえ、今日は絶好の登山日和で、これを逃すといつ晴れるか分からない。
とにかく今日は山へ行き、明日取りに戻るか。

とりあえず昼飯を食って落ち着こう。
眺望の良いカフェでサンドイッチ的なものを注文したが、なかなか出てこなかった
希望していたハイキングコース、宿泊場所はラックブランという展望と池の散歩道。山小屋の予約方法は、結局電話をするしかないようだが、連絡したら今日は満員とのこと。日本からしておけば良かったか。

では他の小屋は無いかと地図を買って、インフォメーションセンターで山小屋リストをもらって探す。
ラックブラン手前、ロープウェイを降りたところにも小屋があり、そこは予約できた。
フレジュール小屋Refuge de la Flégèreというところ。日帰りルートのスタート地点という位置づけから、あまり混雑しないのかもしれない。

ロープウェイは隣の村から。
そこまで行くのに、車で行くべきか歩いて行くべきか無駄な口論をしながら、まぁなんとか営業時間内に乗り込む。どうも我々夫婦は、単独で考えれば間違えようのない箇所で、へんな判断をしてしまうことがある。
話し合っているのに誤解が多く、まだまだチームとしてきちんと機能していない。


ともあれ、ロープウェイで登った先は素晴らしい展望だ。
対岸の4000m峰をぐるっと見回す展望台にて、ビールで乾杯。



ヨーロッパの山小屋は、食事がコースで出てくる。そしてものすごく量が多い。
隣に座ったオーストラリアのおばちゃん達(ヨーロッパを半年くらい旅行するらしい)もヒイヒイ言いながら食べていた。
苦しみながら、なんとか平らげる。

星空はきれいだが、非常に眠かった


●今日の行程:
Salzzo→Shamonix→Les Praz→La flegere


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(2011/08/02)