7年ぶりのAgnello峠

空港に戻り、レンタカーを借りる。イタリアはほとんどがマニュアル車のようだが、左ハンドルでマニュアル車となると自信が無い。割と早めにオートマ車を予約。割高なオートマ車の中では比較的安く予約出来たが、直前に時間変更をお願いしたら、結構高くなった。まぁ仕方が無い。

左車線の国を運転するのは初めてだが、思ったよりも問題はない。最初は高速だし、片側車線だけで見れば追い越し車線が反対になるくらいで、あとはウインカーとワイパーを間違える程度の問題。いずれ慣れる。

向かう先はAgnello峠。7年前の自転車旅行で、Filipoたちに出会った場所である。ちょうど今、恒例の天文キャンプをやっているから、もしよければヒロムも来てみたらというお誘いにそのまま乗る。
しかしアルプスの山奥のそれほどメジャーでない峠に再訪するとは。
当時は二度とくることは無いだろうと思っていたし、それが新婚旅行となるなんて、今でもなんだか信じ難い。

ある程度予想していたように、バカンス中の日曜ということでイタリアのお店はほとんどお休み。途中、タバコ屋で水を補給できた程度で、やや道に迷いながらも比較的順調に14時過ぎ到着。



この天文キャンプでは、食事は当番制になっていて、参加者の誰かが「典型的なイタリア料理」を作ってくれる。
我々はお昼ごはんに間に合わなかったが、ちゃんと我々の分も残しておいてくれた。

国境付近を散歩。7年前ごしに写真を撮り直す。


この山小屋は、もともと軍の関係の国境警備の施設だったようだ。
それが30年ほど前に民間に払い下げになったらしい。細かい経緯は良く分からないのだが、20年ほど前から天文クラブで毎年夏の一週間を貸し切りにしているとのこと。
だからもしかしたら7年前の僕はここに泊まった日本人第一号なのかもしれないし、今日のMKちゃんは第2号になるのかもしれない。

付近はハイキングコースになっており、時折ハイカーが迷い込んでくるので、「ここはカフェではありません」的な表示がしてある。
7年前の僕もそんな感じに迷い込んで来た一人だったのだが、たまたまそこで泊めてもらったのが縁になって、今再び僕はここに居る。
それにしてもよくこんな汚い旅人泊めてくれたよなぁ。


2カ国の違いは、具体的にはアスファルトの質の違いである。





フィリッポ、パオラを始め、皆さん本当に優しくしてくれる。
これがイタリア人一般の気質なのかどうかは分からないが、実際に会う人達はいい人ばかりだ。

ごはんも美味しい。
イタリア式のチーズフォンデュをご馳走してくれた。ワインも詳しい方がいて、おすすめのやつは随分とうまかったな。
お土産に持参した日本酒の味をどう表現するか、議論が始まってた。

やはり時差ボケってあるものだ。晩ごはんを食べ終わると非常に眠い。
宴会に参加できないのは無念だが、そのまま眠りこける。


●今日の行程:

マルペンサ空港→Col del Agnello

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(2011/07/31)