3/12 クイーンズタウン

あぁ悔しい。一晩明けてもその気持ちは変わらない。

今日はクイーンズタウンへ向かう。西海岸へのバスに乗り継ぐためだ。
阪大の大星君に別れを告げる。彼とは4日間行動を共にし、それ以外にも何度か顔をあわせたが、今度こそお別れだ。もう死ぬまであわないのかもしれない。
僕は9:30発のバスでクイーンズタウンへ向かい、彼は今日ケプラートラックに挑戦するようだ。

クイーンズタウン。
南島きっての観光都市で、人が多いので往路では滞在を避けた。再び勝手知ったるワナカに戻ることも考えたが、乗り替え待ちのために覗いていくのも良いだろう。
到着後、とりあえず町を一周。ホームページ更新、昼食、食料調達を終えて時間があまった。ここで昨日の悔しさがよみがえってくる。

釣りをした。
いや、こう書くとまたいい訳をしなければならなくなる。

釣り竿を持って散歩に出かけた。
昨日のライセンスの有効期間がまだ残っているし、漠然と散歩をするよりも目的があったほうが楽しい。
今日は釣り具屋の兄ちゃんの薦めにしたがってフライでなくルアーを借りた。
湖の水は透きとおっていて、偏光グラスをかけると水面下もかなりよく見える。ワナカでガイドのリチャードが条件の良いときは魚を見つけてから釣りをするといっていたが、確かにこの状態で魚が泳いでいれば見えるだろう。
だがその姿は見えない。
この湖にはたくさんのトラウトが生息しているだろう。(under water worldという、魚を餌付けして水中からその姿を覗くという施設に行ってみたが、その魚体の巨大なこと!顔が曲がっていて1m以上あるのが泳いでいる。あんなの釣れたら喜ぶよりも謝ってしまいそうだ。)


こんなの

だが彼らは均一に分布しているのではなく、存在するべきところにたくさんいるのだろう。僕にはその場所がわからない。わかるのはこの底まで見通せている場所にはいないということだ。水面も静かで、魚が捕食をすれば直ちにわかるはずだが、その音も聞こえない。魚の気配がない。
それでも底が見えない深場めがけて竿を振ってみたが、結果は言うまでもなかろう。
まぁもともと釣れる気もしなかった。ぜんぜん釣れなそうなときに釣れないのはそれほど悔しくない。滝を見たり、砂浜を歩いたり、悔しさを紛らすためのリハビリをしに行ったのである。

景色も良かったし

(3/13,2003 記)