8/13 山編スタート

宿は教会のある広場に面している。このあたりに安宿は多いらしい。
マルセイユは坂が多い。海に向かって細い路地が下っていく。その両脇をヨーロッパらしく石造りの家々が並ぶ様子は風情がある。アラブ系だかアフリカ系だか、白人以外の民族が多い。東洋人はあまり見ない。
お店も、アフリカ系の人のやっているところが目立つ。そういえばフランス代表にもアフリカ系フランス人が多いもんな。

朝、何軒か100円ショップのような雑貨屋を探す。が、ドライバーものこぎりも半田ごても売っているのに、六角レンチは置いていない。何だかおちょくられているようだが、探しものをしているときはしばしばそうなる。
10時になって自転車屋が開き、そこで無事に入手する。

今日の電車は14:10に出て、18時ごろにつく。結果的には昨日の夜中につくものより、明るいうちに到着する今日の電車のほうが良かったのかもしれない。
全財産の約40kgをパッキングし、やっとこさ乗車する。これで山の麓までいける。やってみればまぁ何とかなるもんだ。
この電車、パンダグラフがないので、エンジンで走っているのかもしれない。そういうものを「電車」と呼ぶと、電車マニアの方々に怒られるらしい。が、われわれ一般人にとっては、電車は電車である。
GAPを過ぎると、車窓からは山と湖が見えるようになる。日本ではこのあたりの観光情報を得ることは難しかったが、湖畔にはヨットが走り、山も美しい。冬になればスキーができるだろう。普通にいいところだと思う。



出発前に手に入れられたこの地域の日本語による唯一の情報。ヨーロッパアルプスの峠やハンニバルの軌跡など、大変参考になった。
ヨーロッパアルプス 峠ドライブ紀行



夕方、Guilstreの駅に着く。再びやっとこさ荷物をおろし、自転車を組み立てる。
あぁ何か山の空気だ。海のほうよりもちょっと涼しく、空が青い。今日泊まるところの心配も杞憂だったようで、付近はキャンプ場の嵐。最初に見つけたところは4つ星で、高そうだから止めとくか。2番目に見つけたところは3つ星。そこにする。
受付のお姉さんは英語も良く通じ、感じが良い。

今日は何しろコンロがあるぞ!スーパーで買ってきたホワイトクリーム詰めあわせで、サラダ、パン、パスタ、あらゆるものを味付けにしてワインを一杯。たくさんという意味の一杯だ。
これで自分で飯を作れる。もう恐いものなし。

今日の走行距離 15kmくらい

(2004 8/13)