ホーム
前へ トップ 次へ

自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

8月16日

行程

一ノ森-見ノ越-神山町-小松島市-阿南市


8/16:黄色 全体図


実はあまり期待はしていなかった。
普段山へ上る理由の第一は星の写真をとることだが、今回は前日は雨だったし、まぁ山の上でゆっくりできればいいや、ぐらいに思っていた。

「今日は風がないですやろ。深夜になれば雲が標高1500mくらいまで下がってきよるから、期待できるかもしれませんわ。」
従業員だか客だかわからないおじさんが(多分常連客)教えてくれた。

夜、ふと目を覚まし、自分が今旅路にいること、しかも山の上にいることを思い出す。ソウダソウダとベランダから外を見上げるとあらすごい。

音のない轟音とでも表現すればよいだろうか。天の川には白鳥が、それ以外の部分にもそれぞれの星が存在感を示している。いつも見ている秩父の冬の空よりも数段上だ。いつか見たアルプスの星空と同じくらいだろうか。こうなると視力が落ちたのが悔やまれる。

こうなると忙しい。日ノ出までの3時間半の勝負。写真の出来が楽しみだ。不安でもあるが。  

雲界の御来光のあと、ひと休みして朝食。ここの一ノ森ヒュッテは食事も素晴らしく、朝日も最高だ。おふろにも入れるし、僕は会えなかったが名物主人もいる。四国にいったらたずねてみよう。

いやぁ、山に来てよかったなぁ。雲の上で朝ご飯を食べながら、心からそう思う。
下りは小屋のおにいさんに薦められた行場コースというのをとる。朝になって雲は上にのぼり、我々は下へくだる。どこかですれ違うわけだ。
朝露に濡れた高嶺の花に囲まれて、気持ちよい山歩きだ。シャッターを押す回数が違う。  

約2時間で自転車の置いてある登山口へ下山。これからは海を目指す。次は室戸岬を回ってみたいので、再び徳島方面への道をとった。
最高速度60km/h、平均30km/hで標高を1000mいっきに下げる。登りにはあんなに苦労したのに、もったいないようなあっけなさでくだる。こういう道では車よりも小回りがきくぶん、自転車のほうが速い。 ただ道が狭く、いきなり対抗車があらわれるので気をつけよう。

そして300mあげて500m下げると道の駅神山。食事と休憩。
例によって渓谷に沿って道は続く。川が大地を削ったところが道を作りやすくなっているのでこれが頻出パターンだ。涼気を運び、目を楽しませてくれる。ありがたい。

あたりが暗くなったころ、阿南の市街へつく。銭湯を見つけて入浴したのち、やっぱ野宿でしょ、ということで海岸へ出る。
テントをはるつもりだったが、海の家の軒先が泊まってくれといわんばかりに並んでいる。
ここで寝てしまえ。台風も来てるというしね。

(2002年8月16日 記)

前へ トップ 次へ
ホーム


本日の走行距離 106.74km(徒歩2時間)
使用金額 2583円
(うちわけ 食費 2283円 入浴 300円)


本日の写真


記念撮影

ちょっと露出不足

やっぱりオリオン座

一の森は日の出スポット

左ジロウギュウ
右剣山

雲とすれ違う

やはり川に沿って
コンビニも無い

海までもう少し
前へ トップ 次へ
ホーム