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ここアーサーズパスにもたくさんの小屋があり、予約の必要なところはない。天気も良いというし、明日は山の上で朝を迎えよう。
DOCに行って情報調達。目をつけておいたテンプルベシンのシェルターは宿泊不可で、やはり目をつけていたビーリースパー、またはラグーンサドルのハットよりも、アーサーズパスの北にあるキャロルハットのほうがお薦めだという。
それならばそうしよう。そこで明日の交通、宿泊の手配をすませ、11時からヒッチハイクを始める。
20分ほどして細身のおじさんに乗せてもらった。途中、このおじさんがビールを呑んでいくというのでそれにつき合った。(ニュージーランドでは飲酒運転は合法だという噂は聞いたことがある)
汚いホテルの汚いバーに立ちよる。(外国の映画に出てくるような)ここでおじさんにダーツ、ビリヤードをして遊んでもらった。僕は初心者で不器用だが、楽しかった。
だがこのおじさんが吸っていた紙タバコ、マリワナと発音していたが、それってマリファナのことだよな。(ニュージーランドでは近年問題になっているという噂も聞いたことがある。もちろん違法だろう)
マリワナすって山登れば神様に会えるぞなどと見送られて(いや、そうなのかもしれないが)1:00ごろ登山開始。
さっそく道を間違える。何だか変だと思っているうちにスタート地点に戻ってきた。コースの隣に自然遊歩道があって、そちらに入ってしまった。
1:45、駐車していた車の後ろにある入り口を見つけ再スタート。
暗い森の、深くシダに隠された道をたどっていく。山登りそのものは日本でもニュージーランドでも基本的には変わらない。が、ここのコースはかなり急で、疲れる。
1時間半も歩くと樹林帯を越える。直登ぎみだった道は等高線にそうようになってくる。右手で山肌を支え、左手には展望が広がる。
4:10、小屋に到着。稜線という訳ではないが、峠まで15分ほどにある。期待どおり空は広く星を見るのによさそうだ。
(3/15,2003 記)
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