3/15 アーサーズパス トランピング Carroll Hut

残りあと4泊。これをどう使うか。
最終日はおそらくクライストチャーチになるので、実質的にはあと3泊。やりのこしてあることは何だろう。
まだ稜線の小屋で朝を迎えていない。ミューラーハットに振られ、ケプラートラックで閉め出された。ニュージーランドには多くの山小屋があるが、そのほとんどは谷筋で、山の上にあるものは少ないような気がする。

ここアーサーズパスにもたくさんの小屋があり、予約の必要なところはない。天気も良いというし、明日は山の上で朝を迎えよう。
DOCに行って情報調達。目をつけておいたテンプルベシンのシェルターは宿泊不可で、やはり目をつけていたビーリースパー、またはラグーンサドルのハットよりも、アーサーズパスの北にあるキャロルハットのほうがお薦めだという。

それならばそうしよう。そこで明日の交通、宿泊の手配をすませ、11時からヒッチハイクを始める。
20分ほどして細身のおじさんに乗せてもらった。途中、このおじさんがビールを呑んでいくというのでそれにつき合った。(ニュージーランドでは飲酒運転は合法だという噂は聞いたことがある)
汚いホテルの汚いバーに立ちよる。(外国の映画に出てくるような)ここでおじさんにダーツ、ビリヤードをして遊んでもらった。僕は初心者で不器用だが、楽しかった。
だがこのおじさんが吸っていた紙タバコ、マリワナと発音していたが、それってマリファナのことだよな。(ニュージーランドでは近年問題になっているという噂も聞いたことがある。もちろん違法だろう)
マリワナすって山登れば神様に会えるぞなどと見送られて(いや、そうなのかもしれないが)1:00ごろ登山開始。
さっそく道を間違える。何だか変だと思っているうちにスタート地点に戻ってきた。コースの隣に自然遊歩道があって、そちらに入ってしまった。

1:45、駐車していた車の後ろにある入り口を見つけ再スタート。
暗い森の、深くシダに隠された道をたどっていく。山登りそのものは日本でもニュージーランドでも基本的には変わらない。が、ここのコースはかなり急で、疲れる。
1時間半も歩くと樹林帯を越える。直登ぎみだった道は等高線にそうようになってくる。右手で山肌を支え、左手には展望が広がる。

4:10、小屋に到着。稜線という訳ではないが、峠まで15分ほどにある。期待どおり空は広く星を見るのによさそうだ。


高山植物

本日、8人収容のこの小屋には僕以外に3人の宿泊者がいた。クライストチャーチにすむ30代の医者だ。彼らと夕食を食べ、ワインをのみ、おしゃべりをする。英語での会話は半分くらいの意味は取れるが、集中を要するので疲れる。
ワインを呑んでいるうちに日が沈む瞬間は逃したが、夕焼けは楽しめた。高緯度帯にあるためか、こちらは夕焼けの時間が長いようだ。こちらにきてから赤く染まる空は見ていなかったが、結構きれいに染まっていた。

(3/15,2003 記)

写真集 No.5

Queens Town, West Land, Arthur's Pass
3/12-3/15