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自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

8月4日 伊豆川奈

何が重要か

行程

川奈


旅をしていると、「やっぱり若い人は体力がちがうね」などと感心される。 自転車で何千kmも走るにはまず体力が大事、と思われているようだ。

実際に体験している僕の考え方は、体力の重要性は3番目か4番目くらいだ。

旅に出るにあたって、最も重要なものは時間である。
何週間の時間を作ることができるか。
あればある程よい。同じコースでも、倍の時間がかけられれば必用とする体力は半分以下になる。また、予備日が多ければその場で感じた面白いことに時間を使うことができる。きれいな風景に出会うために天候を待つこともできる。
いかに多くの時間をさけるか。それが旅の充実度、安全性を高めることに大きく関わってくる。

だが私自身も社会性がないといわれながらも、やはり社会のしがらみの中で生きている。一ヶ月の時間を作るのは容易ではない。
長期的に一つずつ雑事を処理して、ようやく時間を作ることができた。そして現在、最後の雑事であるゼミ合宿を処理している。
雑事、世間のしがらみといっても、それ自体は楽しいこと、充実感のあるものの場合も多い。たとえばこのゼミ合宿など楽しみの部分のほうが多い。だが、いかに楽しいものでも雑事は雑事だ。うまく折り合いをつけていかないと最もやりたいことができなくなる。

時間と同じくらい重要なことがモチベーション。まずはやりたい気持ちがなくては何もできない。やる気の多寡は、出発前、つらいとき、自由なときと様々な場面で問われてくるだろう。行きたいところがあるか。やりたいことは何なのか。自分が一番やりたいことがこれだと確信することだできるか、それらのことに答えを出していく必要がある。
健康を保つこともまた重要だ。旅に必要なことはこの3つだ。時間とやる気があって自分が健康であれば大概のことはうまくいくはずだ。

体力はやはり4番目くらいか。健康とのニュアンスの違いは、別に他人に秀でた体力は必要ない、ということだ。あるにこしたことはないが、それよりも健康状態を保ち、自分の力を常に使えることができるかの方が重要だ。競争するわけではないし、自分の体力に合わせて計画を立てればいいだけのことだ。

そのほか、金もないとできないが、それほど多くは要らない。野宿するのであれば、一日3000円あればまぁ何とかなる。もちろん多くあったほうが安心だが。
度胸、経験、友人、技術などはあると便利だが、やりながら作っていけばいい。なくてもどうにかなる。あとは自転車くらいだ。

この日は、勉強してサッカーやって海で泳いで釣りして風呂はいって酒飲んで寝た。
野宿しない日も疲れる。

(8月5日 記) (2003年11月 追記)

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本日の走行距離 16.13km
使用金額 3045円
(うちわけ 食費 751円 つりえさ 845円 カメラ部品 1134円 雑貨 315円)