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自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

8月31日

食べ歩き

行程

福岡


食の一日。食べるためにすべてが存在した。 それが博多にきた理由でもあるし、台風がきては他に何もできない。

[元祖長浜ラーメン]

朝からラーメン。いわゆる博多ラーメンはこの店で産まれたらしい。 観光地化されてるかもしれないと思ったが、そんなことはない。食堂というより飯場という雰囲気で、客は市場で働いている人が多い。
席につくとラーメンが出てくる。食べ終わり「タマ」と叫ぶと替え玉が飛んでくる。「カタタマ」といえば硬い替え玉。ということは「ナマタマ」と叫んでいるのは柔らかい麺のことか。
客の回転が早く、店に入ってから出るまでに15分もかからない。 白濁のスープに細麺、ネギ、肉がのっている。割とシンプルな味だが、特においしくもなかった。

[一風堂]

誰に聞いても名前が出てくるのがこの一風堂と一蘭。 ただ屋台にしろこの店にしろ、「そういうところよりも町の普通ののほうが旨い」という声を聞く。 東京でのラーメン屋めぐりでもそういうことが多々あって、有名なところは確かに旨いが、少し割高な場合が多い。しかし2,3日の滞在では、「町の旨いラーメン屋」を探すことは難しい。とりあえず有名なところに行ってみた。 確かに随分と旨かった。東京のおいしいところと比べても上位に入る。


とろけるようなチャーシュー

[居酒屋]

夜は土地の魚と酒を出してくれるリーズナブルな小さいお店、というコンセプトで中州の界隈を探したが、入ってみると外観よりもお高いお店だった。 少し頼んだだけで5000円オーバー。だがこれは一人で店に入ることも原因だろう。 一品一品が一人用ではないため、2,3品で腹一杯になった。
さすがに白木屋なんかの倍ほどはおいしかった。 刺し身なんかも、防波堤で釣れる魚とはまた一味ちがい、脂がのっている。


地鶏の刺し身 これがおいしかった

[宿]

一晩泊まるだけなのに4500円も払うことはなかろうというわけで、もう少し安いところを探してみた。 すると結構見つかる。旅館なら3000円くらいからあるし、カプセルホテルならもっと安い。 1900円という安さに負けて、カプセルホテル初体験をすることになった。


蜂の巣のような居住区

出張の多い人にとってはあたりまえのことなのかもしれないが、はじめて泊まる身としては、なかなか興味深い。 大きな部屋にズラーッと二段ベッドが並んでいる。そこから自分に当てられた番号のところへ行く。 部屋の大きさは幅1m、高さ1m、長さ2m程度で、テレビやラジオまでついている。僕のテントより広い。寝転がってみると思ったほど悪くない。浴槽に入っている感じに近いか。
屋上にはスーパー銭湯のような広い風呂がついている。これで2000円なら、ユースホステルより得なのではないか。


ベッド内

カプセルホテルという言葉から受けるイメージはかなり悪いが、結構清潔感がある。ロビーなんかとなりの高級ホテルに遜色がない。 ロビーから土足禁止というのは汚れるのを防ぐためだろうか。こちらのほうが落ち着くのは確かだ。
ただ御察しのとおり、おじさん臭い。 客層はおじさん、若者、外人など。女性客は皆無だ。女湯がなかったから、女人禁制なのかもしれない。
様々なところにコスト削減の工夫が見られる。ホテルというとサービス業の代表的なものだが、こういう形も一つの答えだと思う。

[台風15号]

雨を避けるためにホテルに泊まったわけだが、朝の時点でまだほとんど降っていない。午前中は降ったりやんだり。 いつ雨がきてもいいように行動しているのだが、予報ほどは降らない。 油断しているとザーッときて濡れることになるが、さほどではない。自転車で行動できる程度。 ただ風は強い。
午後になると本降りという感じだったが、夜中にはやんでしまった。
明日は何ができるだろうか。

(2002年9月1日 記)

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本日の走行距離 18.71km
使用金額 8780円
(うちわけ 食費 6830円 宿泊代 1950円)