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自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

8月21日

再び登る

行程

越知-柳谷-四国カルスト


8/21:白 全体図


僕は煙ではないが、馬鹿である可能性は否定できない。 したがって高いところへ行く。
そもそも当初の予定を変えてこちらのコースを選んだのは、笹が峰までの登りがきつそうだから、というのも一因だ。 しかし太平洋高気圧と青い空に敬意を表して、つらい登りもいとわず、高い空を見に行くことにした。

目指すのは四国カルストの標高1200mのあたり。つらいけど行ける。行けるけどつらい。 自転車で重い荷物をかかえ登っていくのは大変きつい。いったい何故そんなことをするのか。
道が続いてるから、というのはなかなか正確な表現だと思う。行けるから行く。


今日のコースは全般的に登り。松山へ向かう国道33号は、渓流に沿って緩い登りが続く。
同じ標高差を稼ぐなら、緩い登りと急激な登りのどちらが楽か。 程度にもよるが、僕は後者だと思う。
登りであればどちらにしろスピードは出ない。一気に登って辛い時間を短くするほうが精神的に楽だ。逆に下りであればとろとろと長い時間をかけて下るのがよい。 こがなくても時速30kmくらいの坂がえんえんと続いてくれれば嬉しい。

午後5時ごろ、目標とした姫鶴平に到着。風が強く、けっこう寒い。 石灰石の点在する草原の広がる気持ちのよい場所だ。 キャンプ場は無料だというので、ここにテントをはることにした。


自殺したくないばかりに旅に出るんだ。
自分を追ってここまできたんだ。
自分に追われて黄昏に会った。

(開高健 オーパ、オーパ!!アラスカ至上篇より)

ここ数日、60〜80kmくらいの行程でやっている。時速15kmで、4〜6時間である。このくらいのペースだと自転車をこぐ以外にもほかのことをする時間ができていいと思う。

野宿が続いているが、ここのところ風呂に入ってないなぁ。電池の充電もできていないし。そろそろ水浴びではなく、ちゃんと風呂に入りたいものだ。

(2002年8月21日 記)

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本日の走行距離 66.97km
使用金額 844円
(うちわけ 全部食費)


本日の写真


よく見かける風景
道で会うのは工事関係者ばかり

美しい渓谷は多い

四万十川に限った話ではない

標高約1200m

風強く肌寒い
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