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自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

7月28日 自宅

行程

江の島-横浜-祖母の家-自宅

結論をいえば、どうも魚はお留守だったらしい。

漁港の朝はやはり早く、4時を過ぎたころから人が動き出す。 前日の夜は久しぶりの野宿であることに加えて、カップルの回遊や蚊の来襲、うだるような熱帯夜と、悪条件が重なったが、江の島周辺という野宿の難しい土地でそれなりの場所を見つけ、それなりに体を休めることができた。

大物の期待を胸に裏磯への近道を自転車でかけのぼり、磯へ着く。
うーん、状況はそれほど変わっていない。波は激しくはないがそれなりに大きく、下半身ずぶ濡れは必至だ。ほかのつり人も奥の安全な場所で待機しているか、足を返していく。無理すればできないこともなさそうではある。実際数人のルアーマンが波をかぶりながらもリールを巻いている。
朝食をとりつつ30分ほど状況を見守ったが、磯場での経験が少ないこともあり、素直に撤退することにした。ルアーマンも釣れていなかったし。

そして昨日と同じく白灯台の方面へ向かった。ここで僕が行なったことはかご釣りの練習、もしくは将来大きくなれよと魚に餌を与えてきただけなので、釣果のことなど聞いてはいけない。集中力も続かず、昼寝をしてさっさか竿をたたんだ。

ただこの誰も釣れていない防波堤でちょっとしたドラマを目撃できた。
ただ一本、竿が大きくしなる。周りの反応から根がかりではないことがわかる。魚が姿を見せる。クロダイだ。その姿に付近が騒然とする。この竿を操るのがいかにも初心者風のお父さん。釣り好きの義父に連れられてきた婿といった雰囲気だ。竿を立てろ、糸をたるませるな、たもはどこだ、この騒ぎの主人公が自分であることにちょっと落ち着かない様子だ。すったもんだのあげく、無事たもいれ終了。キロオーバーの立派なクロダイ。その場に居あわせた人から祝福を受けるお父さん。これから釣りにはまっていくのだろう。

しかしこれだから魚の考えていることはわからない。あの誰も連れていない状況の中で、かわはぎ狙いの初心者の手にあんな大物がかかるとは。 なぜ僕のところにこないんだろう。昼寝してやる気がなかったからだな。


稲村ヶ崎

その後鎌倉、横浜山下公園、山手、多摩川の河川敷きで休憩をとる。 横浜の山手は良いと聞いていたが、意外とどうってことなかった。確かに景観は神戸に似ている。
そして祖母の家で夕食をごちそうになり、帰宅。

今回久しぶりに自転車で宿泊旅行に出たが、来週から始まる旅に向けていろいろと有意義だった。 その中の一つがペースのつかみ方と休憩の取り方。 うまくペースを掴めているときは気持ちよく走れるし、早く、疲れない。 そうでないときはその逆ですべてが悪い方向になる。 なるべく良いペースで走るには休憩が重要なのだが、これが難しい。とらないとばてるし、とりすぎても逆に疲れる。体が休憩を要求しているときには休憩場所が見つからなかったりする。休憩のときに次の場所を決めておくのがベストだが、うまくいかない場合もある。

ペースをうまく掴めるかは道路状況にも左右される。海ぞいや川ぞいの一本道はやはり気持ちよく走れるし、次の国道との交差点を右折しすぐまた左折と考えながらこぐのは疲れる。


多摩川沿いのサイクリングロード

あともう一つ。毎日日記を更新するのはかなり大変だ。今日はもうとても眠いのでここで終わり。

(7月28日 記)

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本日の走行距離 98.84km
使用金額 1300円くらい
(うちわけ 全部食費)