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自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

For Next Travelers

本当に役に立つのか?

旅の生活なんかを、思いつくままにまとめてみた。このページを読んで旅に出かけてみたいと思う人がいれば嬉しいが、その人たちにとってここに書いたことは役に立つのだろうか。

[食事]

今までの旅行ではコンビニに頼ることが多かったが、今回はスーパーを積極的に利用した。基本的なパターンとしては、
前日に買う。バターロールなどの一袋200円ぐらいのパンに牛乳、ヨーグルト。たまに果物がつく。
外食が多い 田舎では店を探すのに困るが、都会ではどの店に入るか迷う。
ビールにおつまみ2品、ラーメンというパターンが多い。閉店間際にいくといい思いができる。魚が釣れたときは刺し身にしてパックのご飯と日本酒、味噌汁。居酒屋で呑むのも良し。

旅の魅力の一つに、土地のうまいものを食べるというものがある。 「名物にうまいものなし」というが、ある程度あたっているのだろう。特に期待したものが観光地化されていたりすると、高いばかりでがっかりしてしまうことも多い。
理想的なのは、「自分は今まで食べたことはないが土地の人は普通に食べている、初めての味なのにおいしい」というようなものか。

讃岐うどんは完璧にこの点を満たしていた。しかも安い。関東にも進出してくれると嬉しい。
博多ラーメンはそれほど感動的ではなかった。確かにおいしかったが、これは東京でもすでにたくさん店があり、初めての味ではなかったからだと思う。
あとは海鮮系。自分で釣った魚はとりあえず美味しいし、飲み屋なんかに行くとちょっと面白い味に会えることが多かった。

[宿泊]

野宿19泊、宿7泊、他7泊。合計33泊した。

野宿
9泊砂浜、漁港、海浜公園など
公園3泊
小学校2泊昇降口などに寝る
2泊
駐車場2泊観光地の駐車場。地面は砂利
河原1泊
やはり海沿いが多い。自転車旅行では基本的に海に沿って進むからでもあり、海の近くは見つけやすいというのもある。また、漁港が近くにあれば、おいしい魚も期待できる。日の出日の入りが眺められ、潮騒を聞きながら砂浜の上で眠るのは気持ちが良い。
それ以外では公園なんかを探すが、人通りの少ないおちついた所を見つけられるかがポイント。 夏休み中は最終手段として小学校が利用できる。水・トイレもあり、人通りが少ない。頼りになる。

宿
ユースホステル4泊、相部屋の安宿1泊、カプセルホテル1泊、山小屋1泊。
テントを持って旅している以上、それを使わないときは何らかの付加価値を求めたくなる。 具体的には充電だったり、話し相手だったり、雰囲気だったりするわけだ。
もっともそういうものが満たされたのは山小屋に泊まったときだ。山頂の夜という異世界を気軽に楽しめるだけでなく、面白い話を聞ける可能性も高い。ご飯も美味しかった。

一泊の値段は素泊まりで1500円から4500円。場所と時間を選べば、3000円台の宿ならユースホステル以外にも結構見つかるようだ。


研修施設に2泊、姉の家に2泊、他人の家1泊、フェリーで2泊。 それぞれ旅に変化を与えてくれた。金も浮かせてくれた。ありがとうございます。

[ホームページ更新]

旅を終える直前、更新に使っていたカシオペアがおかしくなった。現在原因を調査中だが、まるで日露戦争の戦艦三笠だ。船に酔う直前までは動いていた。その後僕の船酔いはなおったが、コンピュータの方は治療に失敗した。、

それまではよく機能していたと思う。最初の2,3日は手間どったが、それ以後は軌道に乗った。デジカメとの相性もよく、電池駆動のシステムとしては次第点だろう。
問題は文章作るほう。自転車旅行は結構忙しい。夕食後はすぐに眠ってしまうため、作成はだいたい翌日の昼になる。その時にかけないとどんどん溜まっていく。しかしホームページ更新は今回の旅の柱の一つなのでどこかで更新のために休みをとる。こういうことをやると暇潰しのための小説はいらないよ。

電池。充電には結構苦労する。携帯電話のはこまめに電源を探して充電し、夜や圏外では電源をきる。どうせ誰も電話かけてこないので、それ以外でも切っておく。

[もらいもの]

一人旅なので基本的には自分の力ですべての事を行なうのだが、やはりそれだけでは成し得ない。 道行く人の親切が力を与えてくれる。旅人はこんなに親切にされるのだよ、ということを今回の度の中で貰ったものを示す事によって感じてもらおう。
8月5日土佐カブラ
(釣り針)
静浦の防波堤で釣り人のおじさんにもらった。
釣り方も教わった。
8月6日 三保の海水浴上で海の家のおじさんにもらった
8月9日 直売のおじさんに「そら自分甘味とらなあかんわ」と
一個おまけしてもらった。
8月9日手ぬぐい 雑貨屋のおじさんに。ばて気味でアンパンかじってたらくれた。
8月9日手ぬぐい 河原のキャンプ上管理人のおばさんに。
手ぬぐいあげるのが流行っているのか。
8月10日焼肉ほか 姉に。ごちそうさま。
8月13日お茶阿波踊り会場にて、座っていたおじさんから。
8月14日バーベキュー
ビールなど
雨宿りで飛び込んだ先の家族に。
ご迷惑かけました。おいしかった。
8月14日あめ 剣山へ向かう途中、対向車の夫婦から。
勇気付けられました。
8月18日お茶 釣りをしているおばさんから。
8月26日ガム 佐田岬にて、中年夫婦から。
旦那さんが自転車で日本一周を果たしたあと、
夫婦でその道をたどっている最中とのこと。
8月26日カボスドリンク 竹瓦温泉にて。帰省中のお兄さんから。
8月26日生ビール 居酒屋にて。隣に座った夫婦から。
8月27日ビール キャンプ場閉鎖の打ち上げをしていたおばさんから

[会計]

食費宿泊交通雑貨釣り餌風呂・洗濯合計
\76,088\27,615\18,900\6,298\3,135\2,370\134,406
57%21%14%5%2%2%100%
1日4000円弱。エンゲル係数57%。とくに切り詰めたという意識は無いのでこんなものだろうが、少し贅沢だったか。減らすとすれば宿泊費かな。もうちょっと野宿しても良かった。

[船]

今回の旅では、積極的にフェリーを利用した。渡船を入れれば8回乗ったことになる。
フェリーと自転車旅行は相性がよいと思う。 電車利用の場合、自転車を分解して袋に入れて運ぶという輪行というスタイルが確立されているようだが、 僕の場合は重い荷物がある上にさらに自転車まで荷物にしてしまうという気にはならないので輪行はしたことがない。

その点フェリーならば、いくら荷物を積んでいてもエイヤと船にのせるだけだ。 料金も安い。乗用車を船にのせる場合、結構な高額を要求されるが、自転車ならば人間だけ乗る場合とさほど変わらない。

また、橋を渡る場合と比べても魅力的だと思う。「自分の力で進む」という意味では橋のほうに軍配が上がるかもしれないが、 真夏の人工物の上をエンジン音を聞きながら自転車をこぐよりも、潮風にあたりながら海上の景色を楽しんだほうが優雅だ。 海なんだから船で渡ればいいじゃないか。橋かけるよりも環境負荷が云々・・・、という話になってしまう。もともと自転車では渡れない場合も多い。(四国に行く場合はしまなみ海道が自転車で通行できるらしい)

船の速度なんて、自転車よりもやや早い程度だと思うが(21ノットって時速何kmだ?)、障害物のないところを休まずに走るので 意外と早い。これから自転車旅行に行こうと思っている人は、フェリーを柱にした計画も考えてみるといいと思う。
船酔いしないように。

今回使用したフェリーのリンク

伊良子→鳥羽 1390円 0:55 伊勢湾フェリー
神戸→高松  2000円 3:40 ジャンボフェリー
松山→中島   940円 1:30 中島町営汽船
三崎→佐賀関  910円 1:10 国道九四フェリー
門司→東京  12600円 34:00 オーシャン東九フェリー

渡船
高知  浦戸湾  無料
北九州 洞海湾  100円

※料金は乗客(学割)+自転車の片道
※そのほか、全国定期船のページふぇりい倶楽部などが便利

(2002年9月5日 記)
(2002年9月12日 追記)

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総走行距離 2309.66km(平均68km/1日)
総使用金額 134,406円