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2013/3/9(土)

今年最初の家族会議を行なった。それなりに時間はかかるが、その意味はあると思っている。
遙か遠く感じる目標でも、地道に一歩ずつ進んでいけば、いつかはたどり着く。 僕はそういう実感を自転車旅行をやったときに感じたが、妻は登山やマラソンで感じたらしい。
自転車旅行や登山以外でもそうありたいものだ。

本日は買い物から晩飯を完全担当。
やっぱり生わかめがあると買ってしまう。今日はサラダとスープに使った。最近はもう、それほど化学調味料に頼らなくても、韓国料理屋のようなわかめスープが作れるようになってきた。
オーブン料理はそこまでマスターしていない。新タマネギなんかの野菜とあさりを焼いたが、時間差をつけて焼くべきだった。野菜の火加減は最適だったが、あさりは焼き過ぎだった。

2013/3/3(日)

祖母の家に新生児を見せに行った。 特に女性陣には、赤ん坊の威力はこれほどまでかと驚くほど受けが良い。
乳児も外面がいいのかもしれない。終始、眠るかご機嫌かで居た感じで、爆発するような無き方はせず。最近、ちょっとずつ笑うようになってきたが、祖母の家では特によく笑っていた。
第一印象は大事だ。


うちの娘も、そろそろ外界に関心が向かうようになってきた。動きがあるものはだいぶ目で追う。
となると、そういうおもちゃがあると良さそうだ。ベビーメリーを買おうかなどと妻と相談していたが、彼女が昼寝している間に、そのへんのガラクタを使って自作してみた。

そうそう複雑なものを作るつもりはない。ちょっと動くものを作ればいいのだろう。
要は、物理学で言うところの二重振り子を作れば良いはずだ。糸の下におもりを着けた、単振り子というものなら高校生でもその動きを正確に計算できるが、単振り子の下にもう一つ糸とおもりをつけると、それだけでカオスと呼ばれるような、複雑な挙動になってしまうのだ。

とりあえず手近なもので二重ヤジロベエを作る。針金ハンガーをニッパーで切って、二本のフレームとして、それぞれそこらへんに落ちていた釣り糸でぶら下げる。
机の上に先週のひな祭りでついでに作った折り紙があったので、ハンガーからつり下げる。 CDのピカピカも目を引くとか言う噂があるのでそれもぶら下げる。
あとは糸の長さとかおもりを手頃に調整してできあがり。

作っている最中から赤子にだいぶ注目されていたが、これがもう驚くほどの効果。
彼女が産まれて約50日、これほどまでに何かを注視したことあっただろうか。 なんだか作ったこちらが恐縮してしまうほどウケた。 乳をあげようとして無視された妻がジェラシーを感じるほどだ。こういうおもちゃが必要だったんだな。

喜ぶ人がいなければこんなガラクタおもちゃ作らないが、喜んでくれればこちらも嬉しい。おもちゃを作ること自体の楽しさも生じ、相乗効果が波及する。

赤ん坊はクルクル回るおもちゃを見て喜んでいるが、我々はおもちゃを眺める赤ん坊を見て喜んでいる。どちらが単純なのかはよく分からない。

「挽き肉を解凍した。豆腐が残っている。何かを作れ。」というような指令を受けたので、麻婆豆腐は典型的な解答案。 それに似た、ちょっと違うものを作ることにした。

まぁ違うと言っても特に狙いがあるわけでもないのだが、片栗粉の代わりにおろしジャガイモを使い、唐辛子の使用は避けてトマトや味噌で味付け。

イメージ通り、和風っぽいが無国籍な感じに仕上がり、それなりにうまい。が、定番化するほどではないだろうな。

2013/3/11(月)

震災から2年たった。
「2011年3月11日を新しい時代の始まりの日にしよう」という声をけっこうよく聞くようになった。そういうことを言い出した人の中で、僕は結構早い部類なんじゃないかと思うが、残念ながら今のところ有効な行動はあんまりとれていない。

時代の変わり目がいつになったかというのは、かなり後世になって振り返ってから分かるものだ。そのときに後悔しないよう、これからまぁちょっとずつでも積み重ねていこう。

江戸時代の歴史を見ていると、日本は大地震が来るのが常態のようだ。一昨年の震災は1000年に一度なんて言っていたが、それはちょっと違うような気がする。大地震の中でも記録な規模であることは間違いでないにしても、同程度の震度を起こす地震は珍しくないだろう。 揺れる当人にとっては、その揺れが局地的なのか日本全国なのかは、短期的には関係ない。

我々の寿命は、50年とか100年の間くらいだと思うが、こらから死ぬまでの間に、100年に一度のリーマンショックよりも大きな経済危機もあじわうだろうし、1000年に一度の震災よりも揺れる地震も経験するだろう。
それが、たぶん明日や明後日よりもずっと先になるのだろうが、いつかは来る。

こういうことを予想するのは、人間はあまり得意ではないが、いつかは来るだろうと思っている。

2013/3/12(火)

おおむね妻が作ってくれていて、最後にちょっとだけ僕が作るのが最近のパターン。


朝っぱらから、日本のエネルギー事情に対する妻の高説を拝聴。
まあそれは良いとして、問題なのは彼女が初等物理を理解していないという事だ。

エネルギー保存則も知らない人の意見は、可哀想だが荒唐無稽の一言で片づけてしまえる。 何というか、将棋を始める前には駒の動かし方覚える必要があるし、実際に岩登り行く前には簡単なロープワークくらい習っておかねばならない。エネルギー政策語る前には高校物理は把握しておく必要がある。

彼女は生物系とはいえ、理系の大学院を出ている。が、学科選択だかの理由で、それほど勉強したわけではないらしい。
そこから類推すると、有権者および電気使用者のうちの何割くらいが基本的な物理を理解しているのだろう。電気をどう作ってどう使うかを判断するには、物理の考え方は必須だと思うのだが。

ある程度の知識もない人が判断するというのも如何なものか。 選挙権も電気使用権も、闇雲に許すのではなく、許可制にしてしまった方がよいのではないか、とすら思う。
何も格段難しいことを理解しろとは言わない。簡単な講習と試験を行い、その合格者にのみ権利が与えられる、くらいの制度なら、皆も教科書めくるくらいのことはするだろうか。
選挙だって、当たり前に与えられた権利であれば投票率も低下するが、選ばれた者のみが投票できるという制度なら、棄権もしなくなるのでは。

2013/3/13(水)

久しぶりにゼロから晩飯を担当。

玄米ごはんは圧力鍋で炊いた。
白米と違って糊化せず、チャーハンのようにパラパラする。そういうものだと思えばだいぶ旨い。塩とすりごまを入れたのが良かった。 昔、実家で母がたまに玄米使っていたが、そのときよりも美味しい気がする。

2013/3/14(木)

確かに、小さな子供が毎日夜更かしをしているのは良いことではないよな。
その対策として、夕食前に赤ちゃんを入浴させる生活を、妻が提案してきた。まだこの時期は、生活リズムが安定しないらしいが、それでもペースメーカーとなるのは入浴の時間だ。夕方18〜19時ごろに入浴させることを心がけよう、ということになった。

ここ数日間、それを実行しているのだが、確かにそれなりに効果がありそうだ。ちょっとずつ夜型が解消されつつある。
しかしこの狙いは、赤子に対してよりも親によく効いているようで、赤子を寝かしつけている途中で自分たちが寝てしまう。

2013/3/15(金)

母は僕に対して、わざわざ心配事を見つけ出しては一生懸命心配していた。必要に迫られて心配するというよりは、心配するのが趣味なのかな、くらいに思っていたが、たぶんこれは僕の母のみの性質ではなく、全世界の母親共通の性質なんだと思う。

能天気な妻も、やっぱり娘のことを一生懸命心配している。
だいぶ元気に育っていると思うが、やっぱり初めての子供だし、親類の中でも末っ子である我々は「普通の赤ちゃん」がどんなものなのか分からない。毎日、乳とともに精気も吸われているのだろう。それなりに疲労も溜まるようで、心も落ち着かないのかもしれない。

今日は、彼女の大学の時の友達が遊びに来てくれていたようだ。子育てで1年先行する友人の話は、何よりも助かるんじゃないかと思う。情報、仲間はありがたい。子育てをきっかけに、ネットワークを作っていければ良い。

小さな生命が人間に育っていくのと同時に、一人の女性が母親になっていくのを眺めているんだなぁ、と思う。


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