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2005/07/15(金)

旅行の形態として、まず一人旅というのがある。自分の都合のみですべてを決めることのできる、僕の最も得意とするスタイルである。限りなく自由で、ちょっと寂しい。

一人旅に対応するのが複数での旅行ということになるが、これを二つに大別する。
一つが固定メンバー制、もう一つが自由メンバー制。

固定メンバー制とは、まず初めに「誰と行くか」ということを優先して行く旅行だ。家族と、恋人と、仲のよい友人と。皆ひっくるめてこのカテゴリーとする。自分の身近な、仲のよい人たちと旅行に行くのが楽しいのはもちろんだが、メンバーを決めてしまうと予定を合わせるのが大変、人間関係が閉鎖的になるというようなデメリットがある。
そう、一人旅は閉鎖的、グループ旅行は開放的というのは間違いだと思う。例えば自分が旅行をしたときに、サークルの旅行などとは同宿したくない。彼らは内輪で盛りあがるだけで、外部に対してはなんのアクションもしてこないのがほとんどだ。

で、もう一方の自由メンバー制。
計画を立てる段階でまず「誰と行くか」ではなく「いつ行くか」「どう行くか」を優先させるというのが具体的な行動だ。とりあえず計画立てて、定員決めてチケット押さえた後に行きたい人を募集する。 参加者は「会社の同僚」とか、「大学時代の仲間」とか、ある決まったカテゴリーではなく、友達、友達Aの友達、友達Bの同僚というふうに、いろんなところから募る。クラブチームではなく、代表チームのメンバー選出方式。私的なパッケージツアーといえばもうちょっとわかりやすい。
一人一人の予定を聞いて、調整を繰り返した後にドタキャンされるというような苦労が軽減する。 会話内容も、内輪の噂話や日常の不満話に終始することはないだろう。

今回は、結構理想的なメンバーが集まったと思う。それぞれ少なくてもある程度は一人で行動できるし、皆で集まっても楽しめる人たちのはずだ。8人で行くことになったが、それぞれは結構知らない人同士でありながら、探せば共通の知人がいるという程よい距離感がよい。

行き先は八丈島のガーデン荘。夏を遊んで、皆でだらだらワイワイやるには最高のチョイスであるはずだ。 楽しくなると思う。

往路はやっぱり船。旅の始まりは東京湾の夜景の中での宴会で始めるべきなのだ。

2005/07/16(土)

◆0500 三宅島寄港。日の出、眠い。

◆0600 御蔵島寄港。寝てた。

◆0930 八丈島着。

◆1030 ガーデン荘。麦茶うまし。夏が始まる。

◆1130 中田のソフトクリーム屋でカレー注文。

◆1215 カレー食す。ソフトクリームもうまし

◆1330 藍ヶ江港。防波堤から飛び込む。太陽の咆哮。紺碧の躍動。

◆1430 魚が少ないので場所移動の途中、本隊とはぐれる。そのまま別行動開始。だらだらドライブ。がんばれおんぼろレンタカー。

◆1530 牛になったほうのみっちゃんと戯れる。

◆1615 八丈富士を車で一周。

◆1730 八丈島のキョンを目指す。本隊と合流。

◆1820 温泉。東海汽船を降りて以来、初めて多数の人を見る。

◆1915 夕ご飯

◆2430 三々五々就寝。5時間くらい呑みつづけた、ということになる

2005/07/17(日)

八丈島、そしてガーデン荘は、子供のころに思い描いた夏休みを具現化したようなところだ。
小笠原の場合は絶海の孤島、別世界の大自然という印象だが、八丈島の場合は人の住んだ歴史も長い。温かみと親しみのある、日本の身近な自然の最上級という感じだ。

蒼い海を横目に見ながら深い緑の中をドライブ。対向車も後続車もほとんどいないが、時折農家の婆ちゃんが軽自動車で顔を覗かせる。 道の両側は、海だったり、力を入れずに手入れされた畑だったり、小さな集落だったり、絶景だったり。

山登り。海水浴。磯遊び。魚釣り。虫取り。温泉。
冷やし中華、かき氷、ソフトクリーム、トマト、すいか、麦茶、焼酎。
何だって味わえる。本日、実際にこの中のほとんどを行なった。夏らしくてやらなかったものというと花火くらいだが、かわりに光るキノコを見に行った。

宿に帰れば味のある、陰者風のお父さんと、お茶目な女傑のおかあさんが迎えてくれる。旅人の宿屋に必要なものはジャグジーやアロマテラピーやコンパニオンというよりは、ホスピタリティなのだ。
古い本、新しい本、様々なジャンルの本が雑然と並ぶ生きた書斎。あやしげな庭園。ネコ。蚊取り線香。薄暗い母屋の奥は意外と涼しく、囲炉裏のある食堂は気持ちが暖かい。 日が暮れれば、多彩な魚と焼酎、いつまでも続くおしゃべりがまっている。キャラではない話までしてしまって申し分けない。
昨日も体力の限界までだらだら呑んでいた。当然寝坊する。これも夏休みの必須科目。

午前中は山登り。
三原山は山頂直下まで車で行ける。気持ちの良い場所だが、雲に巻かれて展望はチラリズム。 その後、山頂→下る→登る、という、新しいスタイルの登山を敢行。だがこれは新規性があるかもしれないが、有用性はない。やっぱり苦労の果てに絶景があり、下山して昼飯というようなオーソドックススタイルが正しい。ま、皆でワイワイやれば何だって楽しいとも思ったが。

今回の旅行は「見知らぬ人間がたくさんいる」というのが一つの大きな特徴かと思っていたが、実際にやってみるとそれは特徴でもなんでもなかった。何だか拍子抜けするほどあっさりと、何の違和感もなく、ろくに自己紹介もせずに皆勝手に溶け込んでしまった。

「とりあえず人数決めて予約する」「ぐちゃぐちゃなメンバーで旅行する」という方針の旅行だったが、計画段階から手応えを感じていた。このような方法がどんな場合でもうまく行くとは思わないが、今回は大丈夫だという確信はあった。実際にやってみると、想定範囲内のどまんなかの方向性で、めちゃくちゃに楽しかった。
少し予定と違った点としては、「それぞれが好きなことやって、夕方になったら一緒に飯食って酒呑む」というコンセプトだったが、単に「潜在的に仲の良い、見知らぬ人同士の旅行」という結果に終わった。もちろんそれはそれでかまわない。

2005/07/18(月)

八丈島旅行は、行きが東海汽船の夜行船、帰りが飛行機というのが理想的なパターン。
東京湾のナイトクルーズ、夜景を見ながら酒を呑むことで旅への期待を高め、目を覚ませば水平線の 朝日、寝ぼけた頭で上陸すればそこが別世界になる。
帰りは飛行機。船で行くと10時間以上かかるが、飛行機は45分。一瞬と言っていい。 往路に使うと旅情がないが、何しろ早くて楽だ。遊びつかれた後、仕事の前日には良い。
ただ、やっぱり3連休。予約をとるのも困難で、とれたのは朝1番・9時離陸の便、飲み過ぎで眠たい目をこすりながらの、八丈島とはちょっと慌ただしい別れとなった。


周囲は晴れていたって、島の回り、山の周りは雲に包まれる。
そりゃ天気予報も難しいだろう。

今回の旅行に参加したのは、女性陣は小笠原で知りあった人たちだ。
いろいろなバリエーションはあるが、前向きでポジティブ、楽観的で推進力に満ちているのはある程度共通していると思う。25時間の船旅を乗り越えていくのはそんな人たちが多いようだ。 そういう人たちといっしょに旅行するのはとても楽しい。何やっても後悔しないし、笑いが絶えない。 うちのばあちゃんと旅行するのが楽しいのも、そういう人だからだろうな。

彼女たちを先頭に歩かせるみると、どこまでもズンズン突き進んでいく。百難があろうと乗り越えるだろう。
たとえその先に目的地がなかったとしても、ズンズン進んでいく。ズンズン突き進んだその後にそのことに気付いたときでも、ポジティブで楽観的な人たちだから「しかたない、また頑張りましょう」となるが、やっぱり楽観主義者ばかり集めても、集団の行動は非効率になることが分かった。いろんな人がいたほうが面白いし、うまくいく。

羽田到着後、茶飲みながら出た結論。次の目的地は、プラネタリウム。
旅に変化をつけるためには、やっぱり色々なことをしたほうが良い。さんざん貧乏旅行を続けた中で、豪華レストランでコースを頼むとか、一流ホテルに泊まりながら一回は屋台でディナーとか。
その意味でプラネタリウムは良い選択だろう。今回星は見なかったし、僕にとっては20年ぶりくらいになる気がする。 最近の映像技術をうまく使い、科学的、教育的な内容をうまく伝えていたと思う。何より、気持ちよくうたた寝をすることができた。

「今日のごはん」にファーストフード初登場。スローアイランドの次はファーストフードというのもいい変化。 いや本当にいいコンストラストで、店内は効率化、活スペース、省人化、ジャストインタイムといったようなキーワードが感じさせながら、お姉さんが顔にスマイル\0を貼りつけながら一生懸命働いていた。 昨日の中田商店とはすべてが対照的。

プラネタリウムのついでに水族館。
水族館も、色々な魚がいて本質的には興味深い。八丈島の海にも色々な魚がいるが、そちらは一瞬の遭遇だし解説も書いていない。じっくり水族館で見てみたいとも思った。 八丈でも小笠原でも西伊豆でも、魚を見たければ海の中を泳がねばならない。息を止めて苦しいのを我慢しなければならない。 水族館ならばその必要はないかというと、まったくそうではないらしい。人の波をかき分けかき分け、おぼれそうになり、遭難し、漂流する。魚たちは覇気もなく口をパクパクさせているが、水槽の外の我々だって結構苦しい。どうせならばもうちょっと空いているときに見に行きたい。

水族館に限らず、繁華街の散策は万事がこうだ。確かにどんな店でもあるし何でも売っているが、それってそんなに便利なことなのかね。いちいち金を払わなければ一息つくこともできないし、金払おうとしてもどこも満員で入れなかったりする。昨日までは集落に昼飯食うところは一軒、食事のメニューは臨時も入れて2種類のみだったが、それで不満はないどころか大満足だったぞ。
おまけにこの暑さ。どんな南の島よりも暑い。このレベルの暑さって砂漠くらいだろう。 人間が住むのに適切な場所だとは思えないが、よくこんなに人が集まってくるよな。とか言いながら、東京(とその近郊)に住みつづけてもうすぐ30年。

2005/07/19(火)

米を買いに行った。

2005/07/20(水)

図書館へ行った。閉館直前だったので10分で本を決めた。「ローマの歴史」があったので嬉しい。

2005/07/21(木)

オムレツ、オムライスの「オム」って何語なんだろう。スペルが思い浮かばないし、フランス語っぽいがそうなると「ライス」に合わなくなる。 「オムサラダ」というものが従来あったかどうかは知らないが、トマト、マヨネーズ、卵の組み合わせは良い。タマネギがアクセント。

2005/07/22(金)

干しエビは入れないほうが良かったと思う。


先週の八丈島旅行から着想を得たといわれている、山本画伯の絵本「人間になったみっちゃん」の初版本を入手することができた。

もう大感動!!!
あまりの切なさに、読んでいて椅子から転げ落ちてしまった。正確に言うと切なくはないのだが、椅子から転げ落ちるほどの感動作であるのは事実。皆の嬉しそうな表情がたまらない。

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