おがさわら丸 帰路

出船までの間、青灯台で釣りをした。が、釣れなかった。堤防全体でもアオムロが2,3尾あがっただけで、やる気ない雰囲気。いけすができて以降、魚がそちらに集まってしまい、青灯台は釣れにくくなっているらしい。
かご釣りをあきらめて、足もとの小魚を狙う。地元のおっちゃんはそんなもの釣らないが、油断していると糸を切るようなものがかかったりする。(サメだったのか?)

島のゴールデンウィークも今日の船の出船とともに終わる。出港後、島の人口も激減するのだろう。
帰りのおがさわら丸に乗っている客はだいたいどこかで見かけた顔で、知り合いになった人もたくさん乗っている。船全体、あるいは島全体が自由度の高い、一つの同じツアーに参加していると言って良いかもしれない。
海況も良い。25時間、皆で呑んで歌って、眠る、と言うことになる。

今回の旅行で、失敗したこと・できなかったことがある。
最大のものがデジカメ水没。細かい不注意・不運がいくつか重なったのだろうが、あぁもうとにかく残念だ。

釣り。回遊魚が釣れなかった。酔いまくった。
まぁでも大物の引きは楽しめたし、やはり冷たい海の魚のほうが美味しいらしい。坊主だったわけでもなし、釣り自体にはそれほど力を入れなかったので、大物は次回釣れば良いか。

リアルタイム旅行記もリアルタイムに更新できなかった。
だが別に今回はリアルタイムにこだわらなくても良かった。この旅行記をリアルタイムで読む人は多分あまり多くないだろう。今回は滞在して遊ぶと言う形なので、自転車旅行のときほど冒険性はないだろう。リアルタイムでつけようとしたのは、今まで確立したもので効率よく作れる(はずだった)からであり、リアルタイムで書いたほうが、旅行後思い出しながら書くよりも楽だからだ。旅行記をつけることは、自分では良いことだと思っている。

ゴールデンウィークの旅行先に小笠原を選んだことは大正解だった。ゴールデンウィークはどこも混みあい、値段もあがり、どこに行こうかちょっと考える。その点小笠原では、まったく混雑を感じなかった。値段も閑散期と変わらないと思う(もともと割高な気はするが)。問題となるのは宿の予約だが、直前にキャンセルが出ることも多いようだ。来年か再来年あたりのゴールデンウィークにでも再訪するかもそれない。

小笠原は噂に違わず、大変美しい場所だった。天気もこれ以上望めないような素晴らしさで、相変わらずの晴男ぶりだ。
父島と母島を比べると、どちらも大変魅力的だが、僕の場合はどちらかというと母島のほうが気に入ったかもしれない。
母島は店も少なく、結構不便だ。だが実にのんびりしている。より訪れる人が少ないためか、よりアットホームな雰囲気があると思う。海の温度も結構違うようで、父島ではウェットスーツなしで泳ぐのは辛かったが、母島では海パンのみでも快適に泳げた。母島で釣りはしなかったが、こちらのほうが釣れるらしい。
父島は母島と比べると、離島の雰囲気というよりちょっとリゾートらしいところがある。(沖縄などとは比べものにならないが)
ツアーの選択肢・レンタルできるものも多く、てぶらでいても楽しめる。父島でしかできない遊びは多い。
海は母島と同様美しい。

船は東京湾内に入った。竹芝までもうすぐだ。今回の旅行もそれで終わる。

(2004 5/8・9)

2005年5月 小笠原2


自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ