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2023/1/20(金)

釣りフェスティバル見学。この数年関わってきた新製品の公式発表の場だ。
どうやら業界初は達成できたようだ。スコット隊のような悲劇は避けられ、一安心。いくつかの狙いのうち、最大級のひとつが達成できた。

自分としては今年の釣具業界の話題はかっさらえたと思っているが、かけたリソースと実現しようとしている世界観から言えば、当然の結果だと思う。

賛否両論上がっているのも狙い通り。
まだ大して情報出ていない中で、いきなり全否定を決めつけてくるコメントも多いのは少し呆れるが、愛の反意語は無関心。バッシングだって大歓迎。是非とも注目してくれ。

2023/1/21(土)

娘の同級生で、小一から男子チームに混じってサッカーやってる子がいる。その子がチームメイトと共にウロウロしていたので、ミニゲームに飛び入りしてもらった。

さすが、男子とやってる子はレベル高いな。うちのチームの子たちは、男子のサッカーっ子と比べると2学年くらい下の子と同レベルだが、男子とずっと一緒にやってる子は、まったく男女のレベル差が無い。
チームメイトの男の子も、小4ともなるとさすがに気持ちの良いサッカーをする。

うちの子たちは、どうにかこうにかサッカーのまねごとやってる感じだが、彼等はゴールを狙うぞと言う気持ちとその工夫が、ちゃんとプレーに表現されている。
女の子チームだと、高学年でテクニック身についてきた子でも、ゴール狙ってく執着心をまったく見せないことけっこうあるからな。

2023/1/22(日)

川崎市サッカー協会主催イベントへ引率。
市内の小4以下の登録少女選手を全部集め、臨時のごちゃ混ぜチーム作って一日大会。

市内に女子チームは10弱あるが、娘のチームのような純女子チームは少数派のようで、男子チームに入ってる子も多い。 そんな子たち全部集め、市内全部で3,4年生80人くらい。

さすがに女子ではマイナースポーツだから、他のチームの子と合同チーム作ることも多いし、今後もサッカー続けていれば、どこかで縁ができる可能性の高い子たちだ。

チーム分けは抽選とのことだったが、友だち作りを目的としているイベントなので、恣意的なチーム分け。うちのチームの4年生は全員バラバラのチーム。いつも合同チームを組んでる相手とも完全に別れ、それぞれ知り合いがいない状況。逆に低学年の子はある所属チームでまとめてたようだ。

各チーム、ワールドカップ上位国のチーム名をつけてのリーグ戦。
強豪チームや男子チームに所属の子はやっぱり上手で、その子たちが中心にゲームを作る。 うまい子もバラバラなので、チーム間の差は少なく、まぁ試合にはなる。
各チームには、うまい子は2,3人。なので、団子サッカー臨界点というか、ボールを回せそうな、ごちゃってなりそうな、そういう境目のレベル。

うちの子たちはまあ平均的なレベルかな。 サッカー経験浅い子が多い割には頑張ってるだろう。
こういう場を味わうのも、上達のきっかけになるかもしれない。

優秀なのはうちのヘッドコーチだな。
1チーム受け持っていたが、指導力や声かけが素晴らしく、短期間のうちでチーム力を上げていた。

試合を重ねるごとに、各チームともコミュニケーションが良くなる。
当初ははにかんでいたうちの子たちも、最終的にはチームの皆の名前を覚え、仲良くなっていったようだ。こういうコミュニケーション力は、サッカーでも役立つし、人生においても力になるだろう。

2023/1/23(月)

コンシューマ向け製品作って生活してるので、その発表会ともなれば大注目をするお客様は多いし、同僚たちもそこに向けて大騒ぎだ。
情報統制にも気を遣う。今回は例年よりもうまくいったようだ。

そんな人たちに囲まれていると勘違いしてしまいそうだが、大注目してる人たちって実数としてはそこまで多く無いのでは。

例えば僕はカメラで言えば、これまでに一眼レフも交換レンズも何十台か買っている、一般的にはそれなりのマニア層だと思う。が、毎年の新製品気にしていたのなんてカメラ会社にいたときだけで、そのごはかつての同僚たちの活躍具合が気になる程度で、新製品自体はあまり興味が無い。

釣具業界で言えば、統計調査によればこの数年は国内の釣り人は約600万人。 そのうちの大半は二千円くらいのサビキセット買ったり、年間1,2回レンタルで釣りしたことある程度の層だろう。

カタログ眺めて自分のタックルに金をつぎ込む人たちは1,2割、100万人程度か。
新製品やハイエンドクラスに注目するのは、その2割だとして20万人。フィッシングショーの見学者は横浜、大阪合わせて10万人くらいのようなので、大体辻褄合いそうだ。 来場者のうち、業界内部の人も何千人かいるだろうし。

釣りはジャンルが細分化されている。
僕が作ったのはベイトリールだが、釣り人の中でベイトに関心ある人なんてさらに少なく、2,3万人が僕のリールに関心持って、そのうち何割かに買ってもらえれば、生産予定数ともリンクする。(複数台買う人もいる)
マンモス大学の一学年、大きめの学部なら1,2個で越えちゃいそうだ。

リール史に残る偉大な製品発明してやったぜとか息巻いたところで、まぁその程度っちゃあその程度。

2023/1/26(水)

釣具業界に転職したころはそうでも無かったが、最近は特許に注目するユーザーが出てきているようだ。
カメラ業界では昔からそういう現象があり、新製品を予想するために特許情報をひたすら紹介するサイトがある。

そういうサイトに同僚の特許ばかり取り上げられて何となく妬ましかった。今やリール業界内で、僕の特許出願のシェアはそれなりになってる中、僕が書いた出願に、リールマニアが注目してるのがあるようだ。

一生懸命特許明細書書いても、一番の読者はライバル企業の知財担当者なんじゃないかと思うと寂しいが、一般のリールマニアも読んでるとなると少し張り合いも出る。
本来は自社の後輩たちに一番に読んでもらいたいが、あいつらはほぼ読んでない気がする。

メーカーのご用記事を書かない、独立したリール批評家も10年前はいなかったが、最近はそういうYouTuberが出てきた。釣り具文化も正常に成長していると思うし、僕も多少は貢献できてるのでは。

2023/1/27(木)

実際にお客様に説明して、予想通りの驚きの表情を見せてくれるのは、嬉しいっちゃあ嬉しい。
就職活動なんかでよく質問のある、「仕事をしていて嬉しい時っていつですか」の答えの通りだ。

でも製品開発の全工程の中で、一番嬉しいのは僕の場合は最初の試作品が狙い通り動作するのが確認できたときのほうが嬉しい気がするな。

お客様に見せるのは、ショーの時が始めてとは言え、その前にも関係者に近いところから少しずつ外部には見せており、まあN増ししてるだけで予想通りの結果だし。

それに対して、試作品の結果をみるときは、うまくいかないことだっていくらでもあり得るので、狙い通りいった時はしてやったり感が強い。

そんな訳で、発表済製品なんて既に過去のリールだぜ。
もっとすごい試作機作ってるからな。

大阪のショーには、気晴らし程度の関心しかないし、製品の残務処理は、さらに面白くない。

2023/1/28(金)

試作機の動作確認。
おおむね、狙い通りの動作をして、狙い通りの効果がありそうだ。

まだまだ完成度を上げる余地はいくらでもあるが、最初の動作確認で大きな手ごたえを感じる。大器誕生。

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