皆病みあがり状態ではあるが、ようやく家族3人で外出できるようになった。
まだ妻も僕もゴホゴホいっているが。娘は一番元気だが、子供というものは自分の体力の限界ギリギリまで無理してでも遊ぶものらしいから、実際にどの程度元気だか分からないにしても、一日中かなりご機嫌で遊んでいた。
久しぶりに妻と酒を飲んだ。タラタラとチーズを突っつく時間が嬉しい。
明日から予定していた神津島旅行は、とりあえず延期。五月末に行こう。
テレビも導入できない貧乏な我が家であるが、テレビを導入したとしたら一番見たいのはNHKスペシャル。便利な世の中になったもので、ネットでそのアーカイブがだいぶ見られる。まぁ受信料も断っていることだし、その代わりにNHKオンデマンドの契約くらいしてみよう。
ということで、とりあえず何となく、ランキング上位に来ていた北朝鮮政権の資金に関するドキュメントを見ることに。この間レジャー白書で見た、パチンコ業界の異様な売り上げも結びついているのかな、というのも頭の片隅にあったからだと思う。
パチンコとのつながりは指摘されていなかったものの、やっぱりNHKスペシャルは凄いな。
映像の力って生々しい。ハードボイルドのスパイ小説というか、よくこんな番組作れるものだ。北朝鮮から亡命してきた高官が顔出しながら内情語ったりするのだが、命狙われたりしないのだろうか。この番組作ること自体が、国際的なスパイ活動みたいなものなんじゃないかと想像するが、NHKはそういう組織と関わり持っているのだろうか。あるいは、北朝鮮政府の力がだいぶ弱体化しているってことなのかもしれないけど。
とりあえず、NHKスペシャルの注目番組を好きな時間に見られるようになったのは、良いお金の使い方だなぁと思っている。
カヤック釣りに精を出したいと思っているが、狭い(というか、身動きのできない)船内で釣りのようなチマチマとした作業を行えるようにするには、作業性の良い環境づくりが必要だ。「船を漕ぐ」「魚を釣る」「情報を集める」などの作業をスムーズに行える艤装をするためには、とりあえず船漕ぐ作業と工作作業の試行錯誤のサイクルを短周期でできると良い。
我が家はその作業には適していて、目の前の川原で舟漕ぎながら工作すれば良い訳だ。
今回の作業は、
・魚探を使えるように
・他船から見えやすいように旗を立てる
・作業棚および小物入れの作成 主にこのページを参考に
という感じ。やはり、100円ショップで購入したもので大部分のものをまかなっている。
僕は精密分野のメカ設計者をやっているので、ちょっと油断すると厳密な3D設計をやらなきゃいけないような気になってくるが、1ユーザーとして考えるとそこまで要らない。 当初の設計段階がすべてを決めるというよりはむしろ、現場の知恵的な、使用時に感じる不便をちょっとした道具の工夫で解決するようなものを目指す。フォールディングカヤックでは、毎回の組みばらしが発生するので、多少の位置ずれがあっても簡単に正確に機能を発揮させられるようなものを、となると、大雑把な設計のほうが良いと思う。
100円ショップで買った金網板に、やはり100円ショップで買ったつっぱり棒でカヤックに固定。魚探や小物入れ等はすべてタイラップで固定。
魚探の振動子も塩ビ管にタイラップで固定。塩ビ管の船体への取り付けは今のところ不完全だが、今後はマジックベルトで固定しようと思う。
とりあえず組んでみた状態だが、思ったよりもだいぶ完成形に近い。魚探の振動子をもうちょい手を加えれば、とりあえず使えるのでは。
まだ艤装も完成していないし、今日でないといけない訳ではない。が、連休のうちでどこかに釣りに行きたいとなると、今日が一番良い。
ということで、カヤックもって釣り行くことにした。天候は最良ではなく、小雨が降る程度なら良いにしても、風と波で出航場所を選んだほうが良さそうな状況。午後から南風が強まるようなので、北側に海が開ける、走水海岸付近を狙おう。せっかく魚探を導入するのだし、観音崎の北側あたりで魚探を使った釣りをしよう。
暗いうちに出発することには成功し、途中で地震にビックリするも、何とか7時前には出航。
クロベ根と呼ばれる岩礁の北西部の水深20〜30mくらいのところを狙ってみる。鯛を釣るインチク、鯛ラバという和製ルアーをしばらく振るが、アタリなし。鯛以外にも、けっこう何でも釣れるルアーらしいのだが。ルアーは常時動かしていないといけないので疲れる。
付近には手漕ぎボートが多い。イワシなどが釣れているようだが、コマセ釣りの準備はしてきていないし、カヤック釣りとの相性は良くなさそうだ。
「走水」という地名は、潮の流れが速いから付けられたらしい。東京湾の中で、房総側と三浦側の距離が最も近づいているところなので、つぶしたホースのように潮の流れが速くなっているところだ。当然、漁場として素晴らしい場所なのだが、シーアンカーつけてもカヤックは結構な速さで流されていく。潮に対しては効果ないからな。
付近の手漕ぎボートはアンカー打っているので、それを避ける動作が必要になってくる。
ルアーでは全然アタリがない。カサゴでもベラでも釣れそうなものなのだが。胴つき仕掛けで青イソメ垂らしてみると、瞬く間にキスが釣れた。餌釣りならおにぎり食べている間でも釣れるし、やはり確実だ。
その後も水深30mくらいのポイントに行ければ、割とすぐに釣れるようだが、浅瀬に流されていくとアタリは無くなる。
ヒイラギもたまに釣れるが、たしか泥っぽくて美味しくなかった気がするのでリリース→食べる人も居るようなので持って帰るべきだったか。
昼ごろに釣り終了。海況は恐れていたほど悪化せず、雨はたまに古物の風も波も大して無かったが、ちょっと酔ってきた。坊主は避けられたが、大した釣果には恵まれず。
艤装したところは、それなりの使い勝手。魚探の振動子の固定は不完全だが、そのあたりを改善していけばだいぶ良くなりそうだ。
キス塩焼き美味い。まぁ今晩のおつまみ程度にはなった。
娘はずいぶんと魚が好きなようで、釣ってきたキスもよく食べたがる。次はもっとたくさん釣ってこよう。
皆体調もだいぶ良くなってきたし、家の前の川原でバーベキューでもやるか。 実際にやってみたら、なんだか随分と寒い日だったが、前の会社の先輩が子連れで参加してくれた。
カニ焼いたり、レバー焼いたり。 寒かったのでテントを張ったら良い感じだった。オートキャンプ用の大型ワンタッチ設営テント、こういう場面でとても役立つ。
我が家はバーベキューをとても気軽にできる立地だが、なんかバーベキューってずっと面倒見る必要があるな。 2,3人で七輪囲むほうが、燃料も使わないし食べたいの焼くだけというサイクルが作りやすい。
何だかんだで昼食は数時間食べ続ける。
夕食は必然的に軽めで。作り損ねた焼きそば。
やはり、昨日のバーベキューで使い損ねた食材。
妻も子も、久しぶりに会社、保育園に通えた。
NHKスペシャルの福島原発の廃炉に関するものを見た。
なんというか、すぐには解決できないだろうなぁ。カメラだの釣具だのといった、簡単な民生品でさえ、開発計画は何割か遅れていくのが常だ。人類が経験したことの無い、まだ必要な情報もすべて集まっていないプロジェクトの日程なんて、何倍か遅れてもそんなに驚かない。ひょっとしたら21世紀中はずっと作業しているのだろうか。
使用済み核燃料の問題も、これは多分原理的に民主主義では決めようが無いんだろうな。
誰の住処を犠牲にするか、というような問題だ。「早急に誰も文句が出ないように処理しなければならない。ただし、私の家から遠いところで」と誰しも思うだろう。いくら話し合ったところで、答えが出るとも思えない。
軍国主義的に、「お国のためにお前の村をつぶす」という政体にいまさら戻るというのも嫌だが、新たな政体を発明して使用済み燃料の処理を決定できるようにするというのも難しいだろう。話し合えば話し合うほど、結局は先送り以上のことはできないような気がする。
何十年かすれば、さらに過疎化が進み、数人の意志決定で処分場を作れるような地域ができるのだろうか。
あるいは何十年かすれば、技術的に解決できるだろうか。僕が思いつくのは核燃料サイクルを完成させるか、宇宙空間なり地中深くなりを処分場にすることだが、核燃料サイクルはもんじゅはまったく良い噂を聞かないし、地中深くでも地上部分の政治の問題は解決が難しそうだ。宇宙空間に送るのも、ロケットでは技術的というより原理的に、大質量のものを輸送するのには向いていない。1年分の発電の燃料のために10年分のエネルギーが必要、なんてことになりかねない。
軌道エレベーターを作って使用済み燃料を大気圏外に運ぶ、なんていうのもSFの世界の発想のように思うが、案外そんな手段を目指すべきなのだろうか。
考えてみれば原子力で日常の電力をまかなうのも、その発電所が事故を起こして住人が住めなくなるのも、ほんの数十年前から考えれば十分SFの世界だ。
車は未だに空を飛ばず、ドラえもんも鉄腕アトムも産まれていないが、我々は既にSFの世紀に生活しているのだなぁ。