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2011/01/8(土)

三連休初日は絶好の登山日和。
とはいえ、今日の登山は八ヶ岳登山基地の行者小屋まで。二時間程度のゆるやかな樹林帯なので、それほどコンディションには左右されないのだが。

時間にも余裕があるので、登山口近くで昼飯食ってからスタート。 雰囲気もよく値段もお手頃、おいしいソバ屋だった。楳図かずおのサインが貼ってあった。

登山口のあたりで、巨大な生き物と遭遇。すわクマか、と思ったがカモシカ。そりゃあこれだけ寒ければクマは冬眠してるだろう。
クマだったら危険でカモシカなら安全、というのもどうなんだろう。ツキノワグマとカモシカって体格同じくらいだろうし、カモシカだってツノ立てて突進してくれば、クマと同程度の攻撃力持っていそうだ。実際にはどちらの生物も普通は人間襲うほど攻撃的ではないだろうから、カモシカとクマの危険度は同じくらいなんじゃないかと思う。

今日のテーマは、中山展望台から星景写真を撮ろう、というものだ。
毎年冬になると、今シーズン中にやろうと思いながら、意外にできなずにいたことが続いていたテーマだ。格好良い景色なのに日数、困難さが少なく、いつでもできそうなものなのだが。普通の土日でもできるからと後回しにしてきたが、今回は三連休を使って万全の体勢で望む。


登山口からは二時間強なのだが、歩いてみると案外つかない。

15時過ぎ、行者小屋着。テント代一人一千円。なんだか高いと思ったが、水場あり、トイレあり。
テントの設営を終えると、日が沈み始める時間。 展望台までは十分程度なので、急げば間に合う。


昨年ギリギリで見逃した夕焼けほどではないが、今日もそれなりに雪の岩壁は赤く染まる。




軽食食べて夜景の撮影。中山展望台まで、合計五往復以上はしたんじゃないかと思う。

風がないので写真も撮りやすいし、辛さは少ない。しかし気温はかなり低く、−22℃くらい。手足や耳首など、末端を暖めておけば対処はできるが、手袋外した時のダメージや全体的な寒さなど、高所の寒さ加減はさすがである。

恒温動物としての身体は鍋を要求している。暖かい食べ物が何しろ嬉しい。湯気だらけになったテント内は、それなりに暖かくなる。
昨日買ってきた特売の豚肉、味噌漬けにしておいたのがすごく旨い。 モチ食ってマロニー食って満腹になって、これで今夜も越すことができそうだ。

2011/01/9(日)

行者小屋は稜線の西側にあり、八ヶ岳の岸壁が衝立となっているので朝日は見えない。それ以前に、未明から雲が出はじめ、朝は完全に曇り。 下山はすぐにできるし、早起きして暖かい寝袋から零下20℃の世界へ出る理由はどこにもない。

絶好の条件は、日の出のころには既に終わっていたようだ。稜線は雲におおわれ、見えなくなった。その代わりに風の音が聞こえてくる。
本日は、とりあえず硫黄岳に行く予定だった。そちらへ行くと下山までは5、6時間程度か。登っても何も見えない中で風が強く寒いだけだし、あんまりやる気が沸かない。
今回の主目的である星の写真の撮影は手ごたえ感じたし、我々はピークハントの嗜好があんまりない。僕は冬の硫黄岳も登ったことあるしなぁ。

とはいえ、このまま帰るというのもやる気がなさ過ぎるだろうか。行者小屋まではゆるやかな樹林帯の道、まだ山登りって言えるほど登っていないことも事実だ。
テント場から一番近いのは権現岳、硫黄岳よりも急登で難易度は高そうだが、短い。登頂するかどうかはともかくとして、偵察がてらそちらへ行ってみるか。

アイゼン、ピッケル装着して出発。歩きだせば暖かくなる。 上から降りてきた人たちは眉毛を凍らせている。こんな状態でももしかしたら数km離れた程度の下界は快晴なのかもしれないが、それは想像の世界。人間は、とりあえず目の前の直面した状態しか体感できないと思う。

赤岳への分岐を分け、トレースを追ってくと谷筋に入った。
どーも変だな。谷筋なんてトレースすぐ消えちゃうし、季節が進めば雪崩も起きそうだ。と思って確認すると、本道を外れてしまったようだ。さっきの森へ入る道だったか。
こちらはこちらでルートだが、沢登りのルートより多少整備されてる程度だろうか。まぁ雪が良い感じについているので、特に問題はなく進退はできる。

さらに進み、ソロの下山者とすれ違う。ルートを探し、緊張しながら下ってきたようで、高揚した感じが伝わってくる。 この上は大変な状況だが、行けないこともないようだが、彼の表情は冒険を物語っている。

このまま降りて行けばすぐに小屋ですよと挨拶をしてさらに登る。
が、何かあまり意味を見いだせないなぁ。とりあえず稜線まで上がれば。風はものすごく強いだろう。頑張れば行けるかもしれないが、簡単には行けない。晴れていれば視界の大変化が期待できるが、とりあえず「登れた」という達成感が得られるかどうか、というだけの問題だ。

というわけで、別段目標物がある訳でもなんでもない適当な二股地形のところまで登って、お茶一杯飲んで下山を決意。
かなり中途半端なところで引き返したが、もともと登頂する気は余りなかったし、一応アタックしましたという事実があれば、まぁ良いんじゃないかな。 人生長いんだし、初登頂の感激はもっと天気のいい日にとっておこう。

急登を効率よく登って、それなりに標高稼いだ気がしたが、下山はあっと言う間。大して登ってないのかもしれないが、よく分からない。
テントたたんで、登山口まで降りるのも予想どおりかなりスムーズ。下山するに従って天気はよくなってきて、やはり標高高い辺りだけ雲に巻かれていたようだ。




禁止されていたので遠慮しておいた

温泉は下山後すぐのところに見つかったが、昼飯を食べられるところがなかなか見つからなかった。結局、同行者がチーズを買いに行った(雪印の特別チーズがあるらしい)小淵沢駅近くのカレー屋さんへ。

あまり選択肢のない中で入ったが、店の雰囲気、値段、料理の質や量等、我々が求めていたものにピッタリな感じで満足度が高かった。
すごくちゃんとした料理が食べたい訳じゃないんだけど、行動中は味わえないようなもの、下山してもコンビニ弁当よりはちょっと良いもの、それでいて値段も高すぎず、時間もそれほど長くかからないもの、というあたり。
ドリンクバーのコーヒーがやたらとちゃんとしていた。

サントリーの白州ウイスキー工場を見学。展望台からの八ヶ岳は、やっぱり頂上付近のみ雲っている。
試飲の時間には間に合わなかったが、博物館は面白かった。サントリーって面白い会社なんだな。家族経営の雰囲気を残したまま大きくなった印象。

帰りがけにおいしい日本酒を買いに行こう、という野望は店が閉まっていて果たせず。 とはいえ、わが家に花泉あり。飲み比べができなかったが、幸せになるには単独でも十分すぎる。

メインとして、ダッチオーブンを和風に使ってみる。 白州の道の駅で買った太い長ネギと、近所のちょっと高級スーパーで買ったちょっといい鶏肉の蒸し焼き料理。
行けそうだな、という想像がそれ以上の手ごたえとしてできあがった時の嬉しさ。ダッチオーブン料理は和風でもけっこういける。

2011/01/10(月・祝)

銀座でワイワイと島仲間たちと新年会。
3次会まで全員参加、終電を逃した。皆ちゃんと帰れたんだろうか。

1次会は、「なまはげ」っていうそのまんまなネーミングのお店。毎日なまはげが登場するらしい。この人たちはプロのなまはげってことか。
こんなのが出てきたら、確実に泣くと思う。秋田で生まれなくて良かった。

2011/01/11(火)

2011/01/12(水)

ノー残業デイも、引き続き支援業務で残業。

2011/01/13(木)

2011/01/14(金)

恋人が風邪引いたようなので、おかゆを作った。
テーマは薬味をたくさん使うこと。ショウガ、長ネギ、ニラを、これでもかっていうくらいおかゆに突っ込んだ。お粥は味噌、醤油ベースで鮭入り。


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■Back ■Next ■Home はっきり言ってしまおう。これはもう勝ち企画なのだと思う。