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2010/11/20(土)

11月はなんだか忙しい。
四国でのアドベンチャーレース、先週の八丈島と続き、今週末は富山。富山で活動する写真クラブと縁があり、僕も数展出させてもらうことになったので、それを見に行く。

どうやって行くか。
楽なのは電車だが、確かに車での移動はとても安く上がって魅力的だ。運転は大変だし、お酒も飲めないし、渋滞にも引っ掛かるが、この値段差はそれを上回る魅力だ。帰りに登山や温泉へ寄ることを考えると、車の方がスムーズである。

というわけで日本の脊梁地帯越えて運転していった訳だが、やっぱり大変だった。
朝7時過に出発して、渋滞に巻き込まれながら箱根までMKちゃん迎えに行って約3時間。


芦ノ湖だ

合流で手間取って1時間。御殿場周辺でも渋滞に捕まってまた1時間。大月までの、直線距離なら100kmにも満たないところを抜けるのに5時間もかかってしまった。


うっすらと雪を被る富士山も格好良い


各地の山を巡る。八ヶ岳は雪なし。

写真展の終了時間である17時に間に合わないことも覚悟したが、大月からは順調。途中、10分弱の休憩、給油を挟み、16時半過ぎに富山市内の会場へ到着。


夕日に照らされる北アルプス

一日中手を抜かず10時間近く運転してなんとか間に合った。それくらいの距離であってもギリギリの時間になってしまうのも驚くべきことではないか。
まぁ、間に合ってよかった。

写真展の打ち上げに参加。
もともと昆虫写真の集まりだったのが、門戸を広げてネイチャー写真一般の同好の人たちで写真展をやっていこう、という集まりのようだ。
小さいころは虫捕りが好きだったが、採集だったら捕まえて終わりだ。捕虫網の代わり(素手で採ることが多かったが)に、カメラを持って虫を追っかけるのは、確かに面白そうだ。

富山の刺し身はやっぱり美味しかった。

2010/11/21(日)

最近は、夏の一般登山道を歩いていても、以前得られたような達成感や非日常性は感じにくくなってきた。行きたいのは美しく楽しい雪山の季節なのだが、かといって厳冬期の北アルプスを縦走するほどの実力はない。(晴天率は低いので一生行かないかもしれない。)

となると、一般的な登山シーズンが終わったあとの本格的な冬が始まる前、そういう境目の時期が狙い目かもしれない。
しかし、状況が変わりやすいのが境目の時期たる所以だ。一雪降れば、たちまち状況が変わる。夏道と同じように歩けることもあるだろうし、新雪のラッセルに苦しめられることもあるだろう。難しさは年によっても違うし、日によっても変わるだろう。


行く途中の焼岳

となると大切なのは状況判断だ。天候や積雪状態に合わせ、自分が今一番登りたいようなフィールドを選べるか。
いくつかの選択肢の中から、焼岳を狙うことにした。

・富山に近い、帰り道上にある
・穂高を北に望む好展望のロケーション
・アクセスが良く、それほど長い距離ではないので夜景撮影にも力をかけられる
・百名山の一角、標高2500mの程よい手ごたえ
・北アルプスの中では積雪がすくなそう

というあたりが選定理由。前日、登山口周辺の積雪状況をみて、本日は最良の天候。久しぶりに夜の写真撮影にも気合が入る。


道の駅で支度中、ネコに絡まれる。
やたらと食い物をねだってきたが、カントリーマムを上げても無視。

焼岳への登山口はいくつかある。
そのうち、中の湯(釜トンネル)からか新中の湯からの登山口かを迷ったが、釜トンネルには駐車場がない。新中の湯までの旧道は冬季閉鎖になったようだが、ゲートは施錠されておらず、その先の中の湯は営業しているようだ。

登山者も勝手に開閉して出入りしている様子。これなら、標高も高く南面から登れる登山道、新中の湯からの道が使えそうだ。

登山開始は11時。 朝ホテルを出た時間はそれなりに予定どおりだったが、やたらとボヤボヤ支度をした。


登山口あたりの樹林帯は、雪がないところも多い。


行動食は鱒寿司。さっきのネコが狙ってたのはこれだったかも。
これは猫には上げられないな。


12:30、樹林帯を抜ける

あれが頂上だったら、30分ほどで着くよなぁ。その先にもう一つくらいあるんでないか?
そう話していたが、なかなか着かない。ほんのちょっと先の山ではなくて、遠くのでかい山だった。遠近感の狂う山だ。




盛大な煙。風がないようで、真っすぐと青空に向かっていく。


穂高がスゲエ


1445登頂。子連れが一組来ていた。


やったぜ夕日もカッコ良い


夜は暮れる


今日のお部屋は穂高ビュー

今日も飯はうまい。撮影で体は冷えるので、ガンガン食べてカロリー採ろう。

2010/11/22(月 有給)

この分なら日の出くらいまで天候は持ってくれるかなと思っていたが、予想よりも早く、日付が変わってしばらくしたあらくずれ始めたみたいだ。 2時頃目を覚ますと、どうも雪が降っているようだ。慌ててセットしておいたカメラを回収。

6時起床で朝食、テント撤収後、8時に出発。 我々にしてはテキパキ片付けた方だ。 雪は降ったり止んだりで、大して強くない。午後からはくずれる予報なので、さっさと降りてしまおう。

稜線の峠まで降りたら、同行者はアイゼンを装着。
みぞれっぽい雪で、どちらかというとフカフカ、じゃりじゃりだ。 アイゼンの必要性はほとんどないとは思うが、まぁ彼女は最近急坂でずいぶんビビるし、安心感につながるならつけても良いだろう。

トレースをたどって下山を始め、しばらくするとなんか雰囲気がおかしい。景色と方角が違う。どうもこれは上高地への下山道へのようだ。
・なんか峠の雰囲気が似ていた
・この時期は、そんなにいろんなトレースついていないはずだから、我々が通って来たトレースしかないだろうと思い込んだ。(昨日はこのトレースに気づかなかった)

というあたりで発生したミス。15分くらい降りて気づき、登り返しに30分くらい。ちょっと気にすれば防げたはずだが、(良く見ると道標あったし)先々週の反省が生かせてないな。

気を取り直して進む。
そうだな。こういう景色だった。トレースはところどころ消えかかっているものの、おおむね分かる。

「共創」という言葉を聞いたことがある。それぞれの違いを生かし合うことによって、単独ではなし得ない、足し算ではなく掛け算のような効果のことを指す言葉だったと思う。
しかし、「共創」が生み出すのは良い効果だけではない。それぞれ、単独ならするはずの無い馬鹿な決定をしてしまうこともある。

下山途中、二人とも、そちらへ進もうと思っている訳ではないのに、なぜかパーティとしては間違った方向へ進んでしまった。
トレースは、か細くはなってるが追えるような状態である。 僕は、彼女がこのトレースはあやしいというから別の道を偵察しに行ったつもりだが、彼女は僕が勝手に変な方向へ進んで行ったと主張する。特に危険なエリアで道を外した訳ではないが、無駄な苦労をして、精神的に疲れる。

まぁコミュニケーション不足だ。この1年間、どこかへ行く時はほとんど彼女と行動を共にしているが、だからといってチーム力が十分高いという訳ではなく、わりと基本的なコミュニケーションもできていないということが証明されてしまった。

単独行のときの失敗は、別段腹も立たない。自分が甘かったなと反省するしかない。100%自分の判断、自分の責任だ。 複数で行動する時のミスは、お前が悪い、俺が悪いという責任問題になってしまう。そういう時に、どうしても最初は相手のせいだと考えてしまい、お互い反省。

なんかそれぞれが他人に判断を委ねてしまって、結局誰も考えていない状態になる。注意が必要だ。

下山は結局12時半。わりと下りやすい道なのに、登りとほとんど変わらない時間がかかってしまって、雪から変わった雨も本降りに掴まった。
全体として狙いどおりの登山ができたものの、最後に大きな課題が見つかった登山だった。

登山口そばの秘湯、中の湯へ行き、濡れた体を暖める。
この温泉は冬季閉鎖の道にあるのだが、自前で雪かきをして通年営業をしているとのこと。

温泉のおじさんがやたらと親切で、冬の間は野鳥たちにえさをあげている。
森と野鳥の話を聞かせてくれた。

新島々を過ぎ、松本へ出る直前のお蕎麦屋さんへ。

天候が良ければ途中どこかでもう一泊しても良いと思っていたが、豪雨だったので家へ直行。中央自動車道一帯は、霧で幻想的というか、不思議な雰囲気の中を前の車のテールランプを頼りにひた走る。登山も、自家用車+テント泊だとものすごく安上がりだ。

平日の夜は渋滞しらずで帰宅。
新島々の、大変趣味の良い酒屋で買ったお酒を軸に、松本のスーパーで買ってきたお蕎麦や鮎、椎茸をつまみにする。

大変疲れた一日を良いお酒で締めくくった。

2010/11/23(火 祝)

昨日の悪天により早めの帰宅となったので、余裕ができた。 荷ほどきに加え、ザックやアウターウェアを洗う。
結構まじめに働いたな。

2010/11/24(水)

わが家のビール酵母たちもそれなりに仕事をしているようだ。白っぽいポリタンなので雰囲気しか分からないが。
一週間経ったが、もうちょい様子をみて、瓶詰は週末かな。

2010/11/25(木)

乾物入れをあさると、いろんな調味料が出てきた。お土産でもらったタイの調味料使ってタイ的な料理。

2010/11/26(金)

クワガタ研究者(?)の五箇先生という方の出版記念パーティに招かれた。 とはいっても人づての紹介になるので、僕は今回お会いするのが初めてだ。しかし五箇先生は、わりとそんなパーティをよくやるらしく、他に招かれていたのもそんな感じの人が多かった。

いろんなメンバーのいる会で、それぞれ自然に対して一言ある人たちが酔っ払う、なかなか刺激的な飲み会だった。


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