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2009/5/2(土 GW1日目)

移動、料理、酒飲んで寝る、というサイクルを繰り返した今回のGW。
船の運転に慣れよう、という基本方針は、最低限程度にはクリアできたとしておく。

最初のランチは築地で寿司。
マリーナへ向かう途中の道はけっこう渋滞し、昼飯時になってしまった。江戸文化の産んだファストフードを平らげる。

今日も南風が強く、東京湾の湾奥は波が高い。
マリーナの兄ちゃんに同乗してもらって、運河沿いをクルーズ。浜離宮なんかのお勧めポイントを聞いた。 お花見、花火、宴会には、確かに適している。

八丈島で買った、焼酎詰め合わせセットが6升ある。各銘柄を飲み比べるために、それにあった南国的な料理を作ろう、ということになり、友人と料理合戦。

豆乳とにがりを混ぜて過熱すれば豆腐ができる。 蒸したら滑らかな仕上がりになり、大変おいしい。 買い置きのにがりがあったようななかったような。定かではなかったので、購入してきたらやっぱりあった。 1年分くらい作れそうだ。

おふを使った炒め物も、こんな使い方するのかというような感じで、確かに焼酎に合う。

飲み比べた八丈島焼酎セットの中では、3年寝かせた黄八丈が新たに気に入ったかな。すっきりと飲めちゃう。

なんだか結局、1時だか2時だかまで酔っ払っていた気がする。

2009/5/3(日 GW2日目)

せっかくGWなのだから、湾奥を運転するだけでなく、自然の海岸線を持つ南部エリアまで行きたい。 深酒した割に早起きし、友人拾ってマリーナへ向かう。

が、今日も南風が強く、遠出するには適さない海況らしい。
昼飯買い込んで、運河沿いのクルーズ+どこかでアンカリングして海のピクニック、ということにする。


もっときれいに盛り付けられていたのだが

同乗者たちは待ちきれなかったらしい。まだこれから波が高いところへ向かうのに、船室でマリネをこしらえてきた。 新タマネギがいい働きをして、大変においしかった。案の定船は揺れ、急いで食べることを余儀無くされた。タッパー必要だな。


お台場で停泊。浅瀬のアンカリングはどうも難しい。
昼寝と昼飯。


京浜運河の桟橋つきレストラン。もしかしたら利用価値は高いかもしれない。
お茶しに行こうという意見も出たが、衆人の注目を浴びて拙い接岸作業をやるのも嫌なので、今度にする。


墨田川をさかのぼる。
うんこビルまで行った。

晩餐料理2回戦。食材は買い足す必要無さそうなので、昨日のあまりで作る。

今日もすべての皿がウマイ。
友人の作った春菊のスープは、お酢の変わりにポッカレモンを使っていた。なるほど。いい感じに効いている。

たまに作る、気合の入っていないてきとー混ぜごはん。いつものごはんにえりんぎ、だし醤油、岩海苔いれて炊いて、最後に長ネギまぶす程度だが、けっこう皆ほめてくれた。

2009/5/4(月 GW3日目)

今日も風が強く、波も高いらしい。船に乗るとしても、昨日と同じく運河クルーズになりそうだ。 そんじゃあどうしようか。築地に買い物に行こうかなどと曖昧に決定しながら出発し、なんとなく船は中止、築地魚市場を見て回ることになる。

到着したのは11時頃だっただろうか。場内で買い物するには少し遅かった。ほとんどの問屋が片付けを終えている。 が、何店か数点の商品を残しているところもあって、それをポツポツ見る。売り手さんがもう殺気立っていなくて、ゆっくりと相手してくれる点は良い。

北方ものの高級ウニ、まぐろ中落ち袋詰め、まぐろカマを購入。

せっかく食材をたくさん買ったのだ。
店のレベルに関わりなく行列している寿司屋さんで狭っ苦しく昼食食べるよりも、墨田川でも眺めながら一点豪華主義の弁当食べる方が良い。

コンビニでごはんと醤油買って、水上バス眺めながら食べた。やっぱりウニは恐ろしいほどの美味しさだ。
築地で買い食いした揚げ物も美味しかった。

場外でも買い物を続ける。
同行する友人はお酒と料理が大好きで、口を開けばいつも食べ物の話をする。そんな人が天下の台所、世界一の食のマーケットに初めて足を踏み入れてしまったのだから、何だかもう大変だ。通過する店のすべてで足止めを食らい、これも良い、あれも欲しいとなんだか激しく化学反応を起こしている。

ワサビとサメ肌、半額になっていたホタテ干物、売り切れば早く帰れるのか、売り子の兄ちゃんがやたらと値段を下げて売りたがっていたシマアジとサーモン、鯛のアラを購入。

手段の目的化。
宴会をやる食材の買い出しに来た訳ではなく、おいしそうなものをたくさん買ってしまったために宴会をやることにする。

今日は天気が素晴らしく、河原でうだうだするのも良いだろう。
一次会はそういうコンセプトで、七輪を持ち出して焼き物やりながら初夏の夕暮れを楽しむ。


食べても食べてもなくならない、魔法のまぐろ中落ち

連休中でも遊びに行かない暇そうな人は意外にいて、胃袋は6つになった。

今回は僕は七輪の準備やらその他雑用手配をやった程度で、料理はほぼすべて友人に任せた。 ちゃんと出汁とって、正統派の料理を上品にパワフルに作ってくれて、大変おいしかった。

今回僕以外はすべて女性になってしまったのが誤算で、思ったほど食材は減らなかった。

お酒はだいぶ減った。肝臓は高性能なのが揃っていたみたいだ。


ウニもやっぱり美味しい。生と炙ったのと。

2009/5/5(火 GW4日目)

胃袋が満たされてしまったので、昨日は出せなかったメニュー。
基本的に今回のGWは毎日御馳走だったが、この茶漬けが最高の出来栄えだったと思う。日常的に必要な「おいしい」って域は脱して、楽しむ、味わう、鑑賞する、というレベルに達したと言ってしまおう。この茶漬けを味わわずに帰ってしまった人たちは勿体ない。

昨日から漬けにしておいたまぐろの残りがメイン。鯛のアラを贅沢に3びき分から取っただしをかけ、あしたば刻んだのとすったゴマ、おろしたてのワサビで香りづけ。
よっぽどの高級料亭でもここまでやらないんじゃないだろうか。家で朝から食えるんだから大したものだ。

毎日食べてばかりだ。
多少は歩くなりしたほうが良いだろうということで、弁当作って公園へ行った。

天気は良くないが、生田緑地は雨に強い。博物館みても興味を引かれるし、プラネタリウムも安い。岡本太郎美術館もある。

メガスターは確かにすごい。本物の星空を見ているような臨場感がある。 旧型のプラネタリウムも隣に並んでいて、そちらの映像も見たが、旧型だとどれがどの星か分からなくなったし、星雲星団もけっこうテキトーな描写。メガスターだとそんなことはなく、双眼鏡のぞいても本当に本物みたいだった。旧型プラネタリウムが影になってメガスターの映像を一部隠していたが、それでも併設させているのは、現場の思い入れとかなのかな、と思った。

解説付でプラネタリウム見るのももちろん面白いが、時間無制限でただ星空を投影するだけの「プラネタリウムもカフェ」みたいなのがあっても面白いんじゃないかと思う。真っ暗にしなきゃいけないから安全上厳しいかな。

岡本太郎美術館は初めて入った。閉館間際で慌ただしかったが、まぁとにかくエネルギーは感じた。
絵には疎いので意味がよくわからんというのと、わからんけどなんかすごいっていうのと。

新緑の明るい雨の中、ようやくあずま屋が見つかった。
クーラーボックスの中にはごはんとマグロの漬け、ワサビにサメ肌、冷えたビールが入っている。これで必要なものはすべて揃った。

エクストリームアイロンに対抗して、我々がやるべきことはエクストリーム料理なんじゃないか。 標高3000mでフルコース作って正装して食べるとか、氷点下20度の世界で流しソーメンやるとか。 エクストリームそば打ち、エクストリームにぎり寿司、エクストリームパン焼き等、いろいろ夢は広がる。 一番近くの海で魚釣って、それを山頂に持っていって食べたところで登頂を認定する、アジレギュレーションとか。

とりあえず次の山行はワサビとサメ肌、生アジ持って登るか。山小屋の注目を浴びよう。

今回は料理合戦ではなく、僕の独裁的な料理。 残りの食材をシンプルに使うのが多いだろうか。野菜をたくさん使ってる気がする。

豆腐は保温調理鍋で作ってみた。蒸したのと同様、滑らかに作れた。こちらのほうがコンロ占有しないし燃費良く作れるので、向いているかもしれない。

ふきは蒸した。煮るよりも蒸す方が優れている、という説を信じてみようかと思う。

2009/5/6(水 GW5日目)

今日も天候はあまり良くなく、雨が降ったり止んだり。
船乗るかどうか迷ったが、ちょろっと乗って昼ごはん食べて、その後おがさわら丸の出迎えを自分の船でやってみよう、ということにする。

夢の島マリーナにて。
無料といううわさを聞いていたが、一時係留料金1500円。 着岸の練習にはなった。

竹芝桟橋へついてしばらくすると、おがさわら丸がやってきた。
けっこう近寄れて、さすがに大きい。

知り合いたちは、船底にいたらしく、下船するまで連絡がつかなかった。旅人たる者は、デッキ出ておかないと損をする。

浜松町まで車で移動し、小笠原からかえってきた皆さん、出迎えの皆さんと合流。割と見知った顔が多かった。
とりとめのない噂話でもしながら、GWの幕は閉じていった。

2009/5/7(木)

GWは終わった。料理は続く。食材残ってるし。

2009/5/8(金)

友人から山菜もらった。ミョウガと和えていい感じだ。

2009/5/9(土)

出勤日。人が少なく、それなりにはかどった。土曜日に働くのは好きだ。

あまりにも考えなしにノー天気に、ヒトの浮ついた話にばかりに関心もってくるので軽く腹が立ってきた。
友人に、「頭の中にマシュマロでも詰まってんじゃないの?」とイヤミを言ってみたら、テキは「女の子の頭の中は全員マシュマロ!」と開き直った。

それはそれで、なんだか妙に納得してしまった。さすがは乙女だ。
男女間で、言葉も通じるしコミュニケーションも可能だからお互い錯覚してしまうことがあると思うが、価値観とか考え方とか、男性にとっての常識がまったく通用していないとも、たぶんその反対のことも、たくさんあるんじゃないかと思う。

まぁ、宗教違う人たちともうまくやっていく方法はあるだろう。お互い差異を認められれば良い。
彼女たちはマシュマロ脳なんだから仕方がない、と考えておいた方が、余計な誤解が生まれずに良いかもしれない。


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