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2007/9/24(土)

晴れた休日の晩は星空の下、ダイレクトに真下に身を置いていたい。 そのために天気を読み、南に行くか北に行くかを決めている。
今週は、木曜金曜が理想的な天気。週末の連休は荒れはしないものの、やや下り坂。

朝6時白馬駅到着のムーンライト信州。眠い眼をこすり、八方行きのバス車内で友人と合流。
今週は天気以外にも考える要素があって、友人が北アルプスへ行くというのでその計画に乗ることにした。


朝は完璧な白馬連峰。あと1日天気がずれていればこの空を一晩中見れたのに。

先月の御蔵島、三宅島ツアーの参加者には山登り派が多く、その中の数人が立てていた計画が大変に僕好みだった。
北アルプスの紅葉の稜線でテント2泊。1日の行動時間5時間前後。八方尾根を登り、唐松岳頂上山荘で1泊。五竜岳まで縦走し、もう1泊。遠見尾根を下り、温泉入って帰る。

コース的には通常1泊2日のところだろう。荷物軽くして限界まで飛ばせば、1日で歩きとおせるかもしれない。 そこでゆっくり2泊する。標高の高いところで過ごせる夜が長い。1日5時間の行動時間ならば、徹夜したって何とかなるだろう。 半日だけ行動して、あと半日は昼寝していても良いし、皆でだらだらおしゃべりしていても良い。

グループで伊豆諸島あたりに旅行するのは楽しいが、夜は酒呑んで寝てしまう。まじめに写真撮るなら一人で行動したほうが良いが、今回は一人でいる利点を失わずに、話相手を得ることができそうだ。彼女たちは独立した登山者で、それぞれ皆マイペースだから、こちらから特に気を使う必要はないし、暇なときは相手してくれるだろう。

毎回毎回、この小笠原チームの人たちの行動力には、なんというか呆れてしまう。(お互い様?)
僕はちがう車両にのっていたが、今回もムーンライト信州で「偶然ばったり」が出たらしい。またかこのパターン。同行者たちは、立山方面へ行くまっちゃんに会ったという。 実はまっちゃんは3人くらい影武者がいるのではないか?

帰りのバスの中でも、屋久島のキャンプ場で同じく母島ユース仲間の誰それと誰それが、大して連絡とりあう分けでもなく合流したとかいうし、まぁ皆さん実際の行動半径は広いが、行くところは似たようなところが多く、世間は意外と狭い。


だんだん雲が増えてくる

というわけで今日はだらだら登山。

今回は中判カメラのデビュー戦。案の定、フィルムを忘れる。ブローニー判のフィルムなんて東京でも大きなカメラ屋でないと売っていないのに、山の中では入手は困難だろう。
巨大なカメラも筋トレのウェイトと化してしまうかと思いきや、ロープウエィ終点の売店で売っているのを発見。あとは空が晴れれば完璧なのだが。


今年の紅葉は遅いようだ。ナナカマドもまだ緑。

夜行電車は確かに効率的だし、値段も格安だが、僕はあまり好きじゃない。移動中の乗り物で睡眠をとるのが苦手で、行動中もぼーっとするし、何だか疲れる。
しかし今日はお昼ごろには行動を終えてしまう計画だ。午後はビール飲んで昼寝して、気が向いたら頂上散歩してくるか、という程度。急ぐ必要はないから、途中でもだいぶ休憩しながら、だらだら進んでいく。天気もガスってきているし。

12時半、唐松岳頂上山荘着。
ラーメン作ってビールをのみ、すべての希望が満たされる。


やたらとテント場の遠い小屋だ。小屋の中のトイレまで10分近くかかる。

昼寝していると、晴間が広がり頂上までの道が見えてきた。じゃ行くか。

それが一瞬の晴間だったのは予想どおりだが、頂上でしばらくダラダラしていれば、北が晴れたり南が晴れたり。風も日ざしも無いので、頂上でぼーっとしているのも悪くない。

テント場に戻って夕食。だらだらした一日にふさわしく、だらだら夕食。 そのままだらだら焼酎呑んでいたいところだったが、雨が降ってきたのでお開き。19時ごろ眠る。

何度目かの確認で、星が出ていることを発見。 今夜はほとんど期待していなかったが、天の川が出ている。やっぱり来てみるもんだ。
作品自体の良しあしはおいといて、久しぶりに真面目に写真を撮った。とりあえずそのことに満足。

2007/9/25(日)

星を見たあとは日ノ出の瞬間まで頑張って、一仕事終える。
はずなのだが、薄明のころからどんどん雲が増え、日ノ出の時間には30m先が見えなくなる。今回は夕焼け×星空○ご来光×という戦績。ずっと寝ていた人には、30分前には星が出ていたことなど信じられないだろうな。

小屋で天気予報を聞く。 あの星空からは予想できなかったが、今日も明日も完全に曇りベース、雨も降るらしい。

まぁ雨が降るといっても、本格的に崩れるわけではない。風もないし、たまにしとしと降ってくる程度だろう。行動する際の不安要素にはならない。
でもなぁ。視界がまったく無い、まっしろの中歩いても面白くないし、狭いテント内に荷物を全部入れて寝て、ぬれたテントを片付けるのも面倒だ。

1.予定通り五竜岳登ってもう1泊
2.五竜岳は登らず、今日中に遠見尾根まで抜ける。
3.来た道をさっさと戻る。ゆっくり温泉でも入る。

と、3案出したところ、満場一致で3番。何の躊躇もなく、勇気ある撤退を選択。僕は星が見れて満足してるし、このエリアはロープウェイでアクセス良いし、また晴れたときに来ればいい。

荷物をまとめ下山を開始すると、雲が晴れて剣岳方面が見えてきた。 じゃあやっぱり五竜岳行こうという気持ちも出るが、こんな晴れ間は続かないだろう。 こんなときは、前に進まず後ろにも戻らず、その場を楽しもう。 1時間ほど、小屋の前でおやつの時間。食べてばっかりだ。

下山して温泉、湯上がりはとりあえずビールを飲めば幸せだ。
昼食はまぁ、よほどひどいものでなければ満足だ。白馬の秋は完全にオフシーズン、開いている店が有ればそこへ行く。

という程度の気持ちで入ったメキシコ料理屋。生ビールを頼み、サラダやつまみなんかを店主の薦めるままに注文。こちらはもうビールが飲みたい、腹が減ったという極みに達しているので、思考力はゼロだ。

アツアツのチーズ。濃厚なアボガド。うまいぞ!

これは当りだ、っていうようなお店に入れることなんて、年に何回もあるわけじゃない。高級料理、屋台のラーメン、飲み屋、あらゆるカテゴリーにおいて、期待を大きく上回ること、毎回大きな期待にこたえてくれる店なんて、そんなにたくさん無いだろう。 今回は特に何も考えずに入店したが、不意打ちでおいしかった。いい店だと思う。

次の五竜岳登山は逆コースから、下山後この店に来ることを軸に計画を立てるのも悪くない。

2007/9/27(火)

週末は、同居人の先輩が遊びに来ていてぎょうざパーティーをやっていたという。
参加できなかったのは残念なので、彼らが残していったぎょうざの残りを包んで焼いた。

2007/9/28(水)

不動産屋にこちらの希望価格を提示。結論はまだ先だが、家を買うのってモノポリーみたいだ。
で、モノポリーや恋愛と同様(だったっけ?)、ゼロサムゲームではない。他のプレイヤーとwin-winの関係を築いていきたいところだ。そのあたりを良く話し合っておかないと。その中にも虚々実々はあるのだろうけど、信頼関係も重要だよな。

2007/9/28(水)

会社の先輩の引っ越し祝い。皆で高島屋で買い物。

デパ地下があんなに危険な場所だったとは!欲望を刺激するものに囲まれ、思考力が奪われる。何でもかんでも欲しくなる。しかもそれなりに良いお値段だ。ちょっとくらい割高でも財布の紐が緩ませる魔力が、デパ地下の結界にはあふれている。
でも大丈夫。我々には優柔不断という武器がある。その魔力と武器が良い感じにつりあって、過不足の無い宴となった。

ケーキの選択権をかけたウノ(大黒バージョン)で盛りあがり、先輩に家まで送ってもらう権をかけた最終戦では、異様に緊迫したムードに包まれた。

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