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一人旅をするものにとって、ここアンナビーチユースホステルはとても居心地の良い場所だ。皆こういう場が慣れているようで話しかけやすい。オーナーの田澤ファミリーの対応も文字どおりアットホームだ。何だか営業らしいことは面倒くさいようだ。暇なときはテラスで日光浴していると3人の子供がかまってくれたりする。
やはり本名は覚えにくいので、それぞれあだ名で呼びあう。僕の場合、「ごんずい」と書いた例のTシャツを着ていたらやはりごんずいというあだ名をいただいた。
ははじま丸の見送りをしたあと、小笠原群島の最高峰、乳房山に登った。他の人の話を聞くと、頂上からマンタが見えたらしいが、僕は気付かなかった。僕が頂上で見たのは、一昨日のカメの研究員のお兄さん。せっかくだからたまには観光しようと言うことだそうだ。今は大学院の2年で、カメの研究では就職口は少なく、この先は大学に残るしかないらしい。年齢や趣味が近いこともあり、結構話があう。研究にかこつけて色々な島で生活したことがあるそうだ。戦争するためにこの島へきた若者もいたのだろうが、カメの付着生物の研究をしにこんな孤島までくる若者もいるのだ。
(2004 5/4)
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