3/6 テアナウ奔走

次の目的地はテアナウ。世界遺産の一つに数えられる、フィヨルドランドの中心都市(というか唯一の町)である。
ワナカとテアナウの間にはクイーンズタウンという観光客の集まる街があるのだが、移動日は何かと疲れるもので、それを減らすために直接テアナウを目指した。昨日同行した阪大の院生も、ほぼ同じコースをとるという。せっかくだからということで、この数日間は彼と行動を共にすることになりそうだ。

昼ごろテアナウに到着。ここにきたとりあえずの目的はケプラートラックだ。グレートウォークの中でも稜線歩きが楽しめるコースとして人気が高いが、近年予約制が導入された。
まぁ取れるだろうとDOC(環境庁のようなもので、山登りの案内などをする)に行ってみると、一週間近く満員。
さぁどうしよう。ここからこれからの計画のために奔走が始まる。インフォメーションセンターに行き、電話をし、チラシを読み、話を聞き、釣りはどうするスカイダイビングだ乗馬だ、いやテントを借りれば、金が、時間が、体力が、交通機関は、などと混乱しながら自分のやりたいこと、可能性を整理していく。
最終的にはめぐりあわせと勢いが決めてとなって、日程の都合から阪大の彼はケプラートラックの予約をし、僕はテントを借りて一泊するか、あきらめるということになった。
明日はミルフォードサウンドのオーバーナイトクルーズをし、その後グリーンストーンの山小屋へ、その後彼と別れて僕は釣り、彼はケプラーへ行く。

こういう作業も旅の一部であり楽しみともいえるが、大変疲れることも事実である。だがクライストチャーチで奔走したときに比べると、結構慣れてきた気がする。必要最低限以上の情報も聞き出せるようになってきたし、電話をかけるにもあせらないようになってきた。何事も慣れだ。

旅をしている間、どこまで計画を立てるか。計画は立てず、今日の気分と天気にあわせて今日の行動をきめるというのは一つの理想である。しかしそれだけではできることが限られる。日数が必要なものはその日の気分だけでは行くことができないし、今日のように人気のある場所へ行くときも前もって計画を立てることが必要だ。計画を立てたほうがいろいろ効率は良くなるが、天気の影響を受けるようになるし、あまり立てすぎるとつまらなくなる。そのあたりが難しいと思う。

(3/7,2003 記)