Yulara→Rainbow Valley


ウルル・カタジュタ国立公園の入園時間は日の出30分前から30分後を目安として、毎月決められている。
僕が一日の中で最も美しいと思っている時間は、日の出前1時間くらい。入園できる、微妙な時間だ。
オーストラリア人なんてどうせアバウトだろうから、早めに行っても入れるのではないかと思ったが、
けっこうきっちり時間見てやんの。

ゲートで並ぶ

ウルル、カタジュタで星の写真を撮る方法については僕も色々考えたんだが、とりあえず今回はリスクを追わない、無難な手段のみでいくことにした。月の初めとか狙えば、もうちょっと星の出ている時間から入園できるかもしれない。

今日は移動日。アリススプリングス手前のレインボー渓谷というところまで、400kmくらいだろうか。今回の旅行での1日の最長距離となるが、たぶん平均時速100km以上で移動できるはずだ。そう無理な距離でもない。


Yularaを出て100kmくらい。最初の集落、Curtin Springs。
変な話だが、ああ旅が始まったなぁと感じた。エアーズロック周辺は、各国の旅行社とそれを相手にした商売のみの、観光に特化した土地だったが、ここからは普通に人が通る、観光客以外の人間を相手にした普通の場所だからだろう。



車窓の風景。
とにかく車がいない。対向車も5分に1度くらいしか見ない。
ということは、僕の前後20kmくらいも車がいないと推測できる。
人工物もまったくない。そのままあるだけ。


荒船山の豪州版。プリンのようなMt.Conner。


赤い土と緑の木の向こう、白い塩湖。

1度走り出せば、100kmくらい止まらない。
水やおかしは手の届くところに置いておいて、退屈を感じてきたら熱唱する。「歌舞伎町の女王」なんかを、1番2番ごちゃまぜにして。

何十kmかおきに、水タンクがある。
「飲用には向かないよ」って、じゃあ何のためにあるんだ?
同じ場所に、焚き火台と枯れ木があった。
緊急時のために、おっさんが整備しにきていた。

100kmくらいおきに雑貨屋、キャンプ場、ガソリンスタンドくらいで構成された村がある。
何故かどこもエミューが飼われている。

今回4WD車を借りたのは、レインボー渓谷へ行くためだ。
そこまでの道は4WD ONLY とあった。地図を見ると他に4WD Recommendという場所もあるが、この道はそうではないから大枚はたいて車を借り、けっこう覚悟して挑んだが、けっこう普通に走れる。無理せず60km/h出せる。まぁ雨の後なんかは大変だろうからそういうことにしているんだろう。

ゲートが閉まっててちょっとあせったが、どうもこのあたりは牧場のようだ。牛用の柵だな。開けたら閉めろって書いてある。

レインボー渓谷。夕日の時間には間にあった。
予想どおり、今夜はここに一人。寝食を忘れて撮影。いや、忘れたわけではなく切実に覚えているが、忘れたかの如く撮影。

(2007/11/19)