人の大きさ
行程津-伊賀上野-大阪-神戸ごぞんじのとおり地球は丸い。 幾何学的には表面のでこぼこなど無視できて、ほとんど完全な球体と考えて良い。その大きさたるや漠々としたものだ。 僕が毎日エンヤコーラと登っている峠はおろか、三千メートルの山の大きさでさえ屁にもならない。人間一人の大きさなんてなおさらだ。 とても大きな球体の表面上の小さな粒。僕の存在感はそんなものだろう。それは例えばガスタンクにのった蟻よりも小さいと思う。 しかしである。このアリンコもそう捨てたものではない。一ヶ月もかけて自転車を漕いでいると、日本の半分くらいの距離は移動できるのだ。もはやこれは地球に対しても無視できる大きさではない。 本日は移動に徹した。 いやまぁとにかく疲れました。 ただそれだけだった。単に距離を稼ぐことに充実間をみいだす、そんな一日だった。 一つ付け加えると、今日のメインステージとなった国道163号のことだ。
起点から終点までのすべての区間を走破したが、もうそんなことをしようとは思わない。 木津川に沿った道で、景観はなかなかよく、ところどころで川遊びができるのだが、大型車が多いわりに道が狭く、自転車はえんえんとプレッシャーを受けつづけることになる。 これから自転車でこの道をとろうとする人がいれば、(自転車をこいでいる人は案外多かった)ほかの道をとりなさいと忠告するだろう。 (8月9日 記) |
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本日の走行距離 | 153.85km |
使用金額 | 2492円 (うちわけ 全部食費) |
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津から長野峠を目指す |
街では浮いた存在 |
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