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自転車旅行記 自費出版
本のほうが読みやすいぞ

8月6日 金谷町牧の原

行程

沼津-清水-焼津-金谷


8/6;白 全体図


5時起床。
涼しいうちに距離を稼ぐ。左手の駿河湾は日本有数の急深地形ということだ。漁船が波打ち際から十数mのところを往来している。

国道一号を中心に、バイパス、旧東海道、サイクリングロードなどを走る。 バイパスは速く進むものの、トラックのプレッシャーがきつい。 県道には住んでいる人の生活感を感じることができる。 特に旧東海道は風情がある。
サイクリングロードは最も海に近いところを走り、、ペースもあがる。人どおりは少ない。 それぞれを気分や状況によって走り分けるが、このように雰囲気が違う。

今日は3年前の旅で帰路に使った道と重なる部分が多い。 かつて泊まった公園を発見したりしながら三保の海水浴場へ到着。
暑い盛りだ。海でもいかなければやってられません。 2時ごろまで海の家のおじさんに相手をしてもらって休憩。

三保からは太平洋自転車道の一部が伸びている。確かこの自転車道は完成すれば何千kmにもおよぶものになるやつだったと思う。

海を左手にひたすらこぐ。浜辺の植物のわずかな緑、砂浜の灰色、その向こうに空と海の2つの青。正確には海の青のほうも一つの色ではあらわせない。手前が緑で沖のほうは深い青だ。その青い野にウサギが白く点々と光っている。
人影は皆無に近い。茶のみ話をする農家のおじさんやそれぞれの趣味を楽しむ人たちが風景にとけこんでいる。


道はえんえんとまっすぐ続いている。前からやってくるのは風ばかり。後ろから追ってくるのは我が身の影のみである。
単純作業。ストイックな道で、道のみがまっすぐ続いている。太陽が見張っているので休憩することもない。ビュウウウウと続く風の音。ザッパーーンと入る波の音。 この2つを聞きながら単純作業を繰り返す。すると右手の風景が松林、いちご農園、国道と変化していき、前に進んでいることを確認できる。左手には海が飽きもせず存在している。

焼津から内陸の道をとる。幹線道路で、気持ちよくはない。
日は傾き始めている。私は西、傾いた太陽を目指してこぎ続ける。
正の走光性。疲れた頭にそんな言葉がかすめる。すべての風景は夕日をバックにしてシルエットとなっている。


7時すぎ、自分の読図能力を信じて今夜の寝床と目をつけた牧の原公園に到着。なるべくなら日没後の行動は避けたかった。
トイレ、水道、ベンチに加え、大井川流域一望の夜景。人どおりも少なく、野宿ポイントととしての点数はかなり高い。


(8月6日 記)

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本日の走行距離 106.74km
使用金額 2469円
(うちわけ ほとんど食費)

本日の写真


太平洋自転車道

三保

松原

色々やっている

こんな道が続く

正の走行性

大井川を前景に

その拡大

公園からの夜景



オリオン座

これはデジカメで
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