ついにこの日がやって来た。
まさか我らが日本代表が、超一流のサッカー強豪国に勝つなんて。それもワールドカップ開幕戦という、この上ない大舞台で。
ドーハの悲劇からもうすぐ30年、ワールドカップなんてヨソの国同士が盛り上げる、単に見るだけだった時代はとうに過ぎた。
Jリーグも30年、その積み重ねが今日の結果に結実したんだ。
今日の勝利はまぐれではない。
選手たちの堂々とした言動、ひとつ一つのプレー。たくましい。頼もしい。
それらは、日本サッカー界の30年の積み重ねの賜物だよな。
何十年かぶりにサッカーの世界に触れて、僕が育った時代よりもはるかに日本サッカー界の環境は改善している。
子供たちの試合は、素人のくせに公式戦ともなればスタジアムつきの人工芝グランドでやるのは割と普通だし、ハード面の改善よりも人材育成の組織は劇的に変わっている印象だ。
全国のお父さんコーチたちの努力、プロギリギリの下部リーグの無名選手たちの日々、そういうのが全部結実して、一流国を大舞台で葬った。
これで、日本も準一流国くらいにはなってきた。どんな強豪国が相手でも、勝負になるくらいの力はついた。
これは僕が生きている間に、ワールドカップ優勝する可能性だって案外あるぞ。
まあ、世代交代って大事だよな。
やっぱり幼少期の記憶って強いので、僕世代にはワールドカップは「なかなか仲間入りさせてもらえない羨ましい遊び」という感じがどうしても拭いきれないが、今の代表世代は、ドーハの悲劇以降に育っているからな。
ワールドカップに出るのも当たり前だし、ドイツに勝つのも夢物語でも大言壮語でもなく、現実的目標なんだな。
ここまで30年かかったというのも、必然だったのかも知れない。
僕もだいぶおじさんになってきたので、自分たちの世代でやるべきことと、次世代に任せるべきことと、うまく役割分担ができると良い。
コスタリカ戦は0-1。
まあ、これもサッカーだ。勝負とはこういうものだ。
なかなか思うように崩せなかったものの、失った一点だってほんの些細なミスが少し重なった程度だ。 結果には結びつかなかったが、やってることがそう間違ってた訳ではない。
しかし1プレー1プレーが、本当に天国と地獄を分ける。サッカーは難しくて面白い。
またしても大金星。
向こうにとっては半ば消化試合とは言え、スペインまで破るとは。
もう日本はワールドカップのお客様でも仲間はずれでもなく、主役の一人だ。全力で一喜一憂している。 予選最終試合、決勝トーナメントへの切符は各チームとも触りかけ、最終的に我々が主導権を握った。
スペインにもドイツにも、まだ同じレベルにはなっていないかも知れないが、全力を出し合って、まぐれでは無く勝てるレベルにはなってきた。
今回の代表のチームとしての強さ、一人一人の勝ちたい気持ち、それがあれば一流国にも十分戦える。
奇跡の1ミリ。
なんと素晴らしい伝説を作ったのだろう。
子供たちがリフティングの練習をする。うちの子はまだ素人なので、5回も蹴ればボールはどこかへ行ってしまう。
でも、集中力と諦めない気持ちを持てば、どうにかこうにか6回目もボールが触れるようになる。
それを何度も何度も繰り返すと、いつか体の態勢を崩しながらでも、ボールをコントロールできる日がやってくるはず。
三苫選手は、それをものすごい高いレベルでやってのけた。あんなの、ただ足が早いだけでできるものではない。
強い気持ちを持ち続け、何度も何度も繰り返してきたことで、最高の大舞台であれができたのだろう。
あんなプレーを生み出すまでに、一体どれだけの気持ちを積み重ねてきたのだろうか。
本当に、国旗変更しても良いくらいのプレーだった。
今回の我々の代表の挑戦も、決勝トーナメント一回戦の壁は破れなかった。
が、森保監督の言うように、確かに我々は新しい景色を見たように思う。
サッカーは、特にワールドカップのような大舞台では、結果がすべてだと言われる。
が、結局ワールドカップだって、最終的には人々を魅せるのが存在意義だ。いくら良い順位になっても、内容を伴わなければ意味がない。
ちょっと具体的に考えてみよう。
■仮想結果
・予選1 コスタリカ 3-1
・予選2 アメリカ 0-0
・予選3 スペイン0-1
なんだかんだで何とか二位通過
・決勝1 モロッコ 0-0 PK4-2で勝利
・決勝2 ドイツ0-2 でベスト8
組み合わせが決まる前、ベスト8があり得るとしたら、ほとんどの人が予想するのはこんな感じのストーリーだったはず。
■現実
・予選1 ドイツ 2-1
・予選2 コスタリカ 0-1
・予選3 スペイン2-1
死の組で堂々の1位通過
・決勝1 クロアチア 1-1 PK1-3でベスト16
なんか現実のほうが新しい景色っぽい感じがするぞ。
世界の強豪国をあれだけ翻弄していた三苫の号泣。僕は三苫が産まれる前からワールドカップ見てたから、ドイツ相手にあれだけやれた時点で満足してしまう。
僕は三苫ほどの才能はないが、カズや北澤世代がブラジル代表に惜敗しても、彼らが悔し涙を見せたとは思えない。
でも、今の代表選手たちは確かに違うもの見てるよな。
クロアチアだろうがドイツだろうが、自分たちの力を出し切れば勝てるはずなのに、それが出来なかったから悔しい。
より昔からワールドカップを知る我々おっさん世代よりも、号泣する若者たちのほうが絶対に正しい。
自転車ですっころび、ヒザを強打。
車道側に転ばないように頑張ったからか、けっこう痛い転び方をした。
実は転ぶのは二日間連続。濡れたタイヤがとてもよく滑る。まだ溝あるんだけど、そろそろ替え時か。
二日経っても歩行に支障が出るくらいだし、転んだときよりも痛みが増す感じなので、医者へ。
レントゲンの結果は問題無し。
しばらく痛むが、ほっとけば治るとのことなので一安心。
娘のチームの試合。4年生以下の初めての試合で、神奈川県サッカー協会主催。すなわち、けっこう大事な公式戦。
女の子にはサッカーはマイナースポーツなので、どのチームも人数確保には苦労している。
娘のチームは、試合の際は隣の区のチームと合同チームを作る。娘のチームは4年生ばかり5人、合同相手は1年から4年まで各1,2でやっぱり5人の合計10人で、8人制サッカーを交代しながら戦う。
戦績は、二日間4試合とも、点差数えるのが面倒になるようなボロ負け。
でも、内容としては強豪チーム相手にかなり戦えてる場面もあったし、そこまでどうしようも無い訳でも無いはず。
軽率なプレーで簡単に一点失ったり、ゴールキックを処理出来なくて入れられたり、がパターン化して繰り返すからな。
逆にそこを修正すれば、もう少しまともな勝負になるはず。
今はとても分かりやすくワンマンチームなのだが、来年はそうも言ってられなくなる。
今日がこのチームの初顔合わせで、スタートの日だ。ここからうまくなっていけば良い。
今週は練習試合。
先週の試合会場はとても立派な人工芝だったが、今日は天然芝だし、やはりなかなか立派。
初心者のヘボサッカーのくせにうらやましい、と言うのがおっさんコーチたちの素直な気持ちだ。
3チーム集まり、対戦相手はそれぞれ低学年中心のチームと高学年中心のチーム。 うちのチームはギリギリ2チーム作れないくらいだが、6年生中心のメンバー、4年生以下のメンバーがそれぞれ相手をすると、まあ良い勝負になる。やってるサッカーの質は向こうの方が高かったが。
娘は4年生なので、交代しながらどっちにも出場。
そして何と試合での人生初ゴール。しかもちょっと格上の6年生チームを相手に。
綺麗に決めたというよりは、相手のミスをついて押し込んだという形だったので、本人的にはそこまで喜んでなかったが、親としては非常に嬉しい。
子どもがサッカーを始めて気づいたが、どんなゴールであれ運だけでは決められない。ポジションどり、テクニックがある程度無ければ、ごっちゃんゴールも産まれない。
なんか最近動き良くなってきたし、先週は同い年以下の対戦相手で何かをつかめてきたのでは。一気に成長する段階が近づいてるかも知れない。
同い年と比べると、体格や運動量は有利だし、けっこうガッツもあるからなあ。
サッカー経験の少なさも、少しずつだが追いついてきて、チームの重要な戦力になってきたな。