ワクチン副作用の発熱は、まぁ一応微熱程度は出たかなぁ、という程度で済んだ。
一人で過ごす自堕落な休日を楽しんだ後、明日の釣りのプランを立てる。
やっぱり相模湾、自分の操船でも参考になるような遊漁船に乗ろう。会社の釣りでも、僕船長でテストに行くという構想もあったりするしな。
色々調べて平塚港出航のイナダ船にする。釣具屋行こうと思ったが、在庫調べたら案外手持ちのものでもどうにかなりそうだ。
高速道路も整備され、平塚港はやたらとアクセスが良い。 早朝発の遊魚船に乗るなら、会社行くよりもよっぽど早い。
予約したのは平塚港庄三郎丸。かなり大型の船宿さんで、イナダ船だけでも3,4隻出していた。
イナダ狙いは、アミコマセにエサと擬似餌を使うウイリー仕掛け、サビキでイワシか何かを釣ったのち、そのイワシをエサにするサビキ(落とし込み)、ジギングの3つの狙い方がある。
ジギングやりたい人は希望性で申告する必要があり、サビキかウイリーは船長から指示が出る。
両方用意しろとのことだが、最近はサビキが主体のようだ。
サビキの落としこみはトップシーズン。釣果情報を見ても景気の良い写真がたくさん乗ってたし、この日もけっこうよく釣れた。
最初のポイントでは、サバの猛攻に合い、かなりの人が仕掛けを絡ませる。
今日僕が乗った船の船長さんは、アグレッシブにポイントを探すタイプで、周りの船よりもあちこち移動を繰り返したが、結局釣れたのは、だいたい河口付近の水深30mのあたり、けっこう船団が形成されているところ。
船長さんはベイトの魚探反応を探している感じで、確かに小魚が釣れると、まぁまぁの確率で大物も掛かる。
ベイトもイナダたちも、それぞれ割と群れになっているらしく、釣れ出すと船中で同時に何本も掛かる。そうなると船はお祭り騒ぎで、語原通りにまぁまぁの確率でオマツリする。中乗りさん大忙しだ。
平均すれば30分に1本くらいの割合で掛かった感じだろうか。よく釣れるし、さすがに青物はよく引く。ドラグきつめにしないと上がらず、大変に楽しいが、釣果はオマツリの頻度でも決まる感じもする。
オマツリしている間にいつの間にか居なくなっていたり、ラインブレイクしたりも含め、キープしたイナダは3本。その倍くらい掛けた感じ。
まぁ、イナダたくさんあっても処理に困るし、ちょうど良いくらい。
一回、メジマグロ(クロマグロの子供)を上げたが、これは中乗りさんの手によってリリース。遊魚船によるクロマグロの釣り禁止が決まり、とにかく全部リリースせよとのお達しが出たということを、帰宅後知った。
密漁対策としては、ほんの少しでも許可してはトレーサビリティを確保することが難しいため効果が無く、ダメなものは徹底的に禁じないといけない、という意見を聞いたことがある。徹底的に強制的にリリースするようになったのは、良いことだと思う。
手元には確か大物対応のサビキは3,4セットあったが、割とすぐに消耗した。何しろオマツリは多く、そうなったら中乗りさんは速攻で外さないといけないから、プチプチ切られる。2本針くらいならそのまま使うし、中途半端な仕掛けを電車結びで連結させて延命を図るものの、まぁ時間の問題。
でもいいや。イナダばかりたくさん釣れても嬉しくないし、ウイリーに切り替えよう。
そうすると、魚種が変わった。大アジ、イトヨリを追加。こっちのほうが嬉しいかもしれない。
最終的に、イナダ3、大アジ4,イトヨリ2、サバ1。メジマグロ加えたら5目達成できたけど、色んな魚が結構連れて、だいぶ満足。 相模湾の攻め方に一つ経験値を増やすことができた。
帰宅もすんなり、明るいうちに帰れる。
入浴前に一通り魚の処理もできた。
実際やって気付いてしまったが、これくらいの時間割なら子供いる普通の週末でも比較的許されるんじゃないか?
会社通ってサラリーマンやってると色々な日があるもので、今日はなんだか結局後輩とだらだらドライブして待ってるだけで勤務時間のほとんどが終わった。
機密品廃棄の立ち会いが必要ということで担当が回ってきて、廃棄処理場まで着いていくと、処理待ち時間がちょっとずつ延ばされ、長めの昼飯をファミレスで取ったり、釣具屋でウインドウショッピングしたり、やる気のないデートみたいな感じの時間つぶしを強要される。
わざわざ立ち会う必要あるのかなぁと思うが、いつもはこんなに待つことはないと言うし、皆で順番に回しているのでルール変えようと言う人もいないのだろう。
社会科見学としては面白かった。
高級リールのキラキラしたゴミの山を、重機で器用にベルトコンベアに乗せる。
大ざっぱなのか神経質だか何とも言えない作業の先には、大ざっぱな破砕機が砂煙を上げ、その先で鉄、その他金属、それ以外に自動分別しているようだ。
どうやって分けているのかと思ったが、磁石で鉄分けて、その他金属は渦電流で弾き飛ばすという話をどこかで読んだことがある。長年稼働していそうな、頑丈で雑そうな大型施設だった。
リールなんて、成分で言えばアルミが主体なので、その他金属のラインで見ていると、悲しい姿に潰された見慣れた部品たちが、小石なんかに混じって運ばれてくる。
たまに真鍮ギヤも混じるが、それはおじさんが目視で分けている。この、アルミ純度80%くらいになったゴミの山は、アルミ業者に売って再度炉に入れるのだろうか。
オーストラリア産の鉱石よりはだいぶ高く売れるのだろうけど。
家庭ゴミも、行く末はどうなっているのだろう。
最近はペットボトルやそのキャップ、その他プラゴミはそれぞれ別に分けているが、結局全部発電所で燃やしているんじゃないかという気もする。
ペットボトルを破砕後、再度成型機にかけて別形状にするのと、燃料にするのと、どっちが採算取れる(=省エネ)かというと、微妙なラインだろう。容器として再利用したり、子供の工作にでも使うのが最も省エネだと思うけど。
ゴミ処理も、家庭から処理場、再利用先へと連なる、一連の工程だと考えることができるが、後工程で何やってるか分からないと、自分の受け持ち工程も何やればベストなのか分からんからな。
子供たちが姪っこから聞いてきて、youtubeで「ゆるキャン」見るのにハマっている。
10年ほど前から名前を聞き始め、この作品のおかげでかなりキャンプ場の予約が取りにくくなった、僕にとっては迷惑を被ってきた作品だ。
一緒に見てみると、なんだか次から次へとどこかで見たことのある風景が。
主人公たち(誰がメイン主人公だかわからないが)の家は身延のあたりという設定で、フィールドとなるのは長野、山梨の中部山岳エリア。僕も10年くらい前によく活動していた地域だ。
妻と遠距離恋愛していたころにデートしていた場所だったり、写真撮影に行ったり、なんだか昔のアルバムでも見ているような気になる。
主人公たちは、作品中で特にドラマチックなストーリーを展開するわけでもなく、強烈なキャラがあるわけでもなく、アウトドア趣味を楽しみ、景色を見て、やがて帰る。
登場人物を女子高生に変えただけで、やっていることはおっさんと同じだ。というか、僕と同じだ。
最近、いろんなマンガで、おっさんと同じことを女子高生に変えたマンガというのが増えてきたような印象があるが、この作品はそのハシリだろう。まぁおっさんが野外で遊んでいても、絵として引きつけるものは少ないので、女子高生に変えるというのは効果があるのだろう。
手法としては昔からあったと思うが、アウトドア指南、観光案内に女子高生の親しみやすいキャラ、ちょっとしたストーリーをバランスよく組み合わせると、良い作品が生まれ、それはある程度応用可能なようだ。その発明をした作品と言える。
キャンプ場の予約をとる上では迷惑しているが、アウトドアを普及させたいという意味ではすごく効果のある発明だ。僕が面白いぞと写真を見せたり、実際にキャンプ連れて行っても、感化された友人はせいぜい10人単位。
それに引き替えこの作品は、同じような内容を薦めて、何十万人も感化している。
その結果、アウトドア趣味なんて全く関心の無さそうなうちの姪っ子も、キャンプ行きたいなどとのたまっている。
ちょうど僕も、今年はもう一回くらいキャンプ行こうと思っていたので探してみたが、やっぱりえらく予約取りにくくなったよなぁ。
キャンプ場の予約なんて、天気予報見た後に2,3日前か、当日飛び込みで取るくらいが普通で、探せばどこかしら泊まれるという感覚だったが、今やオフシーズンの週末でも一ヶ月前に何とか取れるくらいだもんなぁ。
最近僕がハマっているのはハコヅメ。
この数年間、最も面白い連載中マンガの僕ランキングで一位を継続しているが、読み返したくなって単行本買い始めた。
読み返してみると、やっぱり伏線の回収の仕方、シリアスと笑いの降り幅が驚異的、というのを再確認。
あと、ほとんどのエピソードは割と連載初期からモーニングで立ち読みしていて、僕がこの作品をそれほど楽しみにしていた、ということを再認識。
すげえなぁこの作品。
なんか、めぞん一刻とか、寄生獣とか、そういう十年二十年に一度の作品、というレベルだと思う。
同期の桜編であんなにきれいにまとめておいて、その後も高いレベルを維持するどころか、さらにテンションを上げて緩急つけた展開を続ける。
「ハンターハンター」は蟻の王様死んだ後、少年マンガであることを否定しちゃったというか、あれを最終回とすべきで、もう続編買かない方が良いんだろうし、描きたくないんだろうなという感じになっているが、そういう意味でハコヅメはハンターハンター越えてるという言い方もできる。
日経ビジネスのインタビュー記事が面白い。
細かくちょっとした伏線拾ってくのは、後付け能力が高いんだろうなと予想していたが、なんと連載初期から割と構想していたらしい。
デビューしたての新人なのに、乳児抱えながら週刊連載を続けてるとか(しかも普通の連載作家の何割増しかのスピードで)、マンガはほとんど読んでなかったとか、信じられないような話が色々あるが、こんな化け物みたいな人が、普通に公務員やってた訳なんだよな。
それぞれの結末もある程度は考えているらしい。
色々想像してみるが、きっと予想は裏切られる。
ただもう来週のモーニングを楽しみにする日々が続く。このマンガを連載中に読めるのは幸運だ。力石亡き後のあしたのジョーが見せたような、伝説的な最終回を見ることができるかもしれない。