記録的台風到来。
妻がはしゃいでいるというか何というか、一日中そわそわしている。ニュースみたり、対策しなきゃとオロオロしておる。
僕はまだ風邪ぎみでやる気なし。
とはいえ、家の立地上楽観視するわけにもいかない。
多摩川が氾濫しやすい川だというのは聞いたことあるし、我が家はハザードマップ上で浸水警告が与えられている。この家に引っ越してすぐに、「岸辺のアルバム」読んだが、家が流される実例があるのも割と近所だ。
最悪の事態を具体的に想像しよう。
津波のボランティア行った際に見た感じでは、鉄筋コンクリート住宅というのは相当頑丈だ。
原爆ドームなんて原爆落ちても骨格は残ってるくらいだ。マンション自体が流されることはほぼ無さそうに思う。
我が家は一階では無く、土手よりもわずかに床は高い。家全体が水没することはないだろうが、近隣の浸水時の想定最大水深は床面より高い。目の前で土手が決壊すれば、水流やなんやかんやで床まで浸水することはあるかもしれない。
その場合、窪地というわけではなさそうなので、1日程度で水はどこかにいくだろう。
近所の指定避難場所は、我が家と似たような立地の学校だ。平屋戸建ての人はそこに逃げ込むべきだが、我が家は階上に逃げて、誰かの家でしばらく凌がせてもらい、落ち着いたら家戻って片づけるのだろう。
そうなってしまったら非常に面倒くさそうではあるが、破滅的な事態とまでは言えない。
自力で対処できる範疇な気がする。
そのうち大地震だって起こるだろうし、この機に災害対策備品の点検を兼ねて、荷物を整理しておく。
果たして、ご存じのように今回の台風は日本各地に被害を与え、多摩川でも一部水が溢れたが、首都圏での決壊の被害は避けられた。被害者が出てしまってはいるが、全体的には治水側の勝利、という印象。
我が家の前の土手も、まだまだ余裕があり、どうやら治水のボトルネックというわけでは無さそうだな。
今後もこのクラスの天災は続くだろうし、その中には都市部に大被害を与えるものだってあるだろう。
そうなっても、ほとんどの人は生き残り、生活を続けていく訳だから、現実的な対処策は準備して、日常のように対応していかないとな。
台風の通過した土手を散歩。やたらと皆さん見物に来ている。
いつもバーベキューをしている広場が小川になっている。どんどん水が引いている途中で、でかい魚がバシャバシャ暴れていた。娘が借りてきた絵本に、こんな場面が出てきてたな。
子供も呼んで再度散歩。さらに人が増えていて、バケツもって歩いている親子連れなんかもいる。 我々も水たまりで魚すくって本流へ戻した。 干物になってるアユなんかも居る。嵐を耐えた水辺の鳥たちも、どこかでご馳走つっついてるかな。
結局秋の3連休は大した計画立てず。体調不良やら日常の疲れやらで、近所でのんびり過ごす。
ランチがてら、隣町まで車で買い物。娘の友達向けのバースデイプレゼントを買った。
あまり報道されていない気もするが、うちの対岸の通勤経路のあたりもそれなりに水害あったようだ。
多摩川があふれたというよりは、近隣の川が多摩川に排水できなくて土手の外側が水浸しになった、というパターンだろう。
住宅地の一角に、臨時粗大ごみ置き場ができて、ベッドやら家具やら、結構な被害が出たようだ。
浸水したエリアとそうでないエリアの境目ってきわどいというか、本当にわずかながらの窪地となっているところが浸水している、という感じ。その気になって自転車で漕げば何とか感じられるが、普通に歩いていてはどこに差があるかわからないところに、大きな明暗の差があったようだ。
まぁ、これまでの100年よりもこれからの100年のほうが気象条件は厳しくなりそうな雰囲気はあるし、江戸期やら戦後やらに慌てて作った都市だ。これからも平和が続けば、そのうち大水害も起こるだろう。
旧河道が危ない、とか言われているらしく、今回の浸水地域もほぼその通りとのこと。 このページがよく紹介されているが、そんなこと言っても日本の人口密集地帯のほとんどは河川か海の沿岸部だぞ。どうにもならんだろ。
そんなこと思っていたら、国土地理院のページに、普通に詳しい地図が載っているのね。
これ知ってるかどうかで、家の資産価値もずいぶん変わりそうだ。
一日に二件の中途退職者を聞いた。
離職率は平均的な職場程度だとは思う。こういう話は年に1件あるかないか程度なのだが、重なるときには重なるものだ。