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2019/5/19(日)


今週もイチゴがたくさん採れた

午前中は畑と近所の公園。
午後は息子と二人で少し遠い公園へ。 ちょっと難しい遊具があるが、割合上手に登っていた。やっぱりだんだん成長しているんだな。

昨年の家族写真集ができあがった。いちおう年末から準備しているが、途中作業が休止する期間があったり、毎年このくらいの完成になっている気がする。

2019/5/21(火)

元々は本日をフィールドテストの予定日にしていたが、悪天が予想されたため延期にしておいた。
この判断は大正解で、相当な嵐。さすがに出船中止になっただろうが、無駄に現地行かずに済んだし、波が強い中で無理矢理海に出てもたぶん色々惨敗する。
数日延期することで、余裕を持って準備できるし、金曜は天気も良さそうだ。 最初から金曜狙いで予定していたら、どうせギリギリの準備になっただろうし、天候を理由に直前の延期というのが最も良い進め方なのかもしれない。

2019/5/23(木)

釣りという遊びは、かなりの割合が脳内で楽しむものだ。
見えない水面下で、魚たちは今まさにエサを飲み込もうとしているに違いない。いや、こんなに釣れないのは何かが間違っているからで、そこをなんとか修正しよう。 そんな想像を繰り広げ、仮説と検証を繰り返す。

そして釣り人の妄想が最高潮に達するのは、実は釣りに出かける前日あたりで、実際にこのときの妄想を上回る結果が得られるのはかなり稀である。
これは僕の釣りの腕前がへっぽこだからではなく、釣り好きばかり集めた会社内での一般的見解であるから、たぶん釣り人全体の性質になるのだろう。

したがって、釣り人たちは準備段階もけっこう楽しんでいる。そんな状態で釣り具屋に出かけ、無駄な買い物をしてしまう習性に、釣り業会はけっこう助けられているはずだ。
今回はその修正を使って技術開発していたのだから、まぁ仕事が面白くなるはずだよな。


いよいよ明日がフィールドテストだ。本日の午後は荷造りと部屋の掃除、夕方みんなで会社を出発。

大原港は思ったよりも遠く、買い物と食事をしながら移動すると、到着は22時ごろ。 出船は4時半ということなので、一端帰宅してからの出発だと眠る時間が皆無に近いが、案外他のチームはそんな日程で進めることが多い。

船宿の仮眠室でゴロ寝。思ったより寒かったので普通の寝袋持ってくれば良かったな。
一歩ずつ積み重ねてきた。勝負の場に立てることに幸せを感じながら一寝する。

2019/5/24(金)

社内的事情やいろいろなタイミングから、GW前くらいからほぼこの準備に注力してきて、いよいよ勝負の時。

魚を釣ることが目的というよりも、技術開発のほうが本題なので、フィールドテストを実施できたという段階でそれなりの成果を達成できては入るのだが、「実際にこの技術で魚が釣れました」とアピールできたほうが他者には分かりやすく、伝わりやすい。今後多くの人を巻き込まれるかといことでは、魚が釣れた方が嬉しい。

予報通りの無風快晴で絶好のコンディションかと思ったものの、なんでもかんでもうまくいくわけではない。海には結構なうねりが残っていた。
我々のチームは、それほど船に強いメンバーがいるわけではない。この中では僕も乗船頻度が多いほうだが、船酔いのしやすさは偏差値70狙えるくらいだと思う。
メンバー中最も船乗っているのは、一時期は毎週のように船宿通っていたアベちゃんだが、彼も割と船酔いしながら釣りしてきているらしく、結構酔いやすいほうらしい。

通常の釣りをするだけなら何とかなりそうだが、今回はどうしてもデータ取得だったり、機材の操作にパソコンを触る作業が発生してしまうが、うねりに揺られたキャビンの中でそんなことやっていると、あっという間に酔ってしまう。
誤算というより想定内の状況だが、対策もそう簡単じゃないからなぁ。なるべく少ない操作になるよう、ある程度までは準備したが、その簡単な操作を行う段階でやっぱり酔ってしまう。なんというか、予想して対策してもスキルがそこまで届かなかったんだから仕方がない。

船酔いでグテングテンになりながらも、朦朧としながら実証試験。
やっぱりうねりの影響は予想以上に大きく、正常動作を妨げる。こんな時はプログラムのパラメータを修正すればよく、書き換える環境も用意はしてきているのだが、モニタ見ながら数字書き換え、数クリックするなんていう作業を揺れる船上で行うのは、夢のまた夢だな。
まぁでも何とか、パラメータ書き換えなくても運用次第では釣りになる動作を実現することはできる。いくつかのデータは諦めたが、とりあえず戦いの場に立ち続けよう。

そんな苦労は一度だけ実り、なんとオニカサゴをゲット。本当に釣れた!

それにしてもオニカサゴとは。
なんとなくこの試作機はいけるんじゃないかと思っていたが、やはりツキがある。 デモや打ち合わせの時に、「そのうちオニカサゴ用のタックルにしますよ」とか言ってきたが、本当に釣れた。
何でも良いから釣れればとは思っていたが、やはりサバやエソ、ちっちゃいユメカサゴ、オキギスみたいな、そんなに喜ばれない魚が釣れても、他人に紹介するときのインパクトは弱い。
しかしオニカサゴなら、本命の鯛よりも格上かもしれない、美味なる高級魚だ。魚が釣れるかどうかは実力かもしれないが、それが高級魚であったことは運が大きいと思う。

チームの皆も、もしかしたらこれは歴史的な一尾になるかもしれないと言っている。 確かにこの一尾は大きいな。

データも取れ、釣課もあった。実証機は電池切れそのほかのトラブルで順次終わらせ、終盤戦は普通に釣り。うねりも収まり船酔いもなんとかごまかせるようになる。 僕は坊主だったがアベちゃんが最後に大鯛釣って有終の美を飾る。


やっぱりこれはこれで羨ましい

船酔いはきつかったが、先の見えない大決戦で勝利を収めることができた。
初陣で戦果をあげることもできたし、課題も可能性も明確にすることができた。
チームとしての一体感、成功体験の共有が実現できた。良い釣りだったな。


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