ミソパと言えば味噌パーティ。
そんな単語がメジャーなのかどうか知らないが、僕の周りでは割と味噌の誕生を祝う宴が催されるのは、少なくても初めて聞く話ではない。
ということで、友人が味噌パーティをするということでお呼ばれをした。
何となく、我が家の味噌を出展するのもさしでがましいように思ったので、味噌そのものではなくて味噌を使った料理を出場させる。結果論としては、手前味噌持っていって自慢するくらいでも良かったようだが、まぁ大きな間違いではない。
感じたのは呆れるほどの料理のレベルの高さ。
料理好きおばちゃんの同好会といった雰囲気で、持ち寄りで集まったのはどの皿もやたらと上手だ。料理ってプロよりも家庭の主婦のほうが美味しいのかも知れないなとも思うが、案外セミプロだったり、食の商売してたりする人もだいぶ混じっているようだ。
女性主体の会で、僕は子供と遊ぶのと食べるのくらいが仕事。
帰り際に久しぶりにガーコに会った。
結婚記念日のお食事会。例年のように姉家族と丸ビルのオザミへ。
いつの間にか子供がたくさん増えたので、そろそろ個室も狭くなってきた。来年あたりまではごまかせるかも知れないが、しばらく子連れで来店するのは難しい時期もやってくるだろう。
この店に初めて来てから15年くらい経つが、毎回ちゃんと美味しくて偉いよなぁ。 毎度一皿くらいオマケしてくれるし。
帰宅するとちょうど子供たちを寝かしつけしている。
隣で晩ごはんを食べると興奮してさらに寝ないので、一緒に横になっていたら、大体僕の方が先に寝る。晩飯食い損ねた。
試作機の評価を日々進めている。
このところ、若手が二人頑張ってくれていて、だいぶはかどるようになった。
一人でやっていると、どんなつまらない業務が発生しても、トイレに行くだけでも仕事が止まるが、同時作業ができるって素晴らしい。
各種試験をやると、予想もしなかった弱点が出てきたり、心配してたよりもかなり良い性能を示したり、まぁ色々だ。 大事なのは問題意識を具体化できれば、まぁ手を動かしたり、お金と時間をかけられれば、そのうち解決はできる。
金型作る前に気づければ一番安上がりなのだが、金型作らなければ、惜しみなく破壊試験できなかったと思う。
何だかんだいっても、やっぱりある程度のリソースかけないと、物作りできないよなぁ、というのを実感している。
職場の忘年会。
いま従事している仕事は、十年に一回あるか無いかのチャンスだと思っている。
実際に二つの会社で十五年くらい似たような仕事やっていて、ここまで発展しがいのある案件は自分どころか同僚たちにも無かったので、十年に一度よりも低頻度であるという体感がある。
まぁ現場のエンジニア人生なんて二十年いくか行かないか、僕はもう相当後期に差し掛かっているはず。同規模のチャンスはこれきりだと考えるのが自然だ。
この案件をやりはじめて2年半くらいか。
致命的なまでの遅れはまだ作っていないつもりでへあるが、理想のスピードからは何割か遅れている。この先に控えているはずの、もっと面白い世界を覗くことができる資格が失われていないか、不安を抱えながらの日々である。
その面白さが、一緒に働く好青年たちにちゃんと伝わっているのだろうか。
まぁどの程度かは分からないけど、とりあえず彼らもお世辞でなく楽しんで仕事をしているような気配は感じる。
しかしこの先の世界では、もっと面白いものが見えるはずだ。後になって振り返れば、実は一番楽しかったのは今頃だった、ということはあるかもしれないが、何しろ先に進まなければそんな感想をもつ資格も得られない。
こちらの都合だけで決まることではないが、何とかもうちょっと、先の世界を見てみたいと思うし、そんな世界を隣に座る若者たちにも見せたいと思う。
そんなことを考え、居眠りしたら最終電車。まだまだ青春だぜ。