これは多分、見に行けというのが天命なんだろうな。
今年の一大目標として狙っていたアメリカ皆既日食まで残り2ヶ月を切った段階でも、特に計画は具体化されず、ほぼ諦めていた。
僕にとっては、リターンマッチという位置づけでいたのだろう。
2009年の屋久島での皆既日蝕において、イタリアの友人を招いてかなり気合の入れた旅行計画を実施した。が、皆既日食には最悪の天候。皆既日蝕という現象の劇的さの片鱗と、それを完全な形で見られなかった悔しさを味わった。
その後の数回の皆既日食は、条件が悪かったり何だりで、イタリア人も我々も見に行かず。今回のアメリカ皆既日蝕はチャンスなんじゃないかと言っていたが、なかなか話は進まず。どうせなら一緒に見に行きたかったし、それが無理なら別に良いかと、夏休みは西伊豆にカヤック+海水浴をしようという計画を既に立てている。
そしてフィリッポから連絡があったのは6月29日。
さてどうしようか。
実は、ある事柄を不可能であると証明するのは、結構難しい。
可能であると証明するには、一つでもやり方を示す、あるいは実際にやってみればいいだけなのだが、不可能の証明は、考えられるあらゆる方法を挙げ、それがすべて成立しないということを言わなければならない。
残り時間も短い中で、時間も場所も限られている人気の場所へ行くような旅行計画は成立しないだろうと思ったが、じゃあ具体的には何がボトルネックになるのかと手を動かしてみると、案外それが見つからない。宿も足も確保できてしまい、あとは休暇。これも気合いの問題で、業種的に取れないことはない。
今回の皆既日食ツアーは不可能であると証明することに失敗した。ということは、あとは努力と運次第で実現できてしまう。
だいたいの場合、本当に不可能であるというよりは、単に諦めているだけだ。
イタリア人たちは、アイダホのあたりを狙っているとのこと。彼らがその前にやろうとしている長距離ドライブは子供たちに酷だろうが、観測予定地まで直接飛行機で向かってしまえば無理は少ない。 乗り換えはカリフォルニアあたりか。そういえば長年お世話になった英会話の先生がカリフォルニアに住んでいたはずだ。
計画は点でつながり、線になり、膨らんでいく。
異国の友達との久しぶりの対面。
家族を連れての大陸旅行。
いかに宇宙が広くても、こんな現象は滅多に無いだろという、太陽系第三惑星の奇跡。
楽しみだ。
成田までの移動手段には自家用車を選択。
今までそういう発想がなかったが、成田空港は思った以上に近かった鹿島港の手前であり、調べてみると駐車場も安い。時間、労力、コストのすべての面で、子連れには自家用車がリーズナブルのようだ。
さらに調べてみると、成田空港の駐車場事情もトラブルと価格競争、地元社会のしがらみ等で悪評も多く、部外者には分かりにくい感じだが、まぁ大手のとこならきっと無難ではあるだろう。
→特に大きなトラブルもなく、電車より安価・スムーズだったと思う。
まぁトラブル発生率なんて1%前後の話だろうから、1回使った程度でトラブルに会ったら随分な不運だが、次回子連れ旅行の際も成田発LCCとか使いやすくなったな。
お盆休みも後半に入ったからか、出国側は混雑もなくおおむねスムーズに事は運ぶ。 空路も順調だったが、息子が妙にハイテンションで壊れたおもちゃみたいになって、寝かしつけるのに苦労した。
サンフランシスコ国際空港。
世界的にも相当大規模な空港なはずなのに、案外あっさりとした出国ゲート。
と思ったら、アジアの都市とは違って面に広がっているのだろう。
実際にはとても大きな空港の一角で、一つ一つはそれほど密集していない。レンタカー屋の窓口も、空港内の電車に乗っていくと専用の駅に集まっている。
レンタカーを借りるのはそれなりに順調だったが、チャイルドシートの取り付けがセルフサービス。悪戦苦闘して取り付けて、街へ向かう。チャイルドシート借りるのは結構高く、割と自分のやつを持ち運んでいる人が多いようだ。(飛行機でもチャイルドシートは重量制限あら除外される)
車があるのでどこに泊まっても良かったのだが、調べてみたら特に郊外が安いというほどでもなく、割と中心部にある手ごろなモーテルを予約した。
知らない街のなれない車線をウロウロして、宿に着いたらチェックイン時間。効率は悪かったがある意味ちょうど良い。そのまま家族全員眠る。
多少の観光と食事を兼ねて、海沿いへ繰り出す。
桟橋でアシカが相撲を取っていたのを見て、家族みんなテンションが上がる。
サンフランシスコで見たいものが特にあるわけではないが、この桟橋は見たかった。
サンフランシスコは丘と港の街だ。
ちょっと歩いた感じだと、ニュージーランドのオークランドと雰囲気が似ている。
日本ではやや横浜や神戸が雰囲気近いだろうか。
冬は暖かく、夏は涼しい街だと聞いていたが、涼しいを越して肌寒いくらい。
アシカのいる桟橋の根本は飲食街になっていて、晩ごはんを食べる。
異国のレストランの注文で何をどのくらい頼んだらいいのか、慣れるまでは戸惑うが、量や価格に日本のレストランとそれほど差は感じなかった。
アメリカのレストランに大した美味しさなんか期待できない、というのは偏見のようで、百点満点ではないにしろかなりおいしかったぞ。
見知らぬ街で最初に入ったレストランがこのレベルなのは期待以上だ。
アングロサクソン国家の悪条件を、海沿い、多民族都市、という好条件が上回り、結果としてけっこういい線行っているようだ。
旅行計画自体、ほとんど僕に任せきりだった妻だが、クラムチャウダーがサンフランシスコの名物ということは調べていたらしい。 確かにクラムチャウダーは特に美味しかった。
閉店間際の水族館へ。
危うく見逃すところだった地下のトンネル水槽が素晴らしかった。
サンフランシスコ湾の魚は、根魚系だったり、スズキ系、回遊魚系と、日本の魚と似ているのが多いが、よーく見ると少し違う。
近隣にはクジラやシャチが泳ぐというから、やはり北の海なのだろう。
起床後、中華街へ。この先、アメリカンな食べ物は色々食えるだろうが、海沿いの街の美味しい中華を期待できるのは今だけだ。
受付のお兄さんが自慢していたが、確かに割と良いロケーションで、徒歩15分くらいで主要な観光地に行ける。車だと駐車場の場所に困るし、知らない街を歩くのは、案外それだけで結構楽しい。
適当に歩いて、にぎわっている香港飲茶の屋台式の店を見つける。
大変おいしかった。香港行った際に食べた点心がすばらしく美味しくて感動したが、エビシューマイは香港の平均レベルくらいはある感じ。日本の中華街だと、結構苦労しないと美味しい点心見つけられない気がする。昨日に続き、サンフランシスコの料理屋さんはあなどれない。
客層は現地中華街の住人ぽい人がほとんどで、西洋人は少ない。アングロサクソンは点心の美味しさ知らないんだろうか。
そのまま宿まで歩いて帰るのも芸がないので、ケーブルカーに乗ってみる。
が、大混雑でなかなか乗れなかったり、ようやく乗れて、子連れには優しく椅子席を譲っていただいたが、混雑した車内しか見れなかったり、そもそも路線を間違えてしまって結局遠回りをして帰っただけだったり。
昼過ぎ、サンフランシスコを離れて東へドライブ。以前お世話になった英会話の先生のお宅は、サンフランシスコからはずいぶん遠く、サクラメントの少し東。東京から名古屋くらいの距離がありそうだが、子供たちもお昼寝を続け、ノンストップで長距離ドライブを完遂。
慣れない右車線、割と頻繁に発生する渋滞とその解消、下手すりゃ6車線くらいできるフリーウェイ。バイクにどやされたり、楽しいというよりは緊張の多い運転だったが、まぁ何とかなった。
グーグル先生のお告げにより、無事にクレッグ先生のお宅へ到着。
サンフランシスコから3時間強、カリフォルニアの片田舎。見知らぬ国の見知らぬ道路の果てまで、そんなに迷うこともなくたどり着くこともできてしまうのだから便利なものだ。
庭に池がある。鯉を飼うようなやつではなく、ルアーをフルキャストしても対岸に届かないような、普通に野池。
ブラックバスやビーバーも泳ぎ、釣りもできるらしい。
大陸の人たちの生活は、土地はいくらでもあるようで、二階建ての建物もほとんど見かけない。
クレッグに会うのは15年ぶりくらいか。案外お変わりはない。
母の経営する英語教室の、二番目の外国人講師となった方で、彼が日本に滞在していた十年弱の間、僕はずっと教わっていた。
中学生からハタチくらいまでの間だっただろうか。あまり流行らないクラスで、常に少人数、僕はサクラみたいなものなのに、生徒が僕だけのときも珍しくなかった。
おかげで、英語能力一般が高くなったかはさておき、クレッグが何を言っているのかはよく分かるようになった。
まぁ親戚みたいなものだ。彼に自分の妻子を紹介できるのはちょっと嬉しい。
クレッグ宅には合計3泊。初日と最終日は移動日なので中二日だが、大した計画があるわけでもない。 むしろ、子供たちもいろいろ疲れるだろうから、そこらへんで遊ぶだけの普通の週末のように過ごしたい。
朝食後、荷物をまとめてクレッグに別れを告げる。 今回の再会は15年ぶりくらいだが、今度日本に遊びに来たいと言っているので、次の再会は割と近いのでは。
結果論定には、サンフランシスコまで戻る必要はなく、サクラメントの空港から飛行機乗れば楽だったのだが、まぁ急な計画だったので仕方がない。 長距離ドライブ、昼食休憩、給油、レンタカー返却、搭乗手続き等、つつがなく終了すると夕方になっている。 まぁおおむね予定通り。
ボイシのホテルまでも特に問題なく、無事にMっちゃんと合流。久しぶりにワインを飲んだ。
Mっちゃんと会うのも案外久しぶり。一カ月前からメールを何往復させた程度だが、異国のホテルで割とスムーズに再開できるというのも妙な感じだ。
宿は「Hampton Inn & Suites Boise/Spectrum」というところ。中の上といったクラスだが、人数と宿泊数で割れば、お買い得とは言えないまでもそこまで高額ではない。空港近くの高速ぞい、近くに郊外型ショッピングモールやレストランがあって、情緒は無いが便利である。宿泊者のほとんどが日蝕目当てのようで、お祭り前の雰囲気。
アイダホの州都、ボイシはギリギリ皆既日蝕帯に入っていない。食分99%と100%には大きな隔たりがあり、皆既日食を見るには少なくても1時間くらいのドライブが必要だ。 当日は渋滞も予想されるし、アイダホの田舎とはいえ自由に駐車して日蝕を見ていられる場所が簡単に見つかるのか。
これが計画段階での最も大きな心配だったが、その回答としてイタリアチームが出発1週間くらい前に見つけてきた観測適地がweiser(ワイザーかと思ったが、現地の人はウィーザーと発音するらしい)。このアイダホの田舎町が、街を上げて日蝕観測をサポートしている。予約可能なキャンプ場はずいぶん前から売り切れという中、高校の庭その他をキャンプ場として開放してくれた。3日間で1サイト1万円、ネットで簡単に申し込めた。
起床後、空港でレンタカー借りてキャンプの準備。
意外なことに、子供たちは二人ともこれがキャンプデビュー。まぁ真夏だし、標高たかいわけでもなく、雨も確率もごくわずか、町なかの芝生キャンプ場だから、そんなに条件は悪くないだろう。
数スクウェア隣にウォルマートがあったので、買い出しへ。
Boise空港を降りると出迎えるキャッチフレーズが「Beef Country」。でかい牛の像に大書されている。 車に乗ればナンバープレートに「famous potato」。 確かにアイダホというとイメージするのってそんなところだが、実情もそんな浅はかな偏見的知識と差がないのだろうか。
ともあれ、昼ごはんはステーキを食べようということになった。 ここはグーグル先生ではなく、ホテルのフロントのアドバイスを聞く。「近い」と聞いていた割にはあたりを迷走し、娘の機嫌が悪くなったころに1スクウェア隣のレストラン、「GoodWood Barbeque」に到着。
確かにイモと牛肉で構成されたランチだが、とても美味しかった。
おいもは数種類の調理法、シンプルだがどれもホクホクだし、牛肉も健康優良な感じ。案外しつこくなく、パクパクと食べられる。
アメリカの料理なんて大して期待できないと思っていたのに、今回の旅行では割といい方向に裏切られている。
子供向けメニューも圧巻。生涯見てきた中で、最も無骨なお子様ランチで、肉とカットフルーツのみ。肉は大人向けメニューを小型化させただけだ。ともあれ、美味かったが。
昼食後、割とちょうどいい時間になっていて、weiserへ向かう。
渋滞の気配は微塵もなく、女子供をスヤスヤと眠らせてアイダホの田舎を横切るフリーウェイを走る。
カリフォルニアよりもよほど運転しやすく、知らない国の知らない土地を走るのも、久しぶりに旅をしている感じがする。
大した地図もなく、カーナビも借りなかった割には、大きな苦労もなく目的地へ到着。要所要所ではスマホで確認してもらったが、電池が切れそうだということでラストワンマイルに使った感じだ。
高校の広い校庭は、300ほどのキャンプサイトに分かれている。それぞれのサイトはずいぶん広く、10人くらい居ても余裕だ。
なんと車も横づけして良いとのこと。
お空だって、これで晴れなきゃどうかしている。こちらにきて、雲の欠片さえわずかしか見ていない。
出発までいろいろ調べたり、心配したりしたが、なんとまぁ順調なことだ。案ずるより産むがやすし、と言うほかない。
アメリカ人(というか西洋人全般?)は、日本人ほど料理しないような気がするが、その一方彼らの日常的なお惣菜はそのままキャンプ場でも利用できてしまう。西洋人のほうがキャンプって身近なレジャーのようだが、その理由はこのあたりにもあるのだろう。
テント設営を終え、ひと段落すると対面のサイトにイタリアチームご一行。割と容易に隣接サイトが予約できてしまった。
パオラたちと数年ぶりの再会を祝したが、一緒に飲もうと思っていたお酒は乾杯した程度。
あとで聞いたところによると、前日の夜は遠足前の子供状態になって、天候等いろいろ心配で眠れなかったらしい。
キャンプ場ではよく眠れたようだ。
皆既日蝕はそんなに凄いのか。
少なくても昔の僕には、こういう写真を見ても、そんなに凄い現象だということが伝わらなかった。
太陽と月が重なると影ができる。それは分かる。 だが、例の黒い太陽の写真を見ても、何がすごいのかよくわからないなぁという感じだった。
素晴らしい気象条件下で体験できた今こそ、皆既日蝕はスゴイぞ派の立場で弁護しよう。 この現象は、頭で考えても凄く、体で感じても凄いという、他に例を見ないような現象である。
現地ローカル放送局(youtube?)の取材を二度受けた。
はるばる日本からやってきたのでネタにされそうなものだが、一度目はボイシの放送局に、友人が気を使って「我々もボイシから来た」と返答すると、インタビュアーのテンションダダ下がり。(ボイシに泊まったと言うべきだった)
二度目は「英語わかるか?」との問いに、日本人らしく「少々たしなみます」的返答をすると、やはりすぐに去っていった。
語学って難しい。
まず、頭で考えてすごい。
地球上でこれが起こるのは、2年に一回くらい。
オーロラよりはレアだが、大彗星とか、流星雨といった天文花形イベントと比べて、ものすごくレアというほどでもないし、突発的に起こるわけでもない。いつ起こるかは計算できる。
が、では実際に容易に見られるかというとそうでもない。見られるのは地球上のごく一部だし、南極やら太平洋のど真ん中やら、アクセスが非常に困難な場所になることも割合としてけっこう高い。実際に見やすい条件となると、10年に1,2回だし、そのわずか数分の間が晴れるとも、会社を休めるとも限らない。高騰しがちな航空券代に見合うかはギャンブルになる。
もっと言うと、宇宙全体で見るとすごくレアな現象だ。
宇宙には星の数ほど星があり、最近は太陽系以外の惑星もけっこう発見されているらしい。衛星を持つ惑星もたくさんある。
が、その中で、生物が生存できて、衛星と太陽の見かけの大きさがほぼ等しく、自転速度もちょうどいい、っていうような条件が揃うことなんて、我々の地球以外に存在しないんじゃなかろうか。
宇宙人は必ずいるはずだ。しかし皆既日蝕を見ることができるのは、我が人類だけだと思う。
さらに、体で味わってもすごい経験だ。
生物にとって太陽は必要不可欠、エネルギーの根源となる存在だ。
それゆえか、毎日繰り返し行われる、日の出・日の入りですら、僕なんか飽きもせずに美しいと思い、毎回感動する。
その大自然の秩序が、ある日ふいに、一時的に破られる。
皆既日蝕は、日の出日の入りがピンポイントにそこだけ発生する、ごく短い間に世界が激変する現象だった。
「天地がひっくり返る」「太陽が西から昇る」というような表現があるが、まさに陰と陽がひっくり返り、確かに「黒い太陽」としか言いようのない、異様なお天道様がユラユラとコロナを輝かせながら空に浮かぶ。
真っ暗になるわけではないにしろ、日暮れ直後のように明るい星がいくつも数えられる。
神の時間なのか悪魔の時間なのか、神龍が出てきそうな感覚。
この状態が続くのもわずか数分、息をのんでいる間に再びダイヤモンドリングが現れ、世界はみるみる間に平常へ戻っていく。
日の出や日の入りの際には太陽の意外なほどの早さに驚いたことがあると思うが、皆既日蝕の場合はたぶんそれよりも急速に変わっていると思う。
そしてそれを共有する人たちで味わう一体感。ワールドカップの出場を決めた試合を見に行った観客はこんな感じになるんじゃないかと思うが、それがもっとさりげなく、知識や立場を不要にしているというか。
と、一生懸命説明してみたが、やはりこれは実際に見ないと分かりにくい現象だろう。
キリンの存在を知らない人に、キリンのことを言葉で一生懸命説明しても正確に把握させるのは難しいのと同様、自分で経験しないと想像しにくいんじゃないかとおもう。
実際に見たのに、思い返すとなんだか不思議で記憶があいまいになってしまうくらいだし。
「史上最大の渋滞」とか報道が出ていたが、まぁメディアが無駄に騒いだだけだな。
確かに帰り道はけっこう渋滞して、倍くらいの時間はかかったが、週末夕方の中央道のほうが非道い気がする。
アイダホ的には史上最大なのかもしれないけど、カリフォルニアの渋滞のほうが嫌だった。
イタリアチームのうち、若手半分くらいと合流してディナー。
イタリア人たちとは英語でコミュニケーションをとるが、そうすると娘が寂しがり、まったく別の話題を幼児と行なう。
ベクトルの違う会話を同時並行で進めるのは難しかった。
イタリアチームの旅はまだ続く。我々と合流したのはこの丸一日だけだったが、今回はお互いにそれくらいがちょうど良かったんじゃないかという気もする。
料理は、まぁ平均的なんじゃないかと思うが、昨日のランチステーキに比べると明らかに見劣りがする。 やはり昨日の店は素晴らしかったんだな。
13年前に知り合った友人たちとは新婚旅行以来の6年ぶり。
次はいつ、どこで会えるのか分からないが、そのうちまた会えるだろう。そのころにはうちの子も英語話すだろうか。
予定通り、眠い子を抱えて早朝にホテルを出発。レンタカーの返却場所がやや混乱していたが、周囲の人と同様なんとなくそのへんに駐車。混乱初期で影響も少なかった。
デンバーで乗り換えというのも遠回りな感じだが、まぁ大きなトラブルもなく無事に帰国。
1週間程度の旅行となったが、ほぼ日蝕観測と旧交を暖めた、というような行動に終始し、それほどいろんな事をやった印象はない。
が、この上なく好条件で日蝕が見られたし、ほとんどすべてのことが順調だった。
大満足だ。
旅行費用
・飛行機:84万円 大人2、子供1、幼児1
・宿泊:14万円 ホテル4泊、キャンプ1泊
・レンタカー、高速:9万円
・食事、土産等:12万円
友人負担分を補正して、家族4人分合計で約110万円。7割が飛行機代。
飛行機代は幼児+子供合わせると大人一人と同じくらい。旅行費用は大人一人に換算すると約35万円くらいか。
あと一か月早く予約すれば、もうちょっと下がっただろうが、そこまで高額じゃないな、という印象。
チャイルドシートを借りたらレンタカー代が倍増した。機内の重量には加えられないし、アメリカでは自宅のを持っていく人が多いのかもしれない。