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2015/8/8(土)

船で花火を見に行くなんて、船長としては怖くて仕方がない。
ただでさえ、アンカリングするのは面倒くさい。周囲に船が全然いなければ、ただ面倒なだけだが、船で密集した狭いエリアで、花火が見やすい場所にピンポイントで止めるのなんて、僕の技量では追いつかず、絶えず走錨を気にしながらの花火見物になるし、帰り道も暗闇の中を、船が沢山いる中での航海となる。事故も多いと聞くし、わざわざそんな危険な場所へ行くなんて。

一方、人を誘うと非常に喜ばれるのも事実だ。
船上は混雑とは無縁で、移動式宴会場となる。夏の夜の海上も、なかなか味わえない魅力だ。

お台場でやる、東京湾華火大会なら、これまで何度か見に行ったことがある。 怖いからといって、船を出さないのも悔しい。
友人を誘って見に行くことにする。子供が居ない人限定で適当に誘ってみたら、4人ほど捕まった。ずいぶん独身の友人が減ってきたが、今回は全員独身。


昼間は娘と遊んだ

予定通り、16時ごろ出航。操船はあまり順調ではなく、マリーナで船体こすらせたり、浜離宮でアンカリングにだいぶ手間取る。浜離宮の混雑具合は例年程度で、船を留める場所はあるものの、狭いスペースで狙い通りにアンカーを利かせる腕前は無い。何度かやりなおしているうちに、後側に投入するロープをペラに絡ませてしまった。

折り良く、通りがかった東京湾ボート遊び界の重鎮、小川さんに助けてもらい、何とか事なきを得る。シュノーケル一式は船に必携だな。入れっぱなしにしておいたような気がしていたのだが。

まぁ、時間的にはこれくらいのトラブルは折り込み済みではある。打ち上げ前にはひと段落、ビール飲みながら花火を待つ。


とにかく打ち上げ数の多い花火大会。

これまでの経験上、花火を見ながらの食事は、

・皆それほど食べるほうに集中しない
・片手で食べられるかは重要

というあたりは分かりつつある。それを満たすものとして、妻がおにぎりをこさえてくれた。


花火が見ものというよりは、非日常的な雰囲気が魅力なんだろうな。
船は、とりあえず混雑とは無縁で、団欒の場をそのまま運ぶ能力があるし、水の上から洋上に上がる花火を見るのは特別感は確かにあると思う。 素人船長的に、船を出すのに気が重い理由も実証された訳だが、ゲストが喜んでくれる理由も確実にあるとも思う。
来年から少なくても東京オリンピックまでは、この花火大会は中止になるとのこと。残念なような、ほっとするような。

「花火を見る」のと同等程度に案外魅力があるのが、東京湾奥部の夜のクルーズ。
これはこれで怖いが、船が密集するところにアンカリングするよりも苦手意識は無いな。この海域は昼間はだいぶ走っているし、夜でもそれなりに明るい。夜も更ければ、波も収まる傾向があるし。

ほろ酔い加減でこの空気を味わうのは、だいぶ楽しいんじゃないかと思う。花火大会以外の日のほうがやりやすいはずだが、結局いつも花火の帰りくらいしか夜に走ったことは無い。毎年、他の日にもやってみようと思うのだけど。

2015/8/9(日)

そのまま船に泊まって、朝日見ながら釣りして帰ろうという構想もあったのだが、構想倒れ。 釣り会社の若者が複数来ればそうするつもりだったが、結局船長がそれほど釣りできないし。

ということでゆっくりと家族で過ごす日曜日。

娘がやたらと電車に乗りたがるものだから、昼食は隣町の駅ビルへ。
あまり期待せずに小籠包屋さんで食べたら、期待しない割には美味しかった。もう一度来店したい、というレベルではないし、当初行こうとしていた近所の中華料理屋のほうが美味しいだろうけど。

2015/8/10(月)

久々に共同オーナーとともに船に乗る。
彼の希望を聞くと、 ・釣り:やってもやらなくても良い ・ウェイクボード:とりあえずやってみたい ・あとは任せる。久しぶりに海を走るのは気持ちが良いなぁ

とのこと。コンディションとしては、外洋は台風の影響でうねりが強そうだが、富津-観音崎以北は大して問題ないだろう。東京湾奥だけで終わらせるのも何だから、横浜くらいまでは行ってみるか。

途中、横浜手前くらいで水温警告のアラーム。水温計の温度は正常だが、そういえばちょっと前も出たことあったな。
そこそこ年数も経った、整備状況も万全とはいえない船なので何とも言えないが、万全でないにしろ致命的ではないトラブルだろう。回転数おとして様子をみたり、ある程度無視しているうちに落ち着く。、

横浜最南部、八景島の裏側あたりでしばらくウェイクボードやってみるも、どうもそこでは遊べる海域が狭いようだ。根岸湾に戻り、タンカーを気にしながらやってみる。
昨年ちょろっと試して2回目の挑戦だが、最終的には、ずいぶんドンくさい奴を除いて4人中3人がとりあえず安定して立てるようになってきた。 全員まったくの素人、操船も立つほうも特にコツを調べるわけでもなく、見よう見まねだが、やっているうちに何とかなるものだ。船としても、普通ウェイクボードやる船はもっと小型で小回り利くやつのような気がするが、フライブリッジ艇でもできないことは無いのだな。

実際に立ってみると、確かに気分爽快な感じだ。まぁ、見た目の印象どおりの爽快感だ。 一回立ててしまえば、次からは立てる確立がグンと上がり、初めて自転車に乗れたときのような感じだろうか。 まだ周囲を見渡すような余裕は無いが、余裕が出てきたらそれはそれで面白いのだろう。

2015/8/11(火)

明日まで娘を保育園に預ける予定にしていた気になっていたが、実は今日までだった。 明日からは子守をしなければならない。

では、今日はカヤックをしに行くか。あるいは釣船乗りに行くか。
しかし、一日ぐうたらするつもりで起きたところにそこに気づいても、なかなかそういう気分になれない。 時間的には、全力で支度すれば午後からの半日船なら間に合うかもしれないが、気合が足りていない。昨日の筋肉痛もかなりあるしなぁ。

釣りに行ける数少ないチャンスではあるが、カヤック漕いで魚釣るのも良いが、準備や片づけがもっと大変だし、遊漁船乗るのも安くは無い。夕方からメバル釣り、みたいなのがあればちょうどいいのだけど、週末しかやっていないようだ。
なんか中途半端に迷ったまま、結局多摩川に雑魚釣りに行くことさえせず、娘を保育園に迎えに行く時間が来る。
予定通り、休養日的な過ごし方をしたことにはなる。

2015/8/12(水)

一日子守り。 河原で遊んだり、図書館で紙芝居借りたり。

2015/8/13(木)

父のところに遊びに行った。
帰りがけ、伯母のところに寄る。今、うちの娘は可愛い盛りだと思うが、それを一族皆で共有する義務があるような気はする。

子供の世話して、炊事して、ってやると、確かに一日が終わる。数年前は専業主婦の役割ってあんまりよく分からなかったが、今はそれなりに存在意義を感じる。

2015/8/14(金)

妻の会社の夏休みは今日だけらしい。まぁ、5月6月にさんざん休んだのだから、文句も言えないだろう。
3連休だから何処かへ出かけなければ、と条件反射的に出かけ、疲れ果てて後悔するのは割と頻出パターンだ。 お腹の子も大きいのだし、自重するという技を覚えるのも良い機会だろう。


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